単にエルミタージュ美術館と言っても、本館ともいえる
こちらの建物と2014年に開館した(ガイドブックでは)「エルミタージュ美術館新館」(
こちら)の2つがあります。
宮殿広場を中心に向き合っています。また、本館も増設などで4つの建物になっているとの事ですが、全て廊下などで繋がっているので別棟に分かれているという感覚はありませんでした(尤も、広過ぎて現時点で配置図を見てもどこをどのように回ったかも不明確なのが本音・・・)。
今回と次回は本館のみです(新館はその後に別稿予定)。
最初は「特別秘宝室」でした。写真は撮影禁止ですのでありません。古代
スキタイ民族の黄金工芸品を中心の展示とエカテリーナ2世が所有していた宝石を中心の展示になっていました。
古代ギリシャでオリンピックの勝者に与えた事が由来のオリーブ冠(又はアポローンの祭りの勝者に与えられた
月桂冠)と類似の金細工が、古代スキタイ人が残した品々の中にあったのは特に印象的でした。冠の葉に当たる所の薄い造りや非常に細かな飾りなどが凄い。
ロシアの専門家による案内・解説で、(ロシア語は分りませんが・・・)詳しい説明で非常に熱心だったのはありがたかったのですが、(現地ガイドとは異なる)翻訳してくれた人が一般会話の通訳レベルで解説になっていなかったのが残念でした。
もう少し詳しく書かないと前後事情も含めて分からないと思うのですが、今回の旅行を通して最大かつ殆ど唯一のクレームポイントでした。
さて「特別秘宝室」で予定時間をかなりオーバーしてしまったようで、予定した場所を回りたい現地ガイドの足取りも早くなったようでした。サンクトペテルブルクの2日間を通して案内してくれたガイドは、(サンクトペテルブルクで現地ガイドと別れてから分かったのですが・・・)日本のガイドブックでも有名なベテランガイドでした。
ここからの絵画の解説などは彼女の独壇場で、要領良く適切な内容量で感心しました。個人旅行でサンクトペテルブルクを観光する機会があれば、彼女にお願いしたいと思っています。
美術館と称しても宮殿であった事から、その造りは壮麗・絢爛豪華といえます。観光できたのはその一部ですが、更にその一部をご紹介します。
ラファエロが描いたヴァチカンの回廊と同じ造りで、ラファエロ自身に描かせたフレスコ画(
こちらが「ラファエロの回廊」)
「パヴィリオンの間」(
こちら)。
ここにはからくり時計「黄金の孔雀」があります(
こちら)。
直ぐ横のモニターではからくり動作を解説していました。
「ジュピターの間」(
こちら)。
ここには古代ローマ彫刻で紀元前1世紀ごろの作と云われる「ジュピター像」があります(
こちら)。
こちらの大階段下は帝政時代に正面入口として使われ、今は超VIPの来訪時に使われるそうです(階段の昇り降りは自由)。
こちらの階段は何気なく撮ったのですが・・・
【改訂】 2020年02月06日 13:30 誤記修正
posted by 鎌倉太郎 at 12:00| 神奈川 ☀|
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日記-ロシア
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