2019年12月11日

NASAで開発中の超大型ロケット用燃料タンクの限界破壊試験


米国NASAのこちらの記事によると、開発中の超大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System、SLS)」で使う燃料タンクの限界を確認する破壊試験を実施しました。



実際に使用予定の仕様と同じものに対して、結果はこちらの様に上部から裂けるように破裂しました。


限界試験では打上げ時の8分ぐらいの間に生じる設計圧力負荷値に対して、2.6倍の圧力に5時間耐え、破裂した位置や限界値についても予測とほとんど同じだったとの事です。



SLSは月と火星への人及び装置などを搭載予定で、米国の有人月飛行計画「アルテミス計画(Artemis program)」に使われる事になっています。この先には「月軌道プラットフォームゲートウェイ(Lunar Gateway)」計画があり、日本JAXAも分担参加を表明しています。



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2019年10月25日

月面探査車「YAOKI」が日本初の月面探査2021年に実施する計画


こちらのページによると、こちらの投稿で紹介した月面探査車「YAOKI」("七転八起"に由来)が日本初の月面探査を2021年に実施する計画が決まりました。




Astrobotic Technology社の「ペレグリン着陸船(Peregrine lander)」(こちら)によって月面まで運ばれます。




ラベル:YAOKI 月面探査車
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2019年03月23日

JAXAとトヨタが月面有人与圧ローバーの研究・開発で協業の検討


JAXAのこちらのニュースリリースによると、JAXAとトヨタが月面で宇宙飛行士を搬送するローバー(Rover)の研究・開発で協業の可能性を検討していく事になりました。



初期検討でのイメージ動画がこちら




現状の検討段階で有人の与圧ローバーはこちらの大きさ。


「与圧」なので宇宙飛行士は車内では宇宙服を脱げる。



月面の探査は下図の5か所の領域(長方形囲み)を想定しています。先ずローバーを月面の最初の探査領域におろし、宇宙飛行士は月の軌道を周回している「月近傍有人拠点(Gateway)」から宇宙船で月面に降ります(こちら)。


一つの領域を探査し終わると宇宙飛行士は「Gateway」に引き上げます。ローバーは次の探査領域に(無人の)自動運転で自律的に移動します。ローバーが目的地に着いたら宇宙飛行士が再び宇宙船で降下して領域を探査する、といった事を繰り返します。



ここには多くの課題があります。自動運転一つとっても、地球上と違ってGPSは使えないし、事前に計測した地図を用意できる訳でもありません。しかし、はやぶさ2での自動制御の経験やNASAの火星探査車の実績がありますから、易しくはないでしょうが不可能ではないでしょう。

想定するローバーでは水素と酸素を使った燃料電池車とするのもポイントですが、現在の技術の単なる延長ではないでしょう。

ローバーを2台送り届けるロケットの制限から、大きさ・重量への制約事項もあります(こちらを参照)。




厳しい環境で安全・確実に1万キロを走破する必要がありますから、トヨタの品質・耐久性・信頼性への期待が大きいですネ。



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2018年09月10日

JAXAと米国NASAが、月及び月以遠の宇宙探査で協力を確認



日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米国航空宇宙局(NASA)が、月および月以遠の宇宙探査について協力していく事を確認しました(こちらの「2018年9月7日 更新」)。

月以遠の宇宙探査は今後の話しですが、月探査についてもう少し具体的なイメージは、こちらの産経記事でまとめています。1つは米国が2020年代に開始する月周回基地「深宇宙探査ゲートウェイ(Lunar Orbital Platform-Gateway)」の建設にISSと似た形で参加、もう一つは欧州・カナダと協力して月面探査の着陸・離陸船(探査車搭載)を作り、米国ロケットで運ぶという計画です。



こちらに月面探査の着陸・離陸船及び探査車のイメージ画像があります。着陸機は日本が担当する提案です。

JAXAの有人月面着陸機構想.png

米国の運搬ロケットは「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System)」を、有人宇宙船は「オリオン(Orion)」を想定しています。



この為JAXAは小型月着陸実証機(SLIM)の打上げを計画しています。



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2018年08月22日

米国NASAが月の極に氷の存在を直接観測と発表


米国NASAのジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)のこちらの記事によると、月の南極と北極の表面に固体氷が存在する事を観測データで確認しました。日本の科学者なども間接的な証拠で可能性を示していました。



こちらの画像(左:南極、右:北極)で、点在する青色は確認した氷の位置、グレースケールは表面温度(黒い部分は低温)に対応します。氷の大部分は極のクレーターの陰にあり、そこは最も温かい部分でも華氏250(約120℃)を越える事はないといいます。



インドの月探査機「チャンドラヤーン1号(Chandrayaan-1)」に搭載した、NASA製作の「月面鉱物マッピング装置(Moon Mineralogy Mapper)」のデータ解析の結果です。



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2016年02月07日

月に向かうロケットから小型衛星を深宇宙に向けて放出する計画


米国NASAのニュース・リリースによると、2018年にスペース・ローンチ・システム(Space Launch System)で無人でのオリオン(Orion spacecraft)を打ち上げる際に、第2のペイロードとして多数の小型人工衛星(CubeSat)を搭載すると発表しました。



スペース・ローンチ・システムとオリオンは、米国NASAで開発している火星への有人探査を念頭に置く大型打ち上げロケットと宇宙船です。その最初のミッション(SLS-1/EM-1、Exploration Mission 1、2018年で計画)は、(オリオンは無人で)月周辺を航行する事を目指しています(こちらを参照)。

大型の衛星打ち上げで余力があれば、既に小型衛星は相乗りで打ち上げるような事をしていますが、これらはあくまでも地球周回軌道に乗せる範囲です。しかし、スペース・ローンチ・システムでは地球周回軌道から離脱した上で小型衛星を深宇宙に放出しようとするものです。

今回の発表では、13個の小型衛星の内10個はNASAなど米国内向けですが、残り3個は国際パートナーに振り向ける予定にしています。日本からも良い提案をして欲しいと思います。小型衛星放出の様子をアニメーションにした動画がこちらにあります。



 
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2015年10月23日

個人のプロジェクトで歴史的なアポロ計画における写真を収集して、Flickr ギャラリーに公開


個人的に立ち上げた「Project Apollo Archive」が、他の支援を受けながら歴史的なアポロ計画における写真を収集して、Flickr ギャラリーとしてまとめられました(こちらを参照)。



こちらの様な熱狂的な想い・情熱があってできる事なのだと感心。ベースとする写真の蓄積・整理の様子もこちらで分かります。




更に、こちらの様にクルーと管制室とのやりとりを詳細に記録している(残そうとしている)社会風土(or 社会的DNA)もあるからなのでしょうか。



月の資源探査ミッションへの雰囲気が出そうになってきているので、単に懐かしむだけではないという良いタイミングなのかも知れません。


 
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2009年10月12日

水の存在を調査する月面衝突探査機「エルクロス」が月面衝突に成功

水の存在を調査する月面衝突探査機「エルクロス(LCROSS)」が、月面衝突に成功との事(ミッションと経緯についてはこちらを参照)。
(注:LCROSS=Lunar Crater Observation and Sensing Satellite)





これまでにも日本の月周回衛星「かぐや」を初め、衝突させて舞い上がるちりの観測をして水分の存在を確認しようとしていますが、重量とスピードの不足で成果は出なかったようです。



「エルクロス」は、2009年6月に「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」と一緒に打ち上げられて、まず最初に切り離した「ルナー・リコネサンス・オービター」が月周回して月面の調査をしている間に、高速で衝突する準備をしていました。
(注:LRO=Lunar Reconnaissance Orbiter)

「エルクロス」では、打上げ時のアトラスV上段(セントール・ロケット)をつけたままで月まで向かい、最初に衝突させてそれで舞い上がったちりを観測すると共に、自らもその近くに衝突しようというもの。

衝突のスピードを上げる為、LGALROと呼ばれる地球と月の両方の周りを回るような軌道を使って勢いをつけました。
(LGALRO=月重力アシスト・月帰還軌道: Lunar Gravity Assist, Lunar Return Orbit)。

衝突させる場所は、水(氷)が存在する可能性の高い月の南極付近で太陽の光が当たらない月のクレーターに設定されていました。

ミッションの概略をアニメーションにしたYouTube動画があります。

LCROSS Mission Overview - NASA Official Video





実際に衝突する際の(NASA TV)映像はこちら

LCROSS Lunar Impact






衝突で舞い上がったちりの観測は、月周回軌道にある「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」が観測しますし、地上での観測体制も取っているようでした。今回の計画推進者によると「全てが巧く行った」との事で、観測結果が楽しみです。


 
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2009年07月22日

月周回衛星「かぐや」の観測データを使って、「Google Earth」にリアルな月面モードが

公式ブログによると、日本の月周回衛星「かぐや(SELENE)」の観測データを使って、「Google Earth」にリアルな月面モードが実現しました。

「Google Earth」のバージョン5.0(インストールはこちらからダウンロード)で利用できます。



「Google Earth」の起動後に、土星アイコンのプルダウンから「月」を選択。月面に近づいて「YouTube」マークやカメラマークをクリックすれば、実際に月面で宇宙飛行士が撮影した映像・写真が見られます。




カメラマークをクリックすると、ワイドの(小さい)写真が表示されるので、「Fly into this high-resolution photo」をクリックすると、高解像度の写真モードとなりマウスのドラッグか右上の小窓を移動させて、写真の左右を見える事ができます。



各アポロの着地点に素早く行くには、左にある「レイヤ」の「月のギャラリー」→「アポロミッション」の「アポロxx号」をクリックします。





写真のサムネイル一覧から見たい場所のカメラマークが付いたサムネイルをクリックすると、高解像度の写真モードとなりマウスのドラッグか右上の小窓を移動させて、写真の左右を見る事ができます。





各アポロの着地点(番号の付いた旗を持つ宇宙飛行士のいる近くの場所)には、3Dの着陸船「Eagle」が見られます。






左の「レイヤ」にある「ガイドツアー」で「アポロ11号:Buzz Aldrin」をクリックして、更に出てきた小ウインドーの「Play this tour」をクリックすると、着地するまでのシミュレーション・アニメが見られます。









着地点に近づくと、着陸船「Eagle」の船内からの景色になります。






同様に「ガイドツアー」の「アポロ17号:」では、月面探査のルートに沿って地形の様子が示されます。






更に「レイヤ」の「歴史的地図」の下レベルには、「地質図」と「地形図」があり、チェックを入れると月面の表示が変わります。


 
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2009年06月19日

月周回衛星「かぐや」のラストショット撮影画像

日本の月周回衛星「かぐや(SELENE)」は、6月11日に月面に制御落下しましたが、その際に迫る月面をハイビジョンカメラ(HDTV)で撮影した映像が公表されました。

2007年9月に打上げが成功して以来、数々の素晴しい映像を送ってくれました。これまでの映像を含め経緯を本ブログ内のこちらで確認できます。

十分な成果を挙げて月面に制御落下した「かぐや」ですが、今回の映像がラストショットという訳です。下の各サムネイルをクリックすると拡大します(高画質映像)。各写真の間隔は1分であるとの事。下の画像に行くほど月面に近くなっている事になります。


1.高度27.8km




2.高度25.4km




3.高度23.9km




4.高度20.7km




5.高度18.4km




6.高度16.2km




7.高度14.1km






尚、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のYouTubeチャンネルがこちらにできています。





 
posted by 鎌倉太郎 at 19:47| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-月探査 | 更新情報をチェックする