2009年07月28日

Google検索とMicrosoft「Bing」を比較するポイントは何か?

5月末にMicrosoft「Bing」が出てから、Google検索との比較をする論調が多くなったように思います。それまでは、Google検索に勝つには新技術(例えば人工頭脳、セマンティック・・・・)が必要との考えで、幾つか検索サイトも出ましたが、Googleとの直接的な比較の論調にならなかったし、別の理由で(検索結果トラブルとか、買収とか)話題にならなくなったサイトもあります。

Google検索とMicrosoft「Bing」を比較する論調は、検索結果の(欲しかった情報の)品質の比較であったり、表示の仕方であったり、表示コンテンツの最新性であったりと、直接的な比較事項で良し悪しを話題にしています。但し、絶対的な結論が出ている訳ではなく(出るはずも無い?)、一部感情論の(応援団的な)記述もあったりしています。利用者の体験アンケート(評価)の集計による判断の場合もあります。
結論としては、Mirosoft 「Bing」がGoogle検索に勝っていると事もあれば、まだ到達していない部分もあるとしていて、最後はユーザがこれまで使い慣れてきたとか関連製品との繋がりで移れないだろうといった論調もありました。

そこで単純な良し悪しではなく、どのようなポイントで比較しているのかを調べてみました。それは、検索を必要とする場面でどのようなポイントで比較をすれば(自分にとっての)良し悪しを各自で決めるのに手助けになるのではないか、またBingの本質(Google検索との違い)も分かるかもしれないと思ったからです。



以下のBingでは日本語版ではなく英語(米国)版になります(日本語表示の場合、右上の「United States」をクリック)。日本語版では一部の関連キーワードメニューなどは実現されていますが、Bingで狙いの特定分野に指向した機能(コンテンツ)が用意されていません。





まず、我々は何故にGoogle検索とかMicrosoft「Bing」とかの(現状でいうキーワードを中心とする)検索を活用するのでしょうか?
  • 「こんなこと」を教えてくれる(記述している、解決してくれる)サイトを探す
  • 「こんなこと」を比較しているサイトを探す、比較したいもの(製品、サービス、価格など)を記述しているサイトを別々に探す
  • 統計的な処理或いはアンケート集計をした傾向・順位などの結果そのものとか蓄積しているサイトを探す
など。


副次効果(期待)として、何か目新しい発見はないものかと探す場合もあるはず。検索のプロセスの中で、「こんなこと」の性格・本質・関連情報などが分かってきたりもします。



一般的な調査会社が認識している比較のポイントは、体験ユーザへのアンケート(評価)項目として出ています。ここでは、
  • 視覚的なデザイン(Visual Design)
  • 検索機能(Organization of features)
  • 表示方法とフィルターオプション(Refine & Filter Options)
  • 結果の適切さ(Relevance of Results)
  • 他の製品との関連による心理的、必要性からの選択

ここでは、検索結果の精度のみ。



あるブロガーによる分析ポイントはこちら。例示はBingから採っています。

1.検索結果の表示方法(関連キーワードのメニュー化、追加情報の表示機能、など)
Bingでは、検索結果をマウスオーバーするとテキストの抜粋がポップアップする(右の吹き出し)




2.検索結果の適切性と表示後の対応機能
Bingには、多くの製品についてユーザーと専門家のレビュー並べ替えて表示する機能がある。







Bingには、地域情報(Localをクリック)と結びついていて、専門家による評価などで並べ替えて表示する機能がある。




3.ニュースなどの検索結果における最新性(別記事による例示として、トレンドの表示機能)

4.動画や画像検索でのリストの表示方法(縦か、横か。既にGoogle検索でも横に並べている)

5.「Shopping」(ショッピング)などのように、そのサービスを使う事による利用者のメリット(例えば、「Bing」のキャッシュバックプログラム)

6.コンテンツ企業を所有する分野(Bingの場合、航空運賃を予想するサービス「Farecast」、検索エンジンの内部に医療に関するデータ)
「Farecast」についてはこちらを参照。

7.良い結果を出す分野(例えば、Bingは製品レビュー、映画の一覧、天気、旅行、株価など)



これらの中で、Google検索でそのような機能がないかというとそのような事はなく、例えば並べ替えや関連検索では「検索ツール」として、「最新結果」や「ワンダーホイール」を実現しています。ここでは比較のポイントとして挙げています。


これらの事から、マイクロソフトが言う「主に商品購入の決断,旅行の計画,健康状態の判断,地域の店舗検索という4分野における検索行動に焦点を当てた。ユーザーがWebから必要な知識や洞察を得て,より速く重要な意思決定を行えるようにする」事の意味が分かってきます。

マイクロソフトとしては、Google検索が始まりである検索結果を宣伝に結びつける(勿論、最終的には注文に繋げる為の)ビジネス・モデルではなく、Bingで実際に商談(注文)に結びつけるビジネスモデルに変えたいという事のようです。

Google検索は分野毎の検索を意識しながらも、一般的な検索にコンセプトを拡大しようとしている(?)様にみえますが、Bingでは寧ろ(ビジネスに繋がりやすい)特定分野へ指向して、その為の検索機能を実現しようとしているのではないでしょうか。


このような見方から、Bingの発展の方向を見ていこうと思います。


 
posted by 鎌倉太郎 at 19:29
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