2019年03月09日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(6)


前回は「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルと「家族一覧」テーブルを作り、その連携をできるようにした上で、家族の健康管理用データが1つのテーブルの様に見えるようにしました。

今回はデータ入力をし易いような画面を「フォーム」として作ります。見た目だけの改善ですが、フォームの画面編集操作になります。



データベースファイルを開いて、フォームの「ウィザードを使用してフォームを作成」を選択します(こちらを参照)。


「フィールドの選択」では家族用データのテーブルを選び、全ての項目を移動しておきます。



「サブフォーム」の設定はしませんのでスキップして、「コントロールの整列」で表形式ではなくて項目名と項目入力フィールドを近くに表示する形式のものを選択します(こちらでは2つ目を選んでいます)。




更に「スタイルの適用」で画面の時の色などを選択し(こちら)、フォームの「名前の設定」をして(こちら)完了します。






次にフォームの「編集」に移ります。フォーム名に対して右クリックメニューで「編集」を選択します(こちら)。



何も編集していない状態としてこちらを表示します。




各項目を選択するとドラッグでフォーム設定範囲内を移動できます(こちら)。


入力府イールドの長さも変更できます。



入力の支援をする為に「個人識別ID」の凡例をテキストで表示するようにします。フォーム編集画面の左下にある「フォームデザイン」アイコンをクリックし、下部の「テキストボックスの挿入」アイコンを選択します(こちら)。


ここでは「個人識別ID」の下にドラッグでテキストボックスを設定して、凡例を入力しています。



表示するテキストのフォントの選択も行えます(こちら)。


イラストを入れたり、凡例に吹き出しを使うと柔らかい感じを出せるかもしれません。



フォームの編集を終えて、フォームからの入力を行う為にダブルクリックで起ち上げると、こちらのように表示します。




今回編集したフォームでは入力済みのデータを表示しますので、下部にあるレコード操作できるアイコン(|<・<・>・>| など)で最終レコードの次に移動してから入力します。



データを修正したい時などには便利ですが、データ入力操作では煩わしく感じると思います。次回は入力操作を想定したフォームデザインを行います。



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2019年03月01日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(5)


これまでは1人の健康管理で血圧・脈拍や歩数を管理する状況でしたが、今回以降は家族の健康管理まで拡大して血圧・脈拍や歩数を管理すると共に、将来的に血糖値や尿酸値などのデータも管理できるような事前の配慮をしたい場合を想定します。

その為には家族一人ひとりの名前を認識すると共に、食事の好みなど(場合によっては、注意すべき食事内容など)も項目に含める必要があります。しかし、毎回の血圧計測と違って、食事の好みなどはほとんど変わりません。それを毎日入力する事は面倒なので、個人毎のデータを別のものとしてその中に好みなどの状況を入力しておけば、計測データが誰のものなのかを分る様にする事で解決できます。



データベースとして扱うに当たって、今回は計測データと個人に関するデータは別のものとし、それを繋げる情報を付加します。具体的に「LibreOffice」のデーターベース機能「Base」で2つのテーブルを用意します。


起動直後のデータベースファイル選択では既にできているファイルを使います(こちら)。


既に1つのテーブルがあるのですが(実際にも今後使う事はありませんので、削除しても構いませんが・・・)、直接関係のないテーブルも1つのファイル内で管理できる事を強調する為に残しておきます。



先ず、「家族一覧」テーブルの項目はこちら




家族の特定個人を認識するIDを含めた「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルの項目はこちら


特にテーブルの各データを識別できるように「データID」項目をプライマリキーとして付加し、自動入力の指定をしておきます。



2つのテーブルを関連付ける為、メニュー「ツール」→「リレーションシップ」を選択します。「リレーションデザイン」ウィンドウで「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルと「家族一覧」テーブルを追加し、メニュー「挿入」→「新しいリレーション」で「個人識別ID」を関連付けます(こちらを参照)。


関連付けた項目は直ちに線で結ばれます(下の「ビューを作成」の部分を参照)。



さて実際にデータを投入します。テーブル一覧にある「家族一覧」テーブルと「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルを別々に選択して入力します。

「家族一覧」テーブルへの入力結果がこちら



「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルへの入力はこちら


データIDが0から順次+1されながら設定されているのが分かります。



データ入力の状況を確認する為に、血圧の情報だけを表示してみます。

テーブルに対するタスク「ビューを作成」を選択し、「家族一覧」テーブルと「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルを追加すると、2つのテーブルが関連付けられている事を明示しています(こちら)。




テーブルを設定した後フィールドを選択するという順序で、表示する項目を指定します(こちら)。


特に注意して欲しいのは、データIDを先頭に移している事、「個人識別ID」の代わりに名前を表示している事、そして全ての項目を指定している訳ではない事です。

このビューに名前「家族の血圧データ」を付けて保存します。



ビューで表示した所がこちら


項目の表示幅はドラッグで広くできます。



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2019年02月25日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(4)


MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」のデーターベース機能「Base」で、血圧計と万歩計で測定した結果を、1日1件の割で登録していくケースを想定して、テーブルの作成とデータの入力(極僅かですが・・・)しました。



今回はこちらのデータベースから役立つ情報を取り出す1例としてクエリーを作成します。




(医学的裏付けがある訳ではありませんが)今回のクエリーでは最高血圧が130より高い日を抽出します。
「クエリー」に対するタスクとして3つの方法がありますが(こちら)、分かり易い「ウィザードを使ってクエリーを作成」を選択します。



最初は検索条件に使う項目や表示する項目を指定します(こちら)。


ここではこちらの様に日付・最高血圧・最低血圧を選択します。



次にステップの「検索条件」を選択し、データ抽出の条件を指定します(こちら)。




「完了」をクリックすると、こちらの様に検索結果を表示します。



同時に1つのクエリーとして保存しますので、別途そのクエリーを使って検索に再利用できます。尚、クエリーの名前は変更できます。



「テーブル」と「クエリー」の他に「フォーム」と「レポート」がありますが、こちらはどちらかというと入出力での表示を綺麗に見せる為のものになります。ここまでの操作からごく基本的な流れを掴んだ所で、扱う範囲を少し拡大して、よりデータベースの本質に近づく操作へ進みます。



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2019年02月23日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(3)


MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」のデーターベース機能「Base」で、血圧計と万歩計で測定した結果を、1日1件の割で登録していくケースを想定してテーブルの作成をします。前回はデータを保存するテーブルの項目を設定し、こちらの様にテーブル「血圧・脈拍・歩数データ」を作成しました。




先ず、このテーブルへデータを入力します。テーブル名称をダブルクリックすると入力画面を表示します(こちら)。



入力画面に実際にデータを入力し、最後に「保存」します(こちら)。




タスクにある「ビューを作成」をクリックして表示する情報を指定します(こちら)。



「テーブルの追加」ウィンドウで「追加」をクリックして、「表示デザイン」画面に使うテーブル(現在は1つしか存在しませんが・・・)を設定します(こちら)。



ここでは入力したデータの確認をしたいだけなので、全ての項目を表示するようにします(こちら)。



名前を付けで保存します(こちら)。



保存した名前で「テーブル」に表示されますので、ダブルクリックすると入力したテーブル内容を表示します(こちら)。


項目の表示幅はドラッグで調整できます。



次回は実際に使う条件によるデータ表示を行います。



posted by 鎌倉太郎 at 17:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする

2019年02月21日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(2)


MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」のデーターベース機能「Base」で、血圧計と万歩計で測定した結果を、1日1件の割で登録していくケースを想定してテーブルの作成をします。こちらのウィンドウを使います。




血圧計では「最高血圧」・「最低血圧」・「脈拍」が計れ、万歩計では「歩数」をカウントできますので、これらを保存する項目を作ります。各項目は「フィールド名」で区別します。

先ず計測日としてフィールド名で「年月日」とすると、フィールドタイプに「テキスト」と表示するので「日付」に変更します(こちら)。



次にフィールド名で「最高血圧」を入れて、フィールドタイプを「短整数」とします(こちら)。


「概要」にはコメントを入れられます。


同様にして「最低血圧」・「脈拍」・「歩数」を設定します(こちら)。


最後の項目として「状況」を何でもテキスト入力できるように付加しておきます。


最後に「年月日」に対し最左端のフィールドで右クリックして、「プライマリキー」とします(こちら)。


「プライマリキー」は個々のデータを識別するIDです。今回のケースでは1日に1回の測定という条件の下で進めています。



このようにして設定したテーブルを「血圧・脈拍・歩数データ」と名前を付けて保存します(こちら)。



最初のウィンドウにもテーブル名を表示するようになります(こちら)。




「タスク」の「ウィザードを使用してテーブルを作成」には、サンプルテーブル(社用、個人用)が用意されていますので参考にできます(こちら)。




posted by 鎌倉太郎 at 13:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする

2019年02月20日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 6.2) - データーベース機能「Base」(1)


MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」の最新版(Ver 6.2)が公開されました。新機能とは直接関係しませんが、これまで使った事が無かったデーターベース機能「Base」を使ってみます。

データーベースは日常的に直接使う事はないと思いますが、インターネットを通して使う各種機能(例えばAmazon、Facebook、Googleなどの検索機能、本ブログで使っているSeesaaブログシステムなど)は、(各種形態は違いますが・・・)基本的にデータベースの上に構築しています。ですからその基本を知っておくのも良いかな・・・という考えと、これからはデータ活用の時代と云われていますので、各家庭でも利用する時が来るのではないかとの思いから扱ってみる事にします。



こちらから「LibreOffice最新版 (stable)」バージョン 6.2.0をダウンロード&インストールしました。



また「Base」を動作させるにはJava実行環境が必要になりますので、こちらから「オフライン版」もインストールしておきます。




先ず、ごく基本的なケースで全ての流れを確認してみます。

「LibreOffice Base」を起動するとこちらのウィザードになります。



更に「次へ」として、デフォルトでの新規作成とし、データ登録方法もデフォルトで進めます(こちら)。



「完了」とするとデーターベースのファイル名を付けて作成します(こちら)。




早速こちらからテーブル作成を開始します。




上掲のウィンドウでできる「タスク」として3つが挙げられています。一番上にある「デザイン表示でテーブルを作成」を選択すると、こちらの様に別ウィンドウでテーブルを構成する要素を設定します。


これからの例題として、血圧計と万歩計で測定した結果を、1日1件の割で登録していくケースを想定して進めますが、少し長くなるので次回にします。



posted by 鎌倉太郎 at 17:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする

2016年02月21日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 5.1.0) - "文書ドキュメント"を新規作成(2)


今回も「青空文庫」のテキスト(写真はWikipedia、その他)を借用して"文書ドキュメント(Writer文書)"を新規作成してみました。

與謝野晶子「晶子詩篇全集」から一部抜粋して詩集的な編集にしてみました(こちら)。テキストの部分では一部でテキストボックスを使っています。また、「書式」→「ルビ」でルビを付けています。


テキストボックスではルビが使えない事が分かりました。


また、2ページ目で「挿入」→「シェイプ」→「基本」で直角三角形を背景で入れていますが(こちらを参照)、PDFエクスポートでは出力できていません。Windows10標準の仮想プリンタ「Print to PDF」によるPDFファイル出力でも表示しませんので、PDFフォーマット上の課題かも知れません。



今回も縦書き2段組に変換してみました。レイアウトは大きく変更せざるを得ませんが(こちら)、やはり写真の位置決めが期待通りになりませんでした。


ルビ付けにより本文の文字位置がズレているのも課題です。


 
posted by 鎌倉太郎 at 09:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする

2016年02月20日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 5.1.0) - "文書ドキュメント"を新規作成(1)


今回、「青空文庫」のテキスト(写真はWikipedia)を借用して"文書ドキュメント(Writer文書)"を新規作成してみました。

先ず、横書きのテキストに適宜(「挿入」→「画像」による)写真・(ギャラリーからの)イラスト・リンクなどを挿入して作成しています(こちら)。個々の操作については書きません。



PDFエクスポートしたのがこちら



次に縦書き2段組に変換しました(こちら)。


イラストなどの配置は問題ありませんが、写真の再配置調整をしようとしても期待通りに位置付けできませんでした(1段組でも同様)。また、括弧や日付では手作業による修正が必要になります。


 
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2016年02月19日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 5.1.0) - リモートファイルを開く


今回はGoogle Driveにあるファイルにアクセスしてみます。「ファイル」→「リモートファイルを開く」によってファイルサービスの選択から始めます(こちらを参照)。



「Add service」をクリックしてファイルサービスウィンドウを開き「種類」でGoogle Driveを選択します(こちらを参照)。



Google Driveのユーザ名とパスワードを入力してログインすると、ファイル一覧を表示します(こちらを参照)。



ファイルを選択してファイルを開いた所(この操作を3回実施)がこちら


Google Drive上のファイルはOffice互換でもGoogle文書で新規作成(または変換)してもファイルを開く事ができました。



改訂したファイルはリモートファイルに保存できます(こちらを参照)。


別フォルダへファイル名を変更して保管する事もできます。但し、元あったフォルダを(現状は?)デフォルト表示してくれません(rootになっている)ので、保存先フォルダの確認をする必要があります。



尚、ファイルサービスの「種類」にOneDriveがありますが、(現状は?)利用できません(こちらを参照)。


 
posted by 鎌倉太郎 at 10:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする

2016年02月18日

MS-Officeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 5.1.0) - インストールと確認


Windows10をディスク上綺麗にしてから再インストールした事もあり、マイクロソフト社のOfficeとファイル互換性が高い「LibreOffice」最新版(Ver 5.1.0)を、こちらからダウンロードして使ってみる事にしました。別途安定板(Ver 5.0.5)があります(リリースノートはこちら)。


実際に我家IT環境ではWindows向け 64bits版をインストールしました。



最初に起動した所がこちら


多様なファイルを開く事ができます。早速、順番にPCローカルに既存のExcelファイル(こちら)・PowerPointファイル(こちら)・Wordファイル(こちら)を開いてみました。


何れも簡単な文書ですが、Calc表計算文書・Impressプレゼンテーション・Writer文書として問題なく開く事ができました。


次に簡単なHTMLファイルを開きブラウザ表示と比べた所がこちら


ブラウザ表示形式になっています。



尚デスクトップアイコンからの次の起動の時にはこちらの様に既読ファイルのサムネイルを表示します。




次回から文書種別毎に使ってみます。


 
posted by 鎌倉太郎 at 09:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験利用-LibreOffice | 更新情報をチェックする