ボストン美術館 (Museum of Fine Arts, Boston) は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市にある、世界有数の規模をもつ美術館。
ボストン美術館は1870年地元の有志による設立で、アメリカ独立百周年にあたる1876年に開館し、民間の組織として運営されてきました。所蔵品は50万点を数え、「古代」、「ヨーロッパ」、「アジア、オセアニア、アフリカ」、「アメリカ」、「現代」、「版画、素描、写真」、「染織、衣装」および「楽器」の8部門ですが、エジプト美術、フランス印象派絵画などが特に充実しているとの事。
ボストン美術館は、仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣など日本美術の優品を多数所蔵し、日本との関係が深い。敷地内には一時在職していた岡倉天心の名を冠した小さな日本庭園「天心園」が設けられています。
参考:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』今回紹介するWeb美術館「ボストン美術館」は、「John Singer Sargent Virtual Gallery」という方が合っているかも知れません。
早速、ギャラリーに入ってみましょう。

【ボストン美術館トップページ】
左のフレームは、ボストン美術館のロトンダ(円形大ホール)及びそこへ至る階段・柱廊の天井画・装飾レリーフの画像(サムネイル)になっています。クリックすれば、メインフレームの拡大画像が表示されます。
此処に「John Singer Sargent(ジョン・シンガー・サージェント)」が関係してきます。
ジョン・シンガー・サージェントは、19世紀後半~20世紀前半のアメリカ人の画家で、フランスで美術教育を受け、主にロンドンとパリで活動しました。上流社交界の人々を描いた優雅な肖像画で知られています。
サージェントは、ボストン美術館のロトンダ(円形大ホール)の天井画制作を依嘱されて、古代ギリシャ・ローマの神話から想を得た天井画の他、装飾レリーフのデザイン、ロトンダの空間全体の設計を担当しました。
参考:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』さて、ロトンダ(円形大ホール)の天井画などが楽しめましたら、上部メニューにある「(JSS Gallery Frontpage) 」をクリックしてください。ここが、「John Singer Sargent Virtual Gallery 」の入口です。

(クリックで拡大)
色々な美術館にジョン・シンガー・サージェントの作品が収蔵されていますので、それを一ヶ所で見られるようにしています(まさにWeb美術館!)。
左メニューの「Contents」にある「Major Paintings」をクリックしてください。
次のような代表作が見られます。
『マダムX(ゴートロー夫人)の肖像【Madame X】』1884年 メトロポリタン美術館
『エドワード・D・ボイトの娘たち【Daughters of Edward Darley Boit】』1882年 ボストン美術館
『カーネーション、リリー、リリー、ローズ【Carnation Lily, Lily Rose】』1885-1887年 テート・ギャラリー
『レディー・アグニュー【Lady Agnew of Lochnaw】』1892-93年 エディンバラ国立美術館
補足で、参考までに・・・・・・
サージェントは、1884年、パリのサロンに出品した『マダムX』という肖像画によってスキャンダルに巻き込まれる事となります。この肖像画は当初『・・夫人の肖像』という題名で発表されたものだったのですが、明らかに当時の実在の女性であるゴートロー夫人(アメリカ出身で、フランス人銀行家のピエール・ゴートローと結婚した)を描いたものであると見なされました。この絵は人妻を描いたものとしてはあまりにも官能的であり品がないとして(注:
追記参照)、当時の批評家から非難され、サージェントが翌1885年、パリを離れてロンドンに居を構えたのは、この絵をめぐるスキャンダルから逃げる為であったといわれています。
更に興味が湧いた人は、左メニューの「Chronology Thumbnails」をクリックしてください。サージェントの年代毎の作品が掲載されています。
Web美術館・博物館の一覧:本ブログ内アクセスが容易になります。
http://www.onsheet.net/user/tm230517/Web美術館・博物館.html(追記) 2007年10月23日
「マダムX」の『官能的』の裏側
posted by 鎌倉太郎 at 00:49| ☁|
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