2009年11月21日

「Google Chrome OS」についてメディアの報道内容の抜書き

公式ブログによると、これまでに話しの出ていた「Google Chrome OS」をオープンソースとして公開したとの事。
Releasing the Chromium OS open source project【2009/11/19】





通常の表示はこのようになる(現状のUI)・・・・デザインは違いますが、ノーツUIの考え方と同じか・・・・・






既に多くのメディアでも報道されていますので、その中からポイントとなる文言を拾ってまとめておきます。

1.Chrome OSは2010年の年末商戦までに、現行の標準である低速なHDDの代わりにSSDを搭載した安価なNetbookに搭載されて提供。
Chrome OSは無料で提供されるが、Chrome OSをユーザーが自由に入手して好きなハードウェアにインストールする事はできず、ハードウェアと一緒に出荷される事が前提。【ITmedia
→(筆者コメント)Android搭載スマートフォンと同様に、ハードウエアメーカからの出荷を促しパートナーとの協調を強化する為の施策・・・・、又はLinuxライセンスの為?
2.Chrome OSにおける目標は、スピード、シンプルさ、セキュリティーの3つ【TechCrunch
  • Chrome OSの記憶デバイスは全て半導体メモリを利用。電源を入れてからログインスクリーンが表示されるまで、 現状で約7秒(より高速化の改善中)
  • Chrome OSは完全にChromeブラウザ専用。但し、オープンソースなので、他のブラウザ・メーカーが独自にChrome OS用のブラウザを開発する事は可能
  • Chrome OSで利用できるアプリケーションは、全てウェブ・アプリケーション。Chromeブラウザで作動するものは全てChrome OSで作動
  • Chrome OSはセキュリティー・パッチが発行され次第、自動的にアップデートする。起動の都度、高度な暗号化を利用したセキュリティーシステムによって正しいプログラムが起動された事を再確認する。チェックで異常が発見されれば、起動を中止して新しい実行イメージでリブート
  • Chrome OSではユーザーは実行可能なプログラムをいっさいインストールできない。Chrome OSではシステム・レベルですべてのアプリを「悪意あるアプリかもしれない」としてチェック
  • ユーザーデータはすべて暗号化されて保存。しかもローカルに保存された全てのユーザーデータはクラウドと常時同期。

3.Googleは、Chrome OSのデータは全てクラウド(外部のサーバ)に自動的に保存されるが、パフォーマンス向上の為にコンピュータ内にもキャッシュ。
ワープロや電子メールなど日常的な作業を行うChrome OS向けアプリケーションは、Web上に置かれる【ITmedia

4.Chrome OSはWebアプリケーションを使用するためのセカンドマシンとしての用途のみを想定【INTERNET Watch
今後UIは変わる可能性があるが、根本はユーザーが頻繁に利用するアプリが素早く見つかるようにする事【TechCrunch



デモでChrome OSの動きを説明した動画(日本語の字幕付き。CNETのページの動画画面をクリックするとスタート)があります。

ビデオ:「Chrome OS」はこうなる【CNET Japan





 
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2009年11月12日

ドコモが、フェムトセル装置でFOMAエリアを作る「マイエリア」サービスを開始

フェムトセルについては、これまでにも本ブログで紹介しています。


ドコモの発表によると、自宅にフェムトセル小型基地局装置を設置して、自宅専用のFOMAエリアを作る「マイエリア」サービスを、2009年11月18日から受付を開始するとの事。

docomoホーム>サービス・機能>生活を便利に>マイエリア





サービスのイメージはこちら

サービスイメージ




自宅での設置条件や対応機種などの確認が必要。

マイエリア対応ブロードバンド回線は、「マルチセッション機能および回線固有のIDを通知する機能」が必要としており、2009年11月現在はNTTのBフレッツのみ。

フェムトセル装置の設置はドコモで実施するので、装置を量販店などで販売する事はありません。月額使用料(税込980円。初期費用が別途要。2010年5月31日までキャンペーンあり)は、機器レンタル費用という事でしょうか、音声通話料やパケット通信料は、フェムトセル装置を経由してもFOMAと同額。


現状の機能範囲では、ドコモが以前から考えていた通り、「不感地域」対策の域を出ていません。マンション高層階などで「不感地域」になっている場合は、非常に効果を発揮すると思いますが、そうでない場合に利用料(980円/月)を掛けてのメリットは、
  1. 専用回線化する事によるFOMAエリアでのパケット通信の高速化
  2. 自宅専用FOMAエリアに出入りした事を外出先の家族(通知相手)にiモードメールで通知と履歴管理(イマスカ機能)

一方、ドコモ(というかNTTグループ)のメリットは、(もし大規模に使われるようになれば)
  1. FOMAネットワークの負荷減(による設備費などコスト減)
  2. 光ネットワークへの勧誘要因、利用範囲の拡大


フェムトセルへの取組みの第一歩としては、極めて安全運転なスタートとなったのはしようがないとして、今後携帯電話を家庭の機器に対するコントローラ的な役割にするサービス拡大(そして低価格化)へも取組んで欲しいものです。


さて、ソフトバンクが2009年度冬春モデルを発表(「X02T」は、T-01AのWindows Mobile 6.5版?)した際、ケイタイによるWi-Fi無線LANの対応を(コンテンツを含め)強化するとしています。一方、ソフトバンクのフェムトセルの扱いはここからどうなった・・・・・?。


 
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2009年08月11日

「Google Wave」の意味と今後の大きな流れ(論評のまとめ)

グーグル社は5月28日、新しいメッセージングおよびコラボレーションのためのプラットフォーム「Google Wave」を発表しました。マイクロソフト社の「Bing」と時期を合わせた発表となった為、「Bing」への注目を奪ったなどと報道されていました。
「Bing」については、本ブログのここも参照。



それから2ヶ月以上が経ち色々出ていた論評・コメントも落ち着いてきたように思います。そこで(大胆にも!)「Google Wave」の本質は何なのかを、Web上の資料を基にまとめてみる事にしました。


1.「Google Wave」とは何か

詳しくはここに解説があります。また、ここここも参照。


これまでのインターネットにおけるコミュニケーション手段として、メール、インスタントメッセンジャー、ブログ、Wikiなどがあり、用途に応じてこれらを使い分けています。「Google Wave」は、これらの異なるタイプのコミュニケーションモデルを、ほとんど連続的に1つのシステム上で扱うプラットフォームとなる事を目指しています。

これまでのインターネットにおけるコミュニケーション手段のマッシュアップともいえます。
また、他にコミュニケーション手段の向上という面でアプローチが無かったかというと、IBMの「Lotus Notes」もコラボレーションプラットフォームを謳ってきているし、Microsoftも同様にSharePointツールでの統合を進めています。


「Google Wave」では、(Chrome OSと同様に)これまでの製品・サービスに拘らず、全てを根本から見直しています。まず、
  • 情報は全てクラウドに持たせようとしています。少なくともネットワーク経由でリアルにアクセスできる(セキュリティはこれからのようですが・・・・)事を前提にしています(グーグル社は「Google Wave」をオープン・ソースとし誰でも構築できるようにする予定との事で、プライベート・クラウドも可能になります)。
  • クライアント(ブラウザ)とサーバ間(従って、サーバ経由で複数のブラウザ間)でリアルな情報の受け渡しができる仕組みの構築をしています。実際に、HTML形式データの小刻みな伝送で、入力の差分を(「送信」をクリックしなくても)送受信する事で、入力の文字単位で相手方のブラウザに表示されるデモをしたようです。リアルな情報受け渡しの為に、HTTP通信としてプロトコルを設定しています。
  • これまでもテキスト、画像、動画などは何らかの形で構造化されていますが、コメントなどは独立して取り扱われていたと思います。「Google Wave」ではコメント(乃至アノテーション、メール)も含めて構造化しています。但し、「Google Wave」は現時点では動画内部データの構造化までは踏み込んでいないように感じられます。この意味で、グーグルが得意とするテキストを中心とする範囲を出ていないと思います。
  • アプリケーションレベルでのプログラミングは、HTML(但し、HTML5相当の仕様を前提)だけでも開発可能な環境を作ろうとしているように見受けられます。コンポーネントの機能は(Google Mapsなどと同様な)APIをインターフェースとして(APIについてHTML5に追加されている)実現するのでしょう。



結果として、「Google Wave」は
「極めてソーシャルな性質を持っており、迅速なやり取りが可能なコミュニティベースのテクノロジを含んでおり、Web 2.0時代にふさわしい現代的なセンスを色濃く反映している」
と云われます。


デモの映像がここにあります。(YouTube動画:約80分)

Google Wave Developer Preview at Google I/O 2009





一部の開発者に対して、「Google Wave API」やプロトコル「Google Wave Federation Protocol」などが公開されているが、公式ブログによると、9月30日には10万人のユーザーにプレビュー公開の予定。更に一般へのプレビューは未確定ですが、2009年末との話しもあります。



2.どうやって拡大していくか

「Google Wave」がこれまでのグーグルのβ版レベルには達していないにも拘らず公開したのは、(マイクロソフトの「Bing」発表潰しもあるでしょうが)グーグルは、
「開発者からのフィードバックがWaveの製品としての進化のために極めて重要だ」
と考えている為。


最初の発表時点を「開発者向けプレビュー版」と銘打って、プラットフォームに関わる開発者をコミュニティーとして取り込もうとしています。これば携帯電話向け(?)OSである「Android」でも、Google MapsなどのAPIでも同様のコミュニティ作りをしています。

このような事は、マイクロソフトなどもSI'erや代理店をコミュニティー(?)として持っているのと同じです。しかし、その性格の違いが、グーグルの特異なところです。


目新しさを志向する開発者によって、ガジェットのようなものが多数出てきて、便利な環境を作っていくのだろうと思います。



3.利益の源泉をどこに求めるか

ここでグーグルの目的は、「SaaS(Software as a Service)のPPT(Personal Productivity Tool)分野における覇権」といいます。

それは無料(或いは限りなく低価格)でサービスを継続する為にも広告が効果を発揮できる分野だからといいます。しかし、現状で「Google Wave」と広告を結びつける方法は分かりません。


YouTubeが漸く最近になって広告化の方向付けができてきたところです。尤も、グーグルはサービス実現を先行させる企業文化のようですが・・・・・・



4.グーグルはマイクロソフトと同じ立場に立つ事になるのか

今後の大きな流れについて、ここでグーグルのマイクロソフト化を懸念しています。

要は、
「・・・・・Waveの一部になるには、新たにプロトコルが必要だ。これは、既にあるプロトコルでもないし、標準でもない。・・・・・・このような制限こそ、Microsoftがしばしば攻撃されてきたことではないか?すでにある製品や技術を作り直し--コピーといってもいい--、開発者に自社のプロトコル--そのプロトコルが「オープン」で独立した団体や標準化団体に管理されていたとしても--を書くように要求することだ」
とし、「巨人マイクロソフト」に代わる「巨人グーグル」になろうとしていると・・・・


ここでは、「企業は将来的にGoogle Waveのプロトコルフォーマットでビジネスデータをやり取りすることになる公算が大きい」としています。


IT分野では、IBM→マイクロソフト→グーグル(?)となるのかどうかは分かりませんが、各々キー企業は覇権を競ってきました。やはり歴史は繰り返すのでしょう。ただ、以前の企業文化・施策での反省を糧にするでしょうから、覇権の形も影響力の発揮方法も異なるでしょうが、次のキー企業から見れば覇権と映っているでしょうから・・・・・・


現状でもIBMは未だ以前に得意としていた分野では、マイクロソフトも及ばないこれまでの力を持っています。注目される(憎まれ役の)企業は変わっても、マイクロソフトもこれまでの企業としての力は(失敗を繰りかえさない限り)継続すると思います(少し早すぎる話しか・・・・)。何しろIT適用範囲は広がっていると共に深みを増してきていますので・・・・・


 
タグ:Google Wave
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2009年07月28日

Google検索とMicrosoft「Bing」を比較するポイントは何か?

5月末にMicrosoft「Bing」が出てから、Google検索との比較をする論調が多くなったように思います。それまでは、Google検索に勝つには新技術(例えば人工頭脳、セマンティック・・・・)が必要との考えで、幾つか検索サイトも出ましたが、Googleとの直接的な比較の論調にならなかったし、別の理由で(検索結果トラブルとか、買収とか)話題にならなくなったサイトもあります。

Google検索とMicrosoft「Bing」を比較する論調は、検索結果の(欲しかった情報の)品質の比較であったり、表示の仕方であったり、表示コンテンツの最新性であったりと、直接的な比較事項で良し悪しを話題にしています。但し、絶対的な結論が出ている訳ではなく(出るはずも無い?)、一部感情論の(応援団的な)記述もあったりしています。利用者の体験アンケート(評価)の集計による判断の場合もあります。
結論としては、Mirosoft 「Bing」がGoogle検索に勝っていると事もあれば、まだ到達していない部分もあるとしていて、最後はユーザがこれまで使い慣れてきたとか関連製品との繋がりで移れないだろうといった論調もありました。

そこで単純な良し悪しではなく、どのようなポイントで比較しているのかを調べてみました。それは、検索を必要とする場面でどのようなポイントで比較をすれば(自分にとっての)良し悪しを各自で決めるのに手助けになるのではないか、またBingの本質(Google検索との違い)も分かるかもしれないと思ったからです。



以下のBingでは日本語版ではなく英語(米国)版になります(日本語表示の場合、右上の「United States」をクリック)。日本語版では一部の関連キーワードメニューなどは実現されていますが、Bingで狙いの特定分野に指向した機能(コンテンツ)が用意されていません。





まず、我々は何故にGoogle検索とかMicrosoft「Bing」とかの(現状でいうキーワードを中心とする)検索を活用するのでしょうか?
  • 「こんなこと」を教えてくれる(記述している、解決してくれる)サイトを探す
  • 「こんなこと」を比較しているサイトを探す、比較したいもの(製品、サービス、価格など)を記述しているサイトを別々に探す
  • 統計的な処理或いはアンケート集計をした傾向・順位などの結果そのものとか蓄積しているサイトを探す
など。


副次効果(期待)として、何か目新しい発見はないものかと探す場合もあるはず。検索のプロセスの中で、「こんなこと」の性格・本質・関連情報などが分かってきたりもします。



一般的な調査会社が認識している比較のポイントは、体験ユーザへのアンケート(評価)項目として出ています。ここでは、
  • 視覚的なデザイン(Visual Design)
  • 検索機能(Organization of features)
  • 表示方法とフィルターオプション(Refine & Filter Options)
  • 結果の適切さ(Relevance of Results)
  • 他の製品との関連による心理的、必要性からの選択

ここでは、検索結果の精度のみ。



あるブロガーによる分析ポイントはこちら。例示はBingから採っています。

1.検索結果の表示方法(関連キーワードのメニュー化、追加情報の表示機能、など)
Bingでは、検索結果をマウスオーバーするとテキストの抜粋がポップアップする(右の吹き出し)




2.検索結果の適切性と表示後の対応機能
Bingには、多くの製品についてユーザーと専門家のレビュー並べ替えて表示する機能がある。







Bingには、地域情報(Localをクリック)と結びついていて、専門家による評価などで並べ替えて表示する機能がある。




3.ニュースなどの検索結果における最新性(別記事による例示として、トレンドの表示機能)

4.動画や画像検索でのリストの表示方法(縦か、横か。既にGoogle検索でも横に並べている)

5.「Shopping」(ショッピング)などのように、そのサービスを使う事による利用者のメリット(例えば、「Bing」のキャッシュバックプログラム)

6.コンテンツ企業を所有する分野(Bingの場合、航空運賃を予想するサービス「Farecast」、検索エンジンの内部に医療に関するデータ)
「Farecast」についてはこちらを参照。

7.良い結果を出す分野(例えば、Bingは製品レビュー、映画の一覧、天気、旅行、株価など)



これらの中で、Google検索でそのような機能がないかというとそのような事はなく、例えば並べ替えや関連検索では「検索ツール」として、「最新結果」や「ワンダーホイール」を実現しています。ここでは比較のポイントとして挙げています。


これらの事から、マイクロソフトが言う「主に商品購入の決断,旅行の計画,健康状態の判断,地域の店舗検索という4分野における検索行動に焦点を当てた。ユーザーがWebから必要な知識や洞察を得て,より速く重要な意思決定を行えるようにする」事の意味が分かってきます。

マイクロソフトとしては、Google検索が始まりである検索結果を宣伝に結びつける(勿論、最終的には注文に繋げる為の)ビジネス・モデルではなく、Bingで実際に商談(注文)に結びつけるビジネスモデルに変えたいという事のようです。

Google検索は分野毎の検索を意識しながらも、一般的な検索にコンセプトを拡大しようとしている(?)様にみえますが、Bingでは寧ろ(ビジネスに繋がりやすい)特定分野へ指向して、その為の検索機能を実現しようとしているのではないでしょうか。


このような見方から、Bingの発展の方向を見ていこうと思います。


 
タグ:Bing Google検索
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2009年07月23日

ワイヤレス・ジャパン2009、次世代携帯で次の時代の使い方を提案

ワイヤレス・ジャパン2009(開催:2009年7月22日~24日、東京ビッグサイト)の初日(22日)に行ってきました。そのうちホーム(個人)ユースを前提とした項目を報告。



まずは、NTTドコモ。

1.フェムトセルは本ブログのここで紹介しています。会場では電波の密閉空間を作って、フェムトセルの実物展示と体験デモ。

説明スタッフからは、サービス内容や価格についてはノーコメントでしたが、少しだけ感触をつかめました。携帯電話でのデータやり取りのスピードも(基地局とは共有回線でなく、専用回線になる分)スピードが速くなりそうで、装置も自宅に置いても問題にならないサイズとデザイン。携帯電話も自宅で受ける比率が高い場合には、(ブロードバンド回線を既に使っていれば)通話料も安くなりそう。


2.「直感検索・ナビ」は当面HT-03Aが対象で、ケータイの向きや角度、位置情報を感知する機能を活用して、拡張現実感(AR:Augmented Reality)を創出しようというもの。これは未だベータ版レベルですが、HT-03Aを持っている人(人数制限あり)は試せるそうです。


具体的には、グーグル社のアンドロイド(Android)上で実現されている「Wikitude World Browser(Wikitude AR Travel Guide)」をプラットフォームで活用してる(?)ようで(未確認です・・・・)、携帯電話を回りの景色にかざすと、内蔵カメラからの映像に重ねてスポットが表示され、選択した対象の情報を引き出せます。また、行き先を設定すると、これまでは地図上のルート検索で道順を知りますが、今回の場合は携帯電話に方向を示す矢印がでます。

ドコモのデモ・サイトの映像が分かりやすい。(>>1、>>2、>>3を順にクリック)





3.「視覚力メディア」は、音声や映像に続くメディアの提案として、3次元での動作をデータとして通信回線で伝えるというもの。特に今回はワイヤレスがテーマなので、データ伝送におけるタイム遅延変動下の安定稼動の課題解決がポイント。実施例として遠隔操作による手術医療検証などで話題になる事がありました。今回のデモでは、手元にある装置の動きで、離れた所にあるバイオリン(ウクレレ?)の弦を、手元にあるのと同じ装置につけたツメで鳴らしていました。ここを参照。




将来は人型ロボットが自分の代わりに世界中を飛び回り、人と会うなどの時は全ての操作を日本にいる自分が(視覚力メディアを通して)操作して、ロボットが握手をする・・・・・・・などという事も夢ではなくなるかも。


4.ドコモが出している携帯の中で気になったのが、(2項で紹介したAndroid携帯のHT-03A以外に)並べて置かれていたT-01A携帯電話。同じPROシリーズとなっていますが、T-01AはWindows Mobileベースの所謂スマートフォン。海外製品と違って手書き入力ができるのが良い。日本で最後までPDAを作っていた東芝らしい製品(チョッとトラぶりましたが)。Windows CEのPDA(2世代に亘り)、gigabeatを使い続けている私にとっては、待っていた製品に会えました。



KDDIでのテーマも拡張現実感。それとUQ WiMAXは何台もノートPCを置いての体験デモ。

1.「実空間透視ケータイ」は、「ケータイの向こう側を透視できる直感的ヒューマンインターフェース」としていますが、ドコモの「直感検索・ナビ」と同様のコンセプトです。
こちらはコンポーネントの階層を示しながら「センサー・データ・マイニング」の層を強調するなど、プラットフォームが独自開発のようです。ですからドコモとは逆に、アプリケーションは共同開発をしているようでした。未だベータ版ですが、「地球アルバム」など4種のアプリケーションを実現しています。


地球アルバム」では、撮った写真をその場で登録する事ができ、ライフ・ログのように長く残るのだとか。(共有、セキュリティの配慮までは聞いていませんが)子供の頃や学生の頃の写真が大人になってからでも見られるとの説明。今のGoogle Mapsのようにある地点に行くと、一覧のように写真が見られるようになる訳で、恋人とツーショット写真を撮ろうとしたら、同じ場所で撮った別の旧恋人とのツーショット写真が出てきたりして・・・・・・正式版では何かの手立てが用意されるでしょう。






最後が、ヴイエムウェア(VMware)社。ワイヤレスと関係ない会社と思っていましたが、携帯電話の機器にも仮想プラットフォームの導入提案。具体的には、現在個人用と会社用の携帯電話を2台持っている場合に、相互のセキュリティを意識せずに1台で済ませられるというもの。


確かに、携帯電話には一般には意識されなくてもOSが乗っかっている訳で、企業人として持つべき(持たされている?)機種に対して、個人ではアプリを期待して別の機種を使っている人もいるでしょうから、提案としては納得。
しかし、デスクトップPCやサーバなどのように操作インターフェースがかなり共通化され、OSとしてもインターフェースの多様性を満たす設定ができるようになっていますが、携帯電話は操作性やサービスでかなり独自性を発揮している分野でもあり、当面は難しいのではないでしょうか・・・・

将来的に機器(ハードウエアとソフト)の発展(と低価格化)と供に共通化が図られるでしょうから、2台以上を所有して使い分けるという不便さを解決する方法にはなると思います。


 
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2009年07月08日

NTTドコモが、ホームエリア向けサービスに対応するフェムトセル基地局装置を開発と発表

NTTドコモのプレスリリースによると、ホームエリア向けサービスに対応するフェムトセル基地局装置を開発したと発表すると共に、7月22日からの「ワイヤレスジャパン2009」(東京ビッグサイト)のドコモブースで開発した装置を展示するとの事。HSPA対応([送信]最大 14Mbps(HSDPA)、[受信]最大 5.7Mbps(HSUPA))で、Plug&Play機能にも対応しているのが特徴。三菱電機製?

装置外観


http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090707_02.html

via kwout



ハードウエア仕様


http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090707_02.html

via kwout





フェムトセルについては、これまでに本ブログで紹介しています。


NTTドコモとして、マンションの高層階や地下など携帯電話の電波が届きにくい「不感地域」の解消に活用する目的で、これまでに基地局の小型化を進めてきました。今回は法律上の設置・管理条件緩和などを受けて、自宅に設置できるほどに設置・管理の容易性を備えた装置にすると共に、「ホームエリア向けサービス」という事をターゲットにしたことになります。


NTTドコモのいう「ホームエリア向けサービス」が、具体的にどの様なものであるかは未だ見えていません。ソフトバンクモバイルやPanasonicが打出しているコンセプトと同様に、ホーム・サーバ(orホーム・ネットワーク)との接続によるサービス(を支える)機能となるのでしょう・・・・・・・

これからは、固定電話と携帯電話の区別が無くなっていくでしょうし、TV・ビデオの家庭内コントローラとの融合ができるかも知れません。色々なサービスへの拡大を期待したい。


 
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2008年11月28日

「大量の疑似個人情報の中に、本物の個人情報を紛れ込ませる」という発想の転換

「People to People Communications(株)」から、「統計データを基に生成した、本物そっくりの個人情報『 疑似個人情報 』 の無償提供を開始」という、プレスリリース(2008年11月25日)がありました。



単純に活用方法として考えられるのが、(提供者側もいっている通り)各種業務アプリの試験データ。


今回提案している使い方が、「大量の疑似個人情報の中に、本物の個人情報を紛れ込ませる」事で、盗まれた個人情報のデータの正確性を低くし、データそのものの市場価値を低下させてしまうという発想。『 疑似個人情報 』をシステムの中に何気なく不十分な管理状態にしておくという「影武者」の設置も効果があるかも・・・・としています。

『 疑似個人情報 』と「本物の個人情報」は、システム的に特定のロジックで区別できるようなっているので、業務アプリとしての負荷は殆どないでしょう。



100%盗まれないようにするというのは不可能であるという事を前提に、万が一漏洩事故が起きたときの被害を最小限に止める事を目標にするという発想の転換をしています。有効な個人情報が100件に1件でもあればいいという場合もあるでしょうが、多くの場合は使いたくもないでしょう。


『 疑似個人情報 』の3000件(無償)ダウンロードサイトがこちら(非営利目的での利用に限定)。



(これはデータの一部の項目のみです)


そのデータの1つを見ると、「xx県yy市zz区a町bb4-9-14」となっている場合、実際に住所検索をすると「bb1-・・・」~「bb3-・・・」はあっても、「bb4-・・・」はないという結果でした。

『 疑似個人情報 』は、統計データを基に、統計的に正しく分布させていてるそうです。
  •  住所が日本全国に分散
        自治体の人口比率に基づいた確率で居住地を決定
  •  人口統計に基づいた年齢・性別比率
        2005年の年齢別人口比率に基づいた確率で性別・年齢・生年月日を決定
  • よくある姓・名を、性別・年齢に基づいて選択
        日本人の姓トップ10000位の人口比率に基づき、姓を決定
        また、生まれ年別名前の統計に基づき、名を決定

データの項目には、WEBサイト・ログイン用(?)のID・パスワードも含まれていて、現実味のある情報の形をしています。ただ、メールアドレスはデータとして更に疑似化する工夫が必要であるのと、会社情報(所属会社・部門、クレジットカード関係)をどうするかといった課題はあります。これらの事は、(現状のメニューではできないが、特別の?)カスタマイズで対応できるかもしれません。



一方、「疑似個人情報が個人情報として使用されたことを検出する漏洩検出サービスを現在企画」しているとの事。著作権の確認で電子透かしを入れるのと似た使い方にも発展させようとしています。

今後を期待したい。



 
タグ:個人情報
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2008年10月27日

パナソニックがノートPC用の燃料電池システムを試作


パナソニックが、モバイル機器用の小型燃料電池システムを実現し、試作品を九州で開催される展示会に参考出品するとの事。

モバイル機器用直接メタノール型燃料電池システムの小型化を実現」【2008年10月20日】







ノートPC用途タイプでは、重量が約320g(燃料を除く)と従来のリチウムイオン・バッテリーとほぼ同等で、体積も270ccとノートPCに上手く収まってしまうようですネ。しかも燃料200ccあたり約20時間の駆動が可能との事ですから、技術的には実用化の段階に来ているようです。


ただ、燃料電池自動車が現時点では1台 1億円との話しや、家庭用の燃料電池コージェネレーションシステムでも1台 数百万円とされる価格という状況では、ノートPC用途タイプの価格も現状では手の出るレベルではないでしょう。

世界最高(*)の発電効率と高い環境性能を実用商品化レベルで実現 - 発電効率、耐久性を実用商品化レベルに高めた家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを開発」【2008年4月14日】




そうは言っても環境保護の必要性から期待されている「燃料電池」です。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によって調べてみました。



一般に「燃料電池(fuel cell)」は、水素などの燃料と酸素などの酸化剤を供給し続ける事で継続的に電力を取り出す事ができる化学電池ですが、
  • 固体高分子形燃料電池 (PEFC)
    室温動作が可能かつ小型軽量化が可能で、携帯機器、燃料電池自動車などで期待
  • アルカリ電解質形燃料電池(AFC)
    アポロ計画・スペースシャトルなどで「実用化」
  • りん酸形燃料電池 (PAFC)
    工場、ビルなどの需要設備向け
  • 溶融炭酸塩形燃料電池 (MCFC)
    火力発電所の代替などの用途向け
  • 固体酸化物形燃料電池 (SOFC)
    火力発電所の代替などの用途向け
などの各種タイプがあります。


今回のパナソニックがノートPC用途タイプとして試作した燃料電池は、直接メタノール燃料電池(direct methanol fuel cell、DMFC)というタイプで、固体高分子形燃料電池 (PEFC)のうちでメタノール燃料を用いる方式。メタノールから水素ガスを取り出す「改質器」を用いる「メタノール改質方式」と違って、メタノールを直接に反応させるので、「改質器」を用意しない分で効率は落ちるものの小型化が可能なのだそうです。


燃料電池では、上記のコストの他にも、メタノール燃料を使う場合は、
  • メタノール自体が有毒物質
  • 中間生成物としてホルムアルデヒドなどの有毒物質を微量ながら発生
などの課題があり、有害物質の取扱いで法律的な対応(消防法や毒物劇物取扱法などの法的規制緩和)が必要になるようです。

更には、電解質の寿命、耐久性なども課題として挙げられています。



燃料電池自動車の場合は実用化の目処は見えませんが、家庭用の燃料電池コージェネレーションシステムでは、パナソニックが27年度には「60万円を達成したい」としているぐらいなので、数年の内には価格などの課題も現状のリチウムイオン・バッテリー並みになる事が期待できそうです。



 
タグ:燃料電池
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2008年10月24日

フェムトセル運用ガイドライン(案)の意見公募が開始され、集約は12月?


総務省は、「本年秋を目途に運用ガイドラインを策定」する事を目標に作業を進めています。これまでの経緯については以下を参照。
フェムトセルの規制緩和は10月頃にも実現?【2008年09月13日】



今回、総務省から「フェムトセル基地局の活用に係る電波法及び電気通信事業法関係法令の適用関係に関するガイドライン(案)」に関する意見募集が行われました。


総務省の今回の意見募集は、平成20年(2008年)11月18日(火)まで。


電波法に関わる部分(つまり無線部分)ついては、既に総務省は9月3日時点で「電波監理審議会からの答申及び意見募集の結果を踏まえ、速やかに関係省令等を改正する予定」としていたので、全体説明の為のもの。主には、「フェムトセル基地局をブロードバンド回線に接続できるようにする(電気通信事業法に関わる部分)」で、技術的な部分を除いた責任関係を明確にしています。

具体的には、
  1. 携帯電話事業者がサービス全体について責任を負い、フェムトセル基地局をフェムトセル基地局契約者(一般利用者)の宅内等に設置する場合であっても、フェムトセル基地局は携帯電話事業者が設置する事業用電気通信回線設備とする事。
  2. 携帯電話事業者がフェムトセル基地局契約者等が所有する利用者宅内配線等を利用する場合でも、サービス提供主体としての携帯電話事業者の責任等を明確にする事(利用者宅内配線のIRU契約がない場合)。一般利用者側の責任範囲も携帯電話事業者から説明(契約)が必要。
IRU(indefeasible right of user)についてはここを参照。




より技術的な基準(携帯電話事業者とブロードバンド回線事業者及びISP間であらかじめ協議すべき事項、携帯電話事業者等から利用者に対して予め説明すべき事項、障害発生時の責任分担モデル)などについては、これまでと同様に「次世代IPネットワーク推進フォーラム」での事業関係者の協議になっていますが、こちらからも意見募集が出ています。


こちらの期限は、平成20年11月21日(金)まで。



何れも意見を期待されているのは企業経営者・技術者ですが、意見締切り後の取りまとめ期間などを入れると12月に入ってからの集約になりそうですネ。



 
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2008年10月03日

CEATEC JAPAN 2008に行ってきました! 展示は盛り沢山・・・・


CEATEC JAPAN 2008(東京・幕張、開催9月30日~10月4日)に行ってきました。(派手さと目新しいという意味で)目立ったのはTV、小型リニアモーターカー、ロボット、携帯電話など。セミナーを聴いた事もあって、1日では見きれませんでした。


ホームユースという事では、マルチメディアのホームサーバを中心とした接続する機器の展示を意識したところが多かったように思います。対応する製品・コンセプトという事では、マイクロソフトのホームサーバ(とそれをインストールしたサーバ)、デジカメ/ビデオ(との連携)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、HD-PLC(高速電力線通信)といった所。


最近、HD-LPCについて情報を仕入れていなかったのですが、今回見た所、PanasonicからPLCアダプタの新製品で、直接コンセントに本体を取付ける(コンセント直結型)コンパクトな製品(BL-PA300、LAN 1ポート)と、それより若干大きめですがコンセント直結型でハブ機能内蔵(4ポート)製品(BL-PA204)がありました。旧製品との併用も可能との事。

BL-PA300



BL-PA204



尚、本日時点でホームページを見たら、ノイズフィルター付電源コード1本入りのBL-PA510も追加されていますが、こちらは旧製品のBL-PA100のようにコンセント直結型ではありません。しかし、PCの電源とコンセントを共有できるメリットがあります。




見切れていないので他にもあったかと思いますが、ホームユースで特に気が付いたのは、パイオニアがカーナビとの情報連携をデモしていました。インターネットサイトから旅行先及び近郊の情報を、自宅で検索して携帯電話に取り込んで、カーナビにBluetoothを使って情報を移動しナビゲーションをさせるというタイプ。


TVについては派手さはありましたが、既に言われてきた薄さとか有機EL-TVのサイズでは(一応薄さの確認はしましたが、展示ブース近辺では)あまり注目されないようです。寧ろ私には、薄さを活用して、壁際に張り付くように置ける三菱電機のTVの方が、使い方を提案しているという意味で目新しく感じました(デザイン的にはスッキリしていると言えませんが・・・・)。




ソニーのブースでは、高解像度のデジタル一眼レフ(αシリーズ)とハイビジョン画質の小型軽量ビデオカメラ(ハンディカム HDR-TG1)のブースでは、実際にモデルを撮ってみる事ができました。実際に試してみたTG1で、撮影画像をそのまま40インチほどのモニタに映した画質を見ると素晴らしいの一言。




ロボットでは、村田製作所の「ムラタセイコ」ちゃんと日産ブース。

「ムラタセイコ」ちゃんのブースは、大変な人だかり。見たい人が通路に大きくはみ出てしまい、スタッフが一般の通路確保に動いていたのはここぐらいでしょう。ただ、デモとしてはあまりインパクトがなく、シッカリした技術のはずなのでデモを期待したのに残念という気持ち。一応撮影したのですが良い映像ではないので、既にYouTubeに登録済みの動画を見てください。

CEATEC 2008 村田製作所 セイコちゃん



日産のブースについては良いポジションでビデオにとりましたので、YouTubeにアップしています。

CEATEC 2008 日産ブース「カーロボティックス」

日産ブースでの「カーロボティックス」のデモですが、前置きが少し長いです・・・・・ほぼ全編網羅して いますが、時間の都合で一部カットしてあります。


posted by 鎌倉太郎 at 01:50| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | IT環境-製品・コンセプト | 更新情報をチェックする