2015年01月04日

米国西海岸の旅(24) - ラスベガスのアトラクション(1)


ラスベガスに滞在する間で、旅行第7日にデスバレーへ行ったり第8日にエンターテイメントのショーを見たりしました。その合間の時間をホテルなどで行われるアトラクションを巡回していました。

ラスベガスに行ってもカジノは素通りするだけの私にとって、アトラクションは(特に無料の・・・)楽しみの1つでした。一方で、ストラトスフィア(Stratosphere Hotel & Casino)の絶叫マシンによるスリルは好みません。


ストラトスフィアには、X-Scream(エックススクリーム)やInsanity(インサニティ)等といったライド系アトラクションがあります。高さ約260mぐらいにあるタワー展望台に設置していて、YouTube動画のこちら(X-Scream)やこちら(Insanity)で分かる様に、展望台から離れた所で稼働し足の260m下は即地上です。X-Screamで終わったかなと思わせて、最後に大きく揺らすのは人の心理を理解して油断を突く恐怖の動作です。横から見ていただけで止めました。勿論安全性は確保されていて、映像では実感が湧かないと思いますので、「足の260m下は即地上」というイメージを浮かべてください。



ここでは鑑賞系(?)のアトラクションを紹介します。

ラスベガスの超中心と云われる(フラミンゴ・ラスベガス、シーザーズ・パレスやベラージオのある)フォーコーナーから少し離れた場所にある、サーカス・サーカス(Circus Circus Las Vegas)やリオ・オール・スイート(Rio All-Suite Hotel & Casino)は2回目・3回目に訪れた時にアトラクションを見ているので、今回は外しました。

サーカス・サーカスでのショーは"Circus Acts"で一例のYouTube動画がこちら。リオ・オール・スイートの"Masquerade Show in the Sky"がこちら

サーカス・サーカスでの演目一覧はこちら



さて、フォーコーナー近くにあるアトラクションやショーを中心に見ました。時間に合わせて見たものもあれば、偶々通る時に見たものもあります。偶々見たものも翌日の同じ時間帯に待っていればやっている場合が多いです。

定番となっているアトラクションが、ベラージオの"噴水(Fountains of Bellagio)"。クラシック、オペラ、映画音楽などの曲の盛り上がりに合わせて、ジェット噴射で演出してムードを盛り上げますので、何度でもベラージオの前にいる時が多かった。その1つのYouTube動画がこちら



これはストリップ通りから見た映像ですが、ベラージオの一室から見るのが素敵だそうです。部屋には音楽が流されるので、居ながらにしてこのアトラクションを見る事ができます。飲みながらソファーに腰かけて見てみたいものです・・・登録されたYouTube動画がこちら



ベラージオの部屋だけでなく噴水は360度何処からでも見られますから、横(これも左右・角度によて違う時がある)から見るのも、ジェット噴射が迫ってくるような場合もあり面白い(例えばこちらのYouTube動画)。

一方道路の反対側にあるホテルからも見られるようですが、こちらは部屋に音楽は流されません(こちらのYouTube動画を参照)。


楽曲の一覧はこちらのページで「Fountain Music List」タグを選択してください。



噴水ショーのYouTube動画をチェックすると分かりますが、ドバイ・ファウンテン(Dubai Fountaini、こちらを参照)やモロッコ・カサブランカ(Musical Fountain Morocco Mallこちらを参照)など世界各地にも同様の噴水ショーができています。


 
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2015年01月02日

米国西海岸の旅(23) - ラスベガスの滞在型ホテルの部屋


概略投稿していますが、ラスベガス(Las Vegas)での宿泊ホテル(こちら)の部屋が滞在型で充実したキッチン設備があり、テレビをプロジェクタによる大型画面で見られたり、シャワー・ルームとは別にジャグジーが備わっていました。勿論、54階からの景色は昼夜何れも素晴らしものでした。


2回目のラスベガス訪問のホテルでもジャグジーの設備があったのですが、慣れない風呂に入る気もせずにいました。(今回は怖気る事なく・・・?)簡単な説明を読んだ上で利用してみた次第です。

ジャグジーはベットの直ぐ横にある為か噴流もそれ程強くなかったのは残念でしたが、リビングと同様に窓が全面ガラスになっているのに、夜景を見ながらジャグジーに浸からなかったのはもっと残念でした。



プロジェクタによる大画面の映像ですが、悪までもテレビを大勢で見る為の大きいスクリーンという意味を出ていないようでした。極めて簡単に操作できるようにしてある半面で、ビデオ再生装置もないのでディスクを持って行っても見られません。

リビングに(プロジェクタに繋がる)40インチ程のテレビがあるのですが、ダイニングやベッドルームにもある状況(洗面台の横にもあった!)で余り大画面を使う時間は(多くは外出しているので)ありませんでした。



キッチンですがこれは良く使いました(こちら)。電気コンロ・電子レンジ・冷蔵庫が揃っている上、鍋・皿・ホークなどは揃っています(流石に炊飯器や箸はない・・・)。(1週間ぐらいで)少量しか使わない調味料やドレッシングはありませんが、実際に食事する素材さえ購入すれば良いようになっています。



近くのスーパーもあり十分に自炊ができます(旅先で自炊したくない人もいるでしょうが・・・)。



ストリップ通り(Las Vegas Strip)沿いではありませんが、建物内(アーケードとは違う)のモールを通て、直ぐにストリップ通りに出られます。そしてそこはベラージオやコスモポリタン、シティセンターが目の前という絶好の場所でした(こちら)。




こういう贅沢な環境でゆっくりするのも、1つの時間の過ごし方でしょう。


 
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2015年01月01日

米国西海岸の旅(22) - シアトル詳細(8) 雪の峰々などの遠景


米国西海岸の旅で第5日は、シアトルからラスベガスへの移動日でした。

概略投稿では機上から見えた山々の話しでしたが、実はシアトルのホテルから見える景色が素晴らしかったのです。

シアトルの天気は到着日の雨がちの様子から、日が経つにつれて徐々に良くなっていて、最終日が特に良かったのです。シアトルのホテルは高階の部屋でしたが、東南向きでした(レーニア山等の方向)。そのお陰でこちらこちらのような写真も撮れました。




この様子では廊下の反対側の部屋もビルに邪魔されて海もロクに見えないだろうと思っていました。今回のホテルではレストランを使わずにいたのでしたが、確認の為に1階上に行ってみた所、北西側が望めるレストランで見えた景色がこちら(パノラマ処理済み)。




こちらのGoogle地図の航空写真モードで見ると、カナダ・バンクーバーの北西にある山々と推察できます。



バンクーバーのシンボルの一つで360度見渡せるスペースニードルでも見られた(気が付く)はずですが、このような景色は見られませんでした(こちらを参照)。西に沈む夕日の写真に気を捕られ、余り北西に注目していませんでしたが、こちらの偶々撮った写真にそれらしき様子が写っていました。


やはりシアトル最終日の天気が最高だったのでしょう。



同じくシアトル最終日ですが、シアトル・ダウンタウンからシアトル・タコマ空港を結ぶセントラル・リンク・ライトレール(Central Link)で、日系人はタコマ富士と呼ぶレーニア山がこちらの様にシッカリとみられました。



 
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2014年12月31日

米国西海岸の旅(21) - シアトル詳細(7) 航空博物館(4)


今回も航空博物館の続きです。中心となる展示建屋の道を隔てた反対側にも、展示スペースがあります。概略投稿でも書いている通り、コンコルドやケネディ大統領などが使っていた"エアフォースワン(Air Force One)"(大統領専用機)を展示していて、両機については内部を見る事ができました。


まず最初に乗り込んだのがコンコルド(Concorde。こちら)。


中央付近の搭乗口から後方を見た所がこちら


写真としては綺麗に撮れていますが、カメラの直ぐ前にガラスがあり後方に歩く事もできません。一方、前方もこちらの通りでかなりガッカリ・・・




エアフォースワン(Air Force One。こちら)もガラスによるガードが厳しかったのですが、機内でのスペースの使われ方を見る事ができて良かった(こちらこちらこちら)。





その他外部と機密通信を行う設備・部屋などがありました。


この2機種以外に、ボーイング社製機種(747-121、737-130、727-223)やロッキード コンステレーション(Lockheed L-1049 Super Constellation)がありました。コンステレーションは内部も見てみたかった・・・



この付属エリアには屋内のスペースもあります。ここではスペースシャトル・オービター(Space Shuttle orbiter)の実物大の模型で荷物庫の扉を開いた状態を再現していました(こちらこちら)。






航空博物館の開館と同時に入場してタップリと見ましたが、未だ見ていない部分もあるぐらい展示機が充実していました。


posted by 鎌倉太郎 at 15:20| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする

2014年12月30日

米国西海岸の旅(20) - シアトル詳細(6) 航空博物館(3)


続いて航空博物館で展示している第一次・第二次世界大戦で使われた飛行機です。

以前に掲載していますが、中心となる展示スペースの配置がこちらでした。


上掲の地図の"Personal Courage Wing"に展示しています。1階部分が第二次世界大戦時代に使われたもの、2階部分が第一次世界大戦時代に使われた飛行機です。



第二次世界大戦時代に使われた飛行機は、前回の歴史的な飛行機と比べると、プロペラ機という範囲で見れば既に現代のプロペラ機と(電子機器・エンジンを除く機体としては・・・)遜色ないまでになっている様に思います。

概略投稿時に日本の"隼"(正式には一式戦闘機)の写真を掲載しました。以下でその他の機種(の幾つか)を挙げておきます。

P-51 マスタング(P-51 Mustang、こちら)



P-38 ライトニング(P-38 Lightning、こちら)



F4U コルセア(F4U Corsair、こちら)



ヤク9(Yak-9、こちら)




第一次世界大戦時代の飛行機は、(私は)殆ど知らないので選択の基準なく(幾つかを)掲載しておきます(どちらかというと技術的興味・・・)。

Curtiss JN-4(こちら。本来は布張りですが、骨格構造を見せる為にあえて外している)



アヴィアティック D.I(Aviatik D.I、こちら)



ソッピース トライプレーン(Sopwith Triplane、こちら。複製機)



ロイヤル・エアクラフト・ファクトリー S.E.5(The Royal Aircraft Factory S.E.5、こちら。複製機)



Caproni Ca.20(イタリア・カプロニ社、こちら)




まだ続きます。


 
posted by 鎌倉太郎 at 07:59| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする

2014年12月29日

米国西海岸の旅(19) - シアトル詳細(5) 航空博物館(2)


前回に続いて"Great Gallery"にある歴史的な飛行機を見ていきます。



まず目に付くのがこちらの、アメリカのライト兄弟が開発したライトフライヤー号(Wright Flyer)の精密な復元機で、世界でも数少ない内の1機。



その直ぐ上に、ボーイング社の最初の飛行機である水上機Boeing Model 1(B & W Seaplane、復元機)が浮かんでいました(こちら)。


この時代の材料は木と布でした。ボーイング社の創始者は材木会社の社長であったところで飛行訓練を受け、更に良い飛行機を作ろうとしたといいます。材木の知識と加工技術を持っていたでしょうから、企業化の条件は揃っていたのですね。



更に進むと歴史の流れの沿って、複葉の戦闘機Boeing Model 100(F4Bこちら)や全金属単葉の双発民間旅客機ロッキード L-10 エレクトラ(Lockheed L-10 Electra、こちら)へと発展してきた様子が判ります。




更に大きな機体も展示していました(こちら)。




発展の一過程で、空飛ぶ自動車Taylor Aerocar III(こちら)が1949年に飛行を成功させていると初めて知りました。こちらで紹介した米国テレフギア(Terrafugia)社の「空飛ぶ自動車:トランジション(Transition)」よりはるか前になります。




"Great Gallery"の近くに空港のコントロールタワーを模したエリアがあります。目の前に実際の空港の滑走路が広がっているので、子供たちには人気でした(こちら)。



そしてこの模擬コントロールタワーからは、レーニア山が見えました




更に続きます。


 
posted by 鎌倉太郎 at 06:39| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする

2014年12月28日

米国西海岸の旅(18) - シアトル詳細(4) 航空博物館(1)


米国西海岸の旅の第3日は、シアトルにある航空博物館(Museum of Flight)に行きました。キング郡国際空港(King County International Airport、Boeing Field)に隣接しています。行き方や外観は概略投稿でしていますので、今回は展示している内容に重点をおきます。



主な展示スペースの配置がこちら


これ以外に道路の反対側に、コンコルドやケネディ大統領などが使っていた"Air Force One"(大統領専用機)の展示がある屋外のエリアもあります。地図の一部に書いてある通り、音声ガイド(有料)があります。各展示に(英語による)解説がありますが、日本語によるガイドがあるので助かりました。


先ず、上掲の地図で"Great Gallery"といっているのがこちら


Google地図のストリートビューで見られるようにもなっています(こちら)。


中央の"Ground Level"に置かれているのは、戦略偵察機SR-71(愛称はブラックバード[Blackbird])の原型機A-12の派生型であるM-21で、背面に乗せられているのがD-21

音声ガイドでによるA-12から始まりSR-71に到る発展の中で開発ストーリーも面白かった。


M-21の背後にあるのがファントムII(Phantom II、正式にはF-4)とミグ21(MiG-21)、ベトナム戦争のライバルであった事を意識して、性能比較するパネルなども置かれていました(こちら)。



更に朝鮮戦争でのライバルであったF-86(愛称:セイバー[Sabre])とミグ15(MiG-15)も、並べて比較していました(こちら)。



空母の艦載機 A-4スカイホーク(Skyhawk)とF9Fクーガー(Cougar)に対しては、航空母艦の模型を近辺に配置するなどしていました(こちら)。



回転翼系としてベトナム戦争で使われたUH-1 Iroquoisも展示(こちら)。



その他に天井から吊り下げる"Cloud Level"で、第二次世界大戦でドイツが開発したミサイルV1飛行爆弾(V-1 flying bomb)や最近の空中発射巡航ミサイル(ALCM=Air Launch Cruise Missile) AGM-86Bもありました(こちら)。



更に、屋外展示ではF-14トムキャット(Tomcat)やAV-8B ハリアー II(AV-8B Harrier II)などもありました(こちら)。





次回に続きます。


 
posted by 鎌倉太郎 at 13:19| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする

2014年12月27日

米国西海岸の旅(17) - シアトル詳細(3) スペース・ニードル【改訂】


前回投稿のボーイング工場見学の後、最近できたという市電「サウス・レイクユニオン・ストリートカー(South Lake Union Streetcar)」に乗るのが目的で(?)、ユニオン湖(South Lake)に行って来ました(概要の投稿はこちら)。

ダウンタウンとサウス・レイクユニオン(South Lake Union)地区を結んでいます(こちら)。運行車両が全て同じ塗装ではないようです。


市電ですが全ての駅に無条件には止まりません。降りる際はバスと同様に「Stop Request」をする必要がありますが、更にプラットフォームに立って乗車しようとしている場合でもボタンを押して停車依頼する必要があります。
結局ダウンタウンとレイクユニオン・パークの間を往復しただけでした。



市電のダウンタウンの乗降ホーム近くに「ウエストレイク・センター(Westlake Center)」の建物があり、その3階がシアトルセンター・モノレール(Seattle Center Monorail)の乗降口になっています(こちら)。その3階は全体が大きなフード・センターになっているので、簡単に食事をしてから遊びに行けます。


さてモノレールはダウンタウンとシアトルセンター(Seattle Center)を直接に結んでいます。目的は1962年の万国博覧会の時に建てられたスペースニードル(Space Needle)の展望台から、360度を見渡せる景観を味わう事です。

シアトルセンターにはその他、科学の体験(Pacific Science Center)や芸術・音楽・映像(The Chihuly Garden and Glass Museum、EMP Museum、など)を楽しめる施設があります。



幸いに余り待つ事無くエレベータで高さ150mの展望台へ(タワーの高さは184m)。以前の概略投稿ではダウンタウンのビル群の夜景を投稿していますが、昼間(といっても少し陽が沈みかけていましたが・・・)の景色がこちら(パノラマ処理済み。南から南東を見ている)。


中央上部に白い円弧が2つあるのが、アメリカンフットボールの試合を開催するセンチュリーリンク・フィールド(CenturyLink Field)で、その直ぐ右の球面状の所がシアトル・マリナーズのホーム球場セーフコ・フィールド(Safeco Field)です。

ビル群で最も高く見えるビルがコロンビアセンター(Columbia Center)で、米国西海岸ではライブラリータワー(Library Tower、現在はU.S.バンクタワー[U.S. Bank Tower]、高さ310.3m)に次いで高い294.8m。万国博覧会から50年も過ぎていると、スペースニードルは既にシアトルで一番高いという訳では無くなっています・・・

コロンビアセンターの左にある2つの高層ビルの間に、日系人たちがシアトルの沖合いから富士山のように独立峰として見える事から「タコマ富士」よ呼んでいるレーニア山(Mount Rainier)も見えます。



スペースニードルの展望台から日没間際の西方向には、エリオット湾(Elliott Bay)が広がり、時々フェリーなどが行き交います(こちら。パノラマ処理済み)。



スペースニードルの展望台から北から北東方向を撮った所がこちら


中心に見えるのがこの日に行ったユニオン湖。右の湖畔の三角屋根の所が、市電「サウス・レイクユニオン・ストリートカー」で行った公園です。



上記の観光及びビューポイントをこちらのGoogle地図に付加しました。




シッカリと日没までゆったりした時間を過ごし、夜景を撮ってホテルに引き上げました。


【改訂】2014年12月27日 14:15 Google地図を追加


 
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2014年12月26日

米国西海岸の旅(16) - シアトル詳細(2) ボーイング工場見学【改訂】


第2日の最初にボーイング社の民間機主要ラインであるエバレット工場(Everett Factory)を見学しました(概要はこちらで投稿)。

エバレット工場はシアトルから北へ約50㎞程の所にあります(こちらのGoogle地図を参照)。


現地ガイドの車で早朝にホテルを出発、フューチャー・オブ・フライト(Future of Flight)というビジターセンターでその日最初のツアーに入りました。観光シーズンから外れている様で、約20名ほどのグループになりました。シーズン中なら1日総数で2000名の来場者があるとの事。



工場側のガイドは勿論英語ですので、同行のガイドが主要な内容を日本語で囁いてくれる形となりました。そこで詳細情報となる(工場側ガイドが説明する)数値を日本語訳にした資料も参照し、見学内容を以下で投稿します。また、工場見学中は一切の撮影はできませんので、写真はボーオング社Official WebsiteやWikipediaに掲載されたものを使います。

工場の建物は下の写真。

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ジャンボ(ボーイング747-8、Boeing 747-8)が入る格納庫(Hangar)が6つ並んだような様な大きさです(40-21~26ビルディング)。6つ並んだ扉1つでジャンボ 1機が出し入れできます。


こちらの写真で分かりますが、右2つの扉に対応する建物は後で増設しており(一時、中国のショッピング・モールが最大になりそうな事から、増設したとの話もあり・・・)、現在1つの建物の敷地面積では世界最大だそうです。





見学した時点のラインでは、左から2つ目の扉(40-22ビルディング)と3つ目の扉(40-23ビルディング)の間から入りました(1つ目の扉に対応する"40-21ビルディング"の使われ方は分かりません)。直ぐに奥へ向かって真っすぐの地下通路に降ります。人が行き来する通路で、奥まで約500mあります。

"40-22ビルディング"では主に翼部分(主翼、尾翼)の組立てが行われると共に、ビッシリと部品が置かれていました。"40-23ビルディング"は下(写真奥の中央付近が見学展望台)のように胴体部分と最終の組立てラインです。

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ラインの間は事務所スペース(休憩スペースも含む)で、(正確ではありませんが) 6層(6階?)分ぐらいは十分にあります。概要の投稿でも書いていますが、主翼の片方を"40-22ビルディング"部分から"40-23ビルディング"部分の胴体組立てエリアへ、クレーンで実際に運んでいるタイミングに出会いました。その際もジャンボの高い尾翼の上を通っていました・・・

ガイドの説明ではジャンボは600万個の部品から成り、1機製造するのに108日と(オプションによるが)356億から357億円のコストが掛かります。タイヤ1本は約21万円ですが、エンジンは1基で約8億円掛かるので、最終組み立てが終了する直前に運び込まれるのだそうです。

見学展望台にはジャンボの胴体を輪切りにした部分を置いていました。これはJALで長年使われリタイアした機体をボーイング社が買い取り、長期利用した後の金属疲労度などを調査したものですが、結果的には特に問題がなかったそうです(JALの整備も良かった?)。



次がボーイング777ボーイング787の製造ラインの見学で、"40-25ビルディング"部分と"40-26ビルディング"部分の間から、同じく地下道を通って見学展望台へ。"40-24ビルディング"部分にはもう1ラインありました。説明もありませんでした(質問をしなかった・・・)が、Wikipediaによるとボーイング767のラインのようです。


ボーイング777は"40-25ビルディング"部分で完結しているようですが、ここの説明では特徴として「動く製造ライン」があります。見た目にはよく分かりませんでしたが、工程に合わせて1日に少しづつラインを動かしているそうです。トヨタ自動車の製造ラインの考え方を取り入れていて、"トヨタの社長が直接サジェッションしていた"との事。

ボーイング777は約300万個の部品を使用し、48日間の仕上がり期間と約250億円のコストを掛けています。

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さて、最後のボーイング787は"40-25ビルディング"部分で生産しています。ご承知の通り、グローバル生産でかなり完成したコンポーネントを運び込んで接続などをする最終工程だけのラインの様になっていてます。

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かなり成形したコンポーネントは日本・イタリア・アメリカからドリームリフター(Dreamlifters)で工場に運ばれます。



謳い文句は、鋼鉄より強くアルミニウムよりも軽い炭素複合ファイバーを、世界で初めて50%も使っている事。こちらを見ると日本メーカーの貢献度が大きいのが判ります。





工場ツアーの出発点となったビジターセンターでは、こちらの様に各種使用材の重さを体感できるコーナーがありました。




棒状の素材が並べられ持上げて軽重を確認できるようになっていて、やはり木材が一番軽いですが、他の鋼材と比較すると「炭素複合ファイバー(Fiberglass、Carbon Fiber)」の軽さが判りました。



高精細の工場内写真はこちらこちらこちらに掲載しています。



組立て工場建屋の近くには「12」という番号の付けられた建物があり、機体に塗装をする為に使っています。ガイドによると、12には少し裏があります。2013年の第48回スーパーボウル(Super Bowl)でシアトル・シーホークスがデンバー・ブロンコスに勝って優勝しました。一度にフィールドに出られる選手が11人である事から、その次に続くのが自分だという事で「12」という数字をシアトルの人は好んで使うそうです。


【改訂】2014年12月27日 10:00 金額数値の修正


 
posted by 鎌倉太郎 at 14:38| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする

2014年12月25日

米国西海岸の旅(15) - 米国西海岸の都市でのクリスマス・ツリー(2)


前回の続きで各所のクリスマス・ツリーです。


ラスベガスのヴェネシアン(背景の炎は、ミラージュの「火山噴火」のアトラクション)


ラスベガスのニューヨーク・ニューヨーク


ニューヨーク・ニューヨーク内にあるチョコレート・ショップ


ラスベガスのウィン・ラスベガス


ラスベガスのシーザース・パレス


ラスベガスのベラージオ


ラスベガスのベラージオ


ロスアンゼルスのミレニアム・ビルトモア


デスヴァレーの入園管理事務所付近



 
posted by 鎌倉太郎 at 00:29| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-米国・西海岸 | 更新情報をチェックする