2015年03月28日

インドの旅(13) - アジャンター石窟群(1)


第5日はアジャンター石窟群(Ajanta Caves)の観光でした。アウランガーバード(Aurangabad)にあるホテルから途中休憩を入れて2時間30分程で石窟群の観光入口に到着、乗合いバスに乗り換えて5分程でアジャンター石窟群の入口に着きました。

アジャンター石窟群はGoogleマップでこちら



アジャンター石窟群は、ワゴーラー川(Waghur)湾曲部を囲む断崖に大小28の石窟を掘った仏教の石窟寺院群です。石窟が作られた年代は前期と後期に分かれます。前期はサータヴァーハナ朝時代(Sātavāhanas、紀元前2世紀ごろ~紀元後2世紀ごろ)で上座部仏教期に当たり、後期は5世紀後半から6世紀頃で大乗仏教期に当たります。

石窟も僧侶たちの生活・修行の場であるヴィハーラ窟(Vihara)と、ストゥーパ(stûpa)を祀るチャイティヤ窟(Chaitya)の2種類があります。



添乗員(ツアー・ディレクター)とインドの旅行中同行した現地ガイド以外に、アウランガーバード付近を専門とする現地ガイドが同行し、ガイドブックに「是非見るべき石窟」として挙げられた殆どの石窟を案内する程丹念に説明してくれました。

実際に石窟が見える所まで少し息を切らして階段を登った所がこちら




次回から順番に(全てではありませんが)石窟の中を紹介していきます。


 
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2015年03月27日

インドの旅(12) - アグラからアウランガーバードへ移動中の雑感


第4日は完全に移動日でした。アグラからデリーに戻り、飛行機でインド西南部のアウランガーバード(Aurangabad)に移動しました。

全体の行程をこちらでGoogleマップで参照(赤線が国内線飛行機、青線はバス移動)。




アグラを出発して暫くするとこちらの光景。


太陽が靄に遮られながらも穏やかな様子に心和む思いでした。暫くすると高速道路(上下6車線でしたが、利用車の数は非常に少ない)に入りました。途中で田園風景の先に何本もの煙突が林立(こちら)、工業団地かと思いきや実は煉瓦を焼いている煙突でした(こちら)。



高速道路での走行は非常に順調でしたが、デリー市街に入った途端に大渋滞。全体的に渋滞が多いようですが、途中での混雑原因の1つが2車線と2車線の合流ポイントでの工事でした。現地ガイドが言うには、夜に工事をしないというマイペースぶりがあるとか。

暫くすると再び大渋滞。デリー発飛行機の出発時間との関係で現地ガイドも少し焦り気味。このような事もあろうかと、4日目の観光ポイントを3日に繰り上げて、現地ガイドの提案で完全移動日にしたのに・・・という気持ちがあったのでしょうが、土産物店に寄るのを止めると言い出しました。

所が、空港への分かれ道に入った途端渋滞が無くなったので、急遽土産物店へのアレンジが復活・・・といった、若干混乱がありました。



さてアウランガーバード自体が観光の目的地ではありませんが、アジャンター石窟群(Ajanta Caves)とエローラ石窟群(Ellora Caves)へのアクセスポイントです。それは次回以降の投稿とします。



今回の旅行では日本からデリーに到着した空港で一雨ありましたが、それ以外は天気に恵まれました。アウランガーバードに着いた夜はもの凄い雷でしたが、朝には雨も止んで、観光する時間には気持ちの良い天気になっていました。インドでは埃っぽいという感じを持っていました。実際にも埃っぽいと思いましたが、ある程度で収まっているのはこのような雨の日があるからなのだと納得した次第です。


 
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2015年03月26日

インドの旅(11) - アグラ(3) タージ・マハル


第3日のアグラに着いて「アーグラ城塞(Agra Fort)」に続く2つ目の観光が、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーン(Shah Jahan)が、妃ムムターズ・マハル(Mumtaz Mahal)の為に建設した総大理石の墓廟「タージ・マハル(Taj Mahal)」でした。



タージ・マハルはインドにとって最大の観光資源であるとの認識から、排気ガスを出す車は近寄らせず、1.2km離れたチケット売り場(Shilpram)からこちらの電気自動車(シャトル)で東門に移動します。


Googleマップではこちらの様になっています。




東門では空港と同じレベルのセキュリティ・チェックを受けてから、正門(大楼門。こちら)に向かいます。



正門を見た時点で如何に大きな霊廟であるかが分かります。

こちらの様に細かな細工も施されている上、赤砂岩に白のラインが鮮明に輝いていました。




正門をくぐると白大理石でできた有名なこちらの景色となります。


均衡のとれた素晴らしい墓廟です。実は到着した時点では噴水が出ていたので水に映る姿が撮れなかったのですが、帰り際には噴水が止められたので綺麗な写真になりました。


正門から撮った写真では、木に隠れて左右の建物があまり見えないのですが、別の角度からはこちらこちらの通りモスク(左)と迎賓の為の集会場(右)があります。





イスラムのモスクでは入る時靴を脱ぎますが、ここでは渡されていた靴カバーを付けて墓廟の基壇に登ります。

基壇から墓廟を見ると更に世界一豪華である事も実感できます(こちら)。





真近で見るとこちらこちらこちらの様に華麗で繊細な細工が見えます。






振り返って基壇から見る中庭も素晴らしい(こちら)。




墓廟の裏も正面と同じ造りになっています。ヤムナー川(Yamuna River)の方に目をやると(こちら)、対岸にも公園があります。


ガイドブックによると、対岸には黒大理石でシャー・ジャハーン自らの墓を造り、2つの墓廟を橋で結ぶ夢を持っていたそうです。領土や文化・治世としては最盛期を作り上げたにも関わらず、膨大なタージ・マハルの建設費で国を傾け、息子に幽閉させられた結果、叶わぬ夢となった訳です。

墓廟の中で撮影はできませんが、見られる棺の真下にある墓所に並んで葬られています。


 
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2015年03月25日

インドの旅(10) - アグラ(2) アーグラ城塞(2)


前回の続きでムガル帝国時代の城塞「アーグラ城塞(Agra Fort)」のプライベートなエリアについてです。



プライベートなエリアとして寝殿(Khas Mahal)がこちら


その内装も豪華でした(こちら)。


その前に広がるアングリ庭園(Anguri Bagh)がこちら




こちらこちらはムガール帝国第5代シャー・ジャハーン(Shah Jahan)が幽閉されていたというムサンマン・ブルジ(Musamman Burj)の建物の内外装です。



シャー・ジャハーンは妃ムムターズ・マハル(Mumtāz Mahal)の墓廟であるタージ・マハルを建設し国家財政を破綻させたと云います。



アーグラ城塞の構成はこちらのマップを参考にしてください。


見学できたのは右下の部分ですが、他は軍の管理下にあります。



タージ・マハルについては次回に投稿します。


 
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2015年03月24日

インドの旅(9) - アグラ(1) アーグラ城塞(1)


第3日は風の宮殿の写真を撮り(こちらを参照)、アンベール城を観光しました(こちらこちらを参照)。更にジャイプールからアグラ(Agra)へ約240kmを約5時間30分ほど掛けて移動しました。勿論途中で昼食をとっています。

こちらの全体の行程を示すGoogleマップを参考にしてください(赤線が国内線飛行機、青線はバス移動)。


このルートでは高速道路も通りましたが、農村地帯や地域の街を通る事が多く、街の賑わいや生活の様子などを車窓からうかがい知る事ができました(こちらこちら)。



アグラについて最初の観光がムガル帝国時代の城塞「アーグラ城塞(Agra Fort)」でした。Googleマップでこちらになります。




アーグラ城塞は先ず堅固な城壁を見せてくれます(こちら)。防御の体制として堀もあり、入り口の門(アマルシン門、Amar Singh gate)へ掛かる橋は取り壊しなどでして籠城できます。



一歩入るとこちらこちらの様な繊細な彫なども見せてくれました。ここは三重の門になっています。





城内に入って長い坂道を登りきると、早速ジャハーンギール宮殿(Jahangir Mahal)が現れます(こちら)。


ここは内部も素晴らしい彫を施した建物になっています(こちらこちら)。


建物によってはドームの天井が二重になっていて、その間に水を通して暑い夏を過ごすといった工夫している場合もあります。



こちらは一般謁見の間(Diwan-i-Am)のある建物で、前には広い広場があります。


奥の一段高い所に玉座(こちら)があります。



賓客は別に貴賓謁見の間(Diwan-i-Khas)に案内されていたはずです(こちらの右)。


そこではオープンテラスもあり、アグラ観光の第2番目となるタージ・マハル(Taj Mahal)が見えます。アーグラ城塞から見えるタージ・マハルの様子がこちらで、ヤムナー川(Yamuna River)を入れた素晴らしい景色となっていました。




プライベートなエリアについては次回にします。


 
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2015年03月22日

インドの旅(8) - ジャイプール(4) アンベール城(2)


前回はアンベール城(Amber Fort)の中庭に入った所まででした。アンベール城のマップに名称を入れて写真との対応を付けたいと思います。

Googleマップ




早速入口から入ってこちらが一般謁見の間(Diwan-i-Am)。



本殿にはこちらの建物の中央にある「ガネーシャ門」から入ります。


ガネーシャ(gaNeza)はヒンズー教における象の頭をもった神ですから、門の上部をこのように装飾しています。




本殿の庭園がこちらで、写真の右奥にあるのが「勝利の間(Jai Mandir)」です。



勝利の間はこちらの様に鏡をちりばめた幾何学模様の装飾を施していて、鏡の間(Sheesh Mahal)ともいわれます。




さらに奥にはハーレムがあります。こちらは2階部分から撮ったものです。


広場の周りにある区切られた部屋に女性たちが生活していました。広場の写真がこちら



 
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2015年03月21日

インドの旅(7) - ジャイプール(3) アンベール城(1)


ジャイプール(Jaipur)での3つ目の観光(第3日の2番目)は、アンベール城(Amber Fort)でした。


ピンク・シティー(Pink City)と呼ばれるジャイプール市街から、風の宮殿(Hawa Mahal)の前を通り(こちらを参照)、湖(Man Sagar Lake)の中央にある夏の宮殿(Jal Mahal)を車窓から見て(こちら)、麓の駐車場(こちら)でジープに乗り換えました。



ジャイプール市街とアンベール城の位置関係は、こちらのGoogleマップを参照してください。




麓からは象の背中に乗ってゆったりと登る方法もある(こちらこちらを参照)のですが、以前に日本人絡みの落下事故があってツアー会社としてジープに変更したとの事。





ジープでアンベール城の入口(チャンド・ポール、月門)の前から見ると、山頂には「ジャイガル要塞(Jaigarh Fort)」が見えました(こちら)。




城門を入るとそこは広い中庭になっていて(こちら)、こちらの建物の右側から本殿に入ります。





未だ朝も早い為にここから先の入場には、インド神話に出てくる神「ハヌマン(Hanumān)」の使いと信じられているオナガザル「ハヌマンラングール(Semnopithecus entellus、Gray langur)」を見ながら(こちらを参照)、少し待つ事になりました。

しかし、他の観光客の未だ来ないうちに内部の観光ができるよう、現地ガイドが当初予定のスケジュールを変更していて、am8時の入場開始に合わせていたのです。

内部は次回の投稿とします。


 
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2015年03月20日

インドの旅(6) - ジャイプール(2) 風の宮殿


ジャイプール(Jaipur)での2つ目の観光は、インドの旅で第3日に入っていました。一晩ホテルでゆっくりしたので am7:00出発も爽快で、風の宮殿(ハワー・マハル、Hawa Mahal)に向かいました。


Googleマップでこちら前回投稿の天文台「ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)」の近くです。


実は第2日にジャンタル・マンタルを観光した後でホテルに向かう時に前を通っていました。



ここは写真を撮るだけでが、朝日が当たっている所を撮らせたい(?)という想いがあってか、当初の観光スケジュールを入れ替えています。これが風の宮殿です。



これはかつての宮廷女性たちが、バザールの大通りを練り歩くお祭りなど街の様子を見たりする為の小窓を多数備えています(こちら)。


目的が限定しているので、建物の幅に比べて奥行きは小さくなっています。その為もあって風の通りが良いので「風の宮殿」と名付けられたようです。



イスラムの女性たちは、当時宮廷女性だけでなく一般的に顔を見せる事がないので、民家でも通りに面した所には小窓があります(こちら)。




朝の出発は早かったですが、少し冷えた空気に当たって気持ちはいいし、大通りには人の通行も未だ少ないのが撮影には良かった。


 
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2015年03月19日

インドの旅(5) - ジャイプール(1) 天文台「ジャンタル・マンタル」


第2日にデリー(Delhi)からジャイプール(Jaipur)に移動して最初の観光は、天文台「ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)」です。"Jantar"は「機器」の意味、"Mantar"は「式」ここでは「計算」の意味ですから、特定の名称ではなく「天文台」といった一般的な名称です。1724年に最初にデリー(Delhi、こちら)で造られた後、ヴァーラーナシー(Varanasi、こちら)、ウッジャイン(Ujjayin、こちら)など計5ヶ所(他1ヶ所は現存せず)に天文台を建設していますが、それらのうちでジャイプルのものが最も規模が大きい。



ジャイプールのジャンタル・マンタルは、Googleマップのこちら


必要により他の3か所についてもGoogleマップ機能の観光ポイントビューを見てください。


(全体写真が撮れないのでwikipediaからの借用ですが)こちらの写真では一見遊園地の様に見えます。



中央にあるこちらは日時計になっています。実際に曲面のこちらには時間を示す目盛りがあります。また階段の上り方向は北極星を示すとの事。




こちらの円筒を斜めに切ったものも日時計で、円の部分はこちらの様に鉄棒の影が時間を示します。



両面で太陽が北半球にある時と南半球にある時に対応しているそうです。


別の形での日時計やより大きな日時計計もありました(こちらを参照)。




一方こちらは星座を認識する観測儀。


茶色の空間は人が入れて細かい目盛りを確認したりできます。

占い師などは更に細かい情報を星座毎の観測儀で知るようにしていました(こちらはおうし座用)。



 
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2015年03月18日

インドの旅(4) - デリーからジャイプールへ(2)


第2日は前回投稿の通りデリーからジャイプール(Jaipur)の移動がありました。その間6時間30分ほどありましたので、バスの車窓から沿道の様子を見るのも観光。この投稿では気付いた風景についてです。



先ず第一に神聖なる牛。インドではシヴァ神(Shiva)の乗り物として大切に扱われています。ヨーロッパの田舎でも見かける事のある牛追いの光景ですが、これは一級国道の脇です。


牛追いでなくてもこちらの様に自然に生活しているようです。


道路の中央分離帯にいる牛をよく見かけました(こちら)。ここには草が生え未だ残っているからです。道端に捨てられた(奉げられた?)残飯らしきを牛が食べている光景もよく見ました(こちら)。


観光地の町中でもこのような光景が見られますが、警笛を鳴らす様子はありませんでした。




動物という点では、ゾウやラクダも見かけました(こちらこちら)。



ラクダは、ジャイプール(Jaipur)のあるラージャスターン州(Rajasthan)の西部にタール砂漠(Thar Desert)があるからです。



観光地でサルがいる(こちら)のは分からない訳ではないのですが、イノシシが街中を自然に動き回っているのには驚きました。




このサルはインド神話に出てくる神「ハヌマン(Hanumān)」の使いと信じられている「ハヌマンラングール(Semnopithecus entellus、Gray langur)」です。アフリカに生息する「Vervet monkey」とは違います。


実はイノシシも、ヒンドゥー教の最高神ヴィシュヌ(Vishnu)がイノシシの姿をしたヴァラーハ(Varāha)に化身して、「大地が水の底に沈められようとした時に、大地をその牙で支えた」というのですから、粗末に扱えないのでしょう。



さて、乗用車やオートバイは多いですが、多くの大型ドラックが走っていました。走行・停車中の何れを眺めていても、運転台の正面がこちらこちら。大型トラックの殆どがインドのタタ・モーターズ社製です。古いモデルだと思いますが、首都デリーは別にして直感的に80%以上がこんなデザインの大型トラックでした。



古いモデルで2枚ガラスになっているのですが、時たま見かける 1枚ガラスの大型トラックでも中央に飾りを付けて、2枚ガラスの雰囲気を出していて何か拘りがありそう・・・日本の"トラック野郎"のデコレーションでも見かけませんネ。


 
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