2016年12月15日

壮大な「宇宙太陽光発電」研究について


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「宇宙太陽光発電(Space-based solar power)」という壮大なテーマで研究しています(こちらこちらを参照)。



宇宙に構築したソーラーパネルで発電した後、地上に送る手段としてマイクロ波とレーザがあります。両者は各々長所・短所がありますので、JAXAは両者を並行して進めています。特にマイクロ波を使う場合はメリットはレーザより大きいのですが、(少なくとも現状では)大きな施設に伴う膨大なコストが予想されます。一方レーザを使う場合は小規模な施設で可能になり順次拡大という施策も採れそうです。JAXAの理想形は、並行して進めるもレーザで実用的な成果を徐々に積み上げながら(今回の実験でも、小型のドローンを飛ばせる事を見せています)、マイクロ波での小規模化・コスト低減方法を探ろうとしています。



少し前の話しになりますが、上下方向のレーザ伝送実験の結果・成果に関する記者説明会を開いています(こちら動画あり)。


非常に分かり易い説明ですが40分にもなるので、こちらに要点をまとめた記事があります。

長所・短所については上掲のJAXAのページやWikipediaで挙げられていますが、特に課題となるコストについてもこちらの最近の記事で分かり易く解説しています。



「宇宙太陽光発電」は電力を地球上に送ってくるというテーマだけでなく、未来の構想として衛星や月面基地への電力供給も考えられ、非常の将来的・広範囲への活用が期待できます。また、開発テーマが広いのもある意味でメリットでもあります。放射線に強く小型・軽量・高効率のソーラーパネルは勿論、スペースデブリ(Space debris)への取組みや宇宙空間での設備の構築・保守までも関係してきます。最終目標の実現を期待したいが、その途中での成果も考慮・理解して推進して欲しいと思います。



 
posted by 鎌倉太郎 at 00:00
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