2015年04月08日

インドの旅(23) - 雑感とお土産


インドの旅行関連で最後の投稿になります。



旅行の期間中、「クリケット・ワールドカップ(Cricket World Cup)2015」を開催していました(2月14日~3月29日、オーストラリアとニュージーランドの共催。)。

(国内線用)空港エリア(こちら)やレストラン(こちら)などで見ている人も多かった。



結果はオーストラリアが5度目の優勝との事。第11回の開催ですから、開催国といえども圧倒的強さを持っているようです。ワールドカップに参加していませんが、クリケット日本代表もいます(こちらを参照)。



これまでにも何枚かの観光地以外の写真を掲載しましたが、ここで更に走路での風景を追加します(車内からの撮影で、一部に不鮮明な所がある)。

デリーの高架鉄道駅の周辺


ジャイプール市内のラウンドアバウトで、ラッシュ時間の混雑で警官の交通整理


アジャンタ観光に向かう農村風景の中での商店街


アジャンタ観光に向かう農村風景の中での寺院周辺


ジャイプールからアーグラへ向かう農村風景の中で、バスが追い越し


アーグラ近郊での青空市場




観光の合間に各場所の特産品を販売している土産物店に入りました。そんなお店は日本人向けですから、日本語で値引き交渉もできて、その会話も(お店のスタッフには失礼な話しでしょうが)1つの楽しみ・・・

購入したのは壁に掛ける為にインドの特徴あるデザインで布に手書きの工芸品


工芸学校の学生さんの作品。”お宝探偵団”へ出せそうな骨董品と云ってもいいものはズットお高いです。


もう一つは菩提樹を素材とする手彫りの筆立て


宝石や大理石細工の店に寄っていますが、全て拝見しただけ・・・

その他デリーの出発空港で現地紙幣の残金によるスパイスと紅茶といった所でしょうか。


 
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2015年04月07日

インドの旅(22) - エローラ石窟群(4)


今回はエローラ石窟群(Ellora Caves)のジャイナ教の石窟群です。

仏教石窟群やヒンドゥー教石窟群とは少し離れているのでバスで移動。こちらが第32窟の入口です。



門をくぐって直ぐ目の前に四面堂があり(こちら)、それ程大きくない中庭をかなり占めていました。


ゾウの像(こちら)も中庭を狭く感じる要因です・・・




建物や外壁などの彫刻がこちらこちらこちらこちら







本尊を祀る本堂がこちら



何ものも所有しない事(無所有)などの厳しい出家者の為の五つの大誓戒を克服した「ジナ」(Jina、勝利者)像は裸体で表現しています。


 
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2015年04月06日

インドの旅(21) - エローラ石窟群(3)


前回の続きでエローラ石窟群(Ellora Caves)のヒンドゥー教寺院「カイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)」です。

お堂はこちらでスタンバ(方形の石柱)の左奥です。


外壁のいたる所にシヴァ神(Shiva、こちら)や基壇部分の「宇宙を支えるゾウ」(こちら)などが彫られています(そして、こちら)。






お堂(本堂、前殿)には階段を2階レベルに登ります(1階レベルは基壇)。お堂は足元燈ぐらいの明るさでした。

前殿の彫刻や天井の造りが良くの残っていました(こちらこちらこちらこちら)。







本殿には本尊のシヴァ神の象徴リンが(男根)が安置(こちら)。



本殿の外はテラス状になっていて、小塔や外壁を見る事ができます(こちらこちら)。





寺院の上方からの写真を撮りたかったのですが、全体的な見学時間が少なかったのは残念でした。


 
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2015年04月05日

インドの旅(20) - エローラ石窟群(2)


観光最終日の第6日はエローラ石窟群(Ellora Caves)で、最大のポイントがヒンドゥー教の寺院「カイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)」です。ヒンドゥー教の石窟群には、僧侶たちの生活・修行の場であるヴィハーラ窟(Vihara)はありません。


カイラーサナータ寺院の配置はこちら




第一に驚くのは石窟ではなく、山から寺院全体を切り出してしまっている事です。正面がこちらで、中央の塔門から入場しました。





お堂(前殿と本殿)の左(こちら。右はお堂)と右(こちら)を見ると、およそ100年を掛けて削り続けた結果に驚嘆でした。





高い位置から全体が撮れる場所に行けていないので写真を借用すると、こちら(左奥側から撮っている)やこちら(右正面側から)です。





先ず塔門の左右の彫刻は良かったですが、塔門を抜けた直ぐ正面の彫刻(こちら)、塔門の裏側の彫刻(こちら)などでヒンドゥー教の世界に引き込まれます。





こちらがスタンバ(方形の石柱)とシヴァの乗り物とされるの牡牛を祀るナンディー(Nandi)堂です。




本堂の裏側にも回廊(こちらこちら)、両側面には付属寺院や回廊(こちら。右側壁面)があります。




最後の写真にはスタンバ(方形の石柱)が中央にあり、後ろにゾウの像が見えますネ。スタンバとゾウはお堂の左右に一対ずつあります。



シヴァは踊りの王「ナタラージャ(Nataraja)」の異名を持ちます。お堂裏側の回廊にはこちらの様に彫られています。




本堂・前殿の内部と周りの彫刻については次回の投稿とします。


 
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2015年04月04日

インドの旅(19) - エローラ石窟群(1)


観光最終日の第6日はエローラ石窟群(Ellora Caves)でした。ここには5世紀から10世紀の間に造られた仏教ヒンドゥー教ジャイナ教の石窟群があります。

宿泊のアウランガーバード(Aurangabad)からバスで約1時間で着きました(こちらのGoogleマップを参照)。


エローラ石窟群は第1窟~第34窟までありますが(こちらを参照)、第1窟~第12窟が7世紀から8世紀にかけて造られた仏教関連の石窟、第13窟~第29窟は6世紀から9世紀にかけて造られたヒンドゥー教関連の石窟、第30窟~第34窟が9世紀頃に造られたジャイナ教関連の石窟です。

今回の投稿は仏教関連の石窟についてです。



先ず第10窟はここでは唯一のストゥーパ(stûpa)を祀るチャイティヤ窟(Chaitya)です(こちら)。




2階のバルコニーに登る事ができた(2階のベランダがこちらで、1階と2階部分を撮ったのがこちら)ので、撮った写真がこちらこちら




こちらに彫りの写真を掲載しておきます。




第10窟以外は全て僧侶たちの生活・修行の場であるヴィハーラ窟(Vihara)になっています。代表として第12窟を見学しました。こちらこちらこちらの様に大規模な住居空間になっていて、入口前には広い広場があります。






内部の彫りが素晴らしい(こちらこちらこちら)。






奥に祀られたシャカ像は、鍵の掛かった狭い本堂の引戸をワザワザ開けて見せてもらえました(こちら。近すぎて全体が撮れなかった・・・のでパノラマ処理)。




アジャンター石窟群の場合と違って、エローラ石窟群の漆喰の保存が(気象条件などで?)できなかったので、殆ど描画が残っていません。その分フラッシュを使った撮影ができました・・・

ただ奥にある本堂内の天井や像には一部彩色が残っていました(こちらこちらこちら)。





 
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2015年04月03日

インドの旅(18) - 廟墓「ビービー・カー・マクバラー」


第5日のスケジュールでアジャンター石窟群観光の後には、ムガル帝国の第6代皇帝アウラングゼーブの妃、ディルラース・バーヌー・ベーグムの廟墓「ビービー・カー・マクバラー(Bibi Ka Maqbara)」を訪れました。


アウランガーバード(Aurangabad)の近くにあります(こちらのGoogleマップを参照)。




こちらの写真を見ると、総大理石の廟墓「タージ・マハル(Taj Mahal)」(こちらを参照)と間違えてしまいそうです。


実際にもタージ・マハルを強く意識していたそうです。しかし、総大理石にして国の財政破綻を引き起こす訳に行かず、墓標の周りとドームなどは大理石ですが、後は石材に漆喰を塗っています。

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2015年04月02日

インドの旅(17) - アジャンター石窟群(5)


今回はこれまで紹介しなかった素晴らしいポイントを紹介します。



第16窟は後期のヴィハーラ窟(Vihara)で、シャカ像がこちら



石窟を中心に見ていたせいか、第16窟の入口から離れた所にあるエレファントゲート(こちら)を見落とす所でした。




第17窟もやはりヴィハーラ窟ですが、入口の外壁描画が綺麗に残っています(こちらこちらこちらこちら)。






シャカ像がこちらで、石窟内部の描画がこちらこちら






最後に第24窟ですが、こちらは開窟途中で放棄された状態です。



 
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2015年04月01日

インドの旅(16) - アジャンター石窟群(4)


こちらアジャンター石窟群にある大小28の石窟分類として、僧侶たちの生活・修行の場であるヴィハーラ窟(Vihara)と、ストゥーパ(stûpa)を祀るチャイティヤ窟(Chaitya)の2種類があるとしました。第1窟と第2窟は何れもヴィハーラ窟でしたが、今回はチャイティヤ窟です。

一方、前期はサータヴァーハナ朝時代(Sātavāhanas、紀元前2世紀ごろ~紀元後2世紀ごろ)で、後期は5世紀後半から6世紀頃に当たります。この間に仏教内での隆盛も変わり、この地方では上座部仏教期から大乗仏教期になっています。

アジャンター石窟群でこの違いが大きく見えるのが、シャカの造形表現です。つまり初期にはシャカを偶像崇拝する事を禁じられていた為に、シャカを抽象化した足や菩提樹などで間接的にそこにシャカが存在するとされました。


従って第9窟と第10窟(前期のチャイティヤ窟)ではストゥーパは簡素ですが(こちらこちら)、第19窟と第26窟(後期のチャイティヤ窟)ではストゥーパにシャカが刻まれています(こちらこちら)。






前期のチャイティヤ窟である第10窟の壁面にもシャカが描かれていますが(こちらなど)、これは後期に追加描画したものです。




上掲のチャイティヤ窟では第26窟が最も豪華な造りになっていて、涅槃像も見られ(こちら。パノラマ処理)、ストゥーパを取り囲む壁面にも彫がなされていました(こちら)。




更に第26窟の入口外壁も2階並の高さに明り取りがあったり(こちら)、シャカが彫られていました(こちら)。




 
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2015年03月31日

インドの旅(15) - アジャンター石窟群(3)


前回に続いて第2窟もアジャンター石窟群では後期に対応するヴィハーラ窟(Vihara)です(こちらの投稿を参照)。



奥の仏堂に本尊・ブッダ像(こちら)を祀っています。


ここには仏像も並んでいました。



壁面にはブッダの生涯などを描いており、保存状態がよく綺麗な絵が残っています(こちらこちらこちらこちらこちら)。








中央の広場の天井はこちらの様に完成していないような状態ですが、外の天井や壁面はこちらこちらの様に彩色・彫が施されています。






尚、アジャンター石窟では漆喰に描かれた絵を保護する為、フラッシュは禁止です。上掲の一部写真で局所的に明るくなっている所は、現地ガイドによる説明の為の懐中電灯の明かりです。


 
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2015年03月30日

インドの旅(14) - アジャンター石窟群(2)


アジャンター石窟群は、石窟を作る事自体が大変な作業であった訳ですが、有名にしているのは漆喰に描かれた壁画です。その代表が第1窟です。


アジャンター石窟群はこちらの様にワゴーラー川(Waghur)湾曲部を囲む断崖にあります。




第1窟はアジャンター石窟群では後期に対応するヴィハーラ窟(Vihara)であり(前回の投稿を参照)、奥に本尊・ブッダ像(こちら)を祀っています。



左の壁面には「蓮華手菩薩」が描かれています(こちら。パノラマ処理済み)。


法隆寺金堂に描かれた菩薩像のルーツと云われています。この写真の左半分は王宮で灌頂する王の図になっています。


右の壁面は「金剛手菩薩」を描いています(こちら)。




天井には草花・果物・動物などが極彩色で描かれ(こちら)、柱の上部は浮き彫りされています(こちら)。





その他の壁面にも美しい絵が描かれています(こちらこちら)。





尚、アジャンター石窟では漆喰に描かれた絵を保護する為、フラッシュは禁止です。上掲の一部写真で局所的に明るくなっている所は、現地ガイドによる説明の為の懐中電灯の明かりです。


 
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