2023年12月12日

綺麗な銀河・星雲(1930) - けんびきょう座(Microscopium)にある相互作用銀河「Arp-Madore 2105-332」【改訂】


今回の綺麗な銀河・星雲は、けんびきょう座(Microscopium)にある相互作用銀河(Interacting galaxy)「Arp-Madore 2105-332(2MASX J21080752-3314337[左側]+2MASX J21080362-3313196)」です(こちら)。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像



どちらの銀河も光スペクトル上に輝線スペクトル(Emission spectrum)を示す「輝線銀河(Emission-line galaxie)」の特徴を持ち、星形成(Star formation)の可能性がある領域になります。対して吸収線スペクトル(Absorption spectrum)を示す場合は「吸収線銀河(Absorption-line galaxie)」と言います。

尚、左の銀河の下に真っ直ぐに並ぶ銀河は新たに見つかった銀河ですが、「Arp-Madore 2105-332」とは関係ありません。



【改訂】 2024年04月04日 21:00 画像の差替え



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2023年12月05日

綺麗な銀河・星雲(1929) - かじき座(Dorado)の方向で大マゼラン雲にある高密度の球状星団「NGC 2210」


今回の綺麗な銀河・星雲は、かじき座(Dorado)の方向で大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud、LMC)にある高密度の球状星団(Globular cluster)「NGC 2210」です(こちら)。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像




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2023年11月30日

綺麗な銀河・星雲(1928) - ペルセウス座(Perseus)にあるハービッグ・ハロー天体「Herbig Haro 797」


今回の綺麗な銀河・星雲は、ペルセウス座(Perseus)にあるハービッグ・ハロー天体(Herbig–Haro object)「Herbig Haro 797(HH 797)」です(こちら)。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)による近赤外線画像



実は「Herbig Haro 797」は上掲画像の下半分です。上部の赤外線で見える天体には2つの原始星(Protostar)があると考えられています。



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2023年11月29日

綺麗な銀河・星雲(1927) - エリダヌス座(Eridanus)にある銀河団「Abell 3192」


今回の綺麗な銀河・星雲は、エリダヌス座(Eridanus)にある銀河団(Galaxy cluster)「Abell 3192」です(こちら)。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像



地球から約23億光年離れた「Abell 3192」は太陽の約30兆倍の質量で重力レンズ(Gravitational lens)効果を示していますが、地球から約54億光年離れた背後にある銀河団「MCS J0358.8-2955」を重ねて見せています。上掲画像の中心にある大きな2つの銀河はどちらも「MCS J0358.8-2955」の一部です。「MCS J0358.8-2955」全体の質量は太陽の約120兆倍と考えられています。尚、「Abell 3192」自体も2つの銀河グループから構成されています。



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2023年11月28日

3D化の映像: りゅうこつ座の「人形星雲」の構造を示す3D化映像


りゅうこつ座(Carina)のりゅうこつ座η星(Eta Carinae)から過去に放出された物質である「人形星雲(Homunculus Nebula)」の構造を示す3D化映像:


動画では:
 ①人形星雲の位置とズームイン
 ②ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による可視光(Visible)画像と拡大している様子
 ③コンピュータモデルによる3D化
 ④ハッブル宇宙望遠鏡による紫外線(Ultraviolet)データの追加
 ⑤水素の排出(Hydrogen Emission)の付加
 ⑥チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)によるX線(X-ray)の付加
 ⑦スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)による赤外線(Infrared)で全体を示しながらズームアウト


「人形星雲」はこちらで紹介しています。



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2023年11月27日

綺麗な銀河・星雲(1926) - ちょうこくしつ座(Sculptor)にある巨大な銀河団「Abell 2744」の背景銀河「UHZ1」にある超大質量ブラックホール


今回の綺麗な銀河・星雲は、ちょうこくしつ座(Sculptor)にある巨大な銀河団(Galaxy cluster)「Abell 2744(Pandora's Cluster)」の重力レンズ(Gravitational lens)効果で発見した、背景銀河(Background galaxy)「UHZ1」の成長している超大質量ブラックホール(Supermassive black hole)です(こちら)。


チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory、紫色)とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)の赤外線データ (赤色、緑色、青色)の合成画像



ズームイン表示の無い画像はこちら。紫色の部分には「Abell 2744」からのX-線放出も含みます。

「Abell 2744」は地球から約35億光年の距離にありますが、「UHZ1」は約132億光年離れた所にあります。尚、赤外線画像と比較してX-線源のサイズが大きいのは、X-線源がチャンドラで分解できる最小サイズを表している為で、 実際にはX-線は銀河よりも遥かに小さい領域から来ています。


「Abell 2744」はこちらで紹介しています。



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2023年11月26日

綺麗な銀河・星雲(1925) - カシオペヤ座(Cassiopeia)に位置する散光星雲「NGC 7635(Bubble Nebula)」と散開星団「M52」と輝線星雲「Sharpless 157」


今回の綺麗な銀河・星雲は、カシオペヤ座(Cassiopeia)に位置する散光星雲(Diffuse nebula)・HII領域(HII region)「NGC 7635(Bubble Nebula、Sh2-162、Caldwell 11)(中央)」と散開星団(Open cluster)「M52(Messier 52、NGC 7654)」(左下)と輝線星雲(Emission nebula)「Sharpless 157[伊語](Sh2-157、Lobster Claw Nebula)」(右上)です(こちら)。


Rolf Geissingerによる画像



「NGC 7635(Bubble Nebula)」はこちら、散開星団「M52」はこちらで各々紹介しています。



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2023年11月23日

綺麗な銀河・星雲(1924) - 小惑星帯を公転している二重小惑星「ディンキネシュ」


今回の綺麗な銀河・星雲は、小惑星帯(Asteroid belt)を公転している二重小惑星(Binary asteroid)「ディンキネシュ(152830 Dinkinesh)」です(こちら)。


木星トロヤ群小惑星の探査機「ルーシー(Lucy)」による画像



トロヤ群小惑星へ向かう途中で、フライバイを行いながら探査する目標天体でした。「ディンキネシュ」自体は最大幅が800mに満たず、その衛星(asteroid moon)は幅約220mしかありませんが、400km強も離れた探査機から撮影しています。



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2023年11月22日

綺麗な銀河・星雲(1923) - いて座(Sagittarius)の方向にある星形成域「いて座C(Sagittarius C)」


今回の綺麗な銀河・星雲は、いて座(Sagittarius)の方向にある星形成域(Star-forming region)「いて座C(Sagittarius C、Sgr C)」です(こちら)。天の川銀河(銀河系、Milky Way)の中心(銀河中心、Galactic Center)にある天文電波源(Astronomical radio source)で超大質量ブラックホール(Supermassive black hole)と考えられている「いて座A*(Sagittarius A*)」から約 300 光年離れています。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)による近赤外線画像



上掲画像に捉えられている推定50万個の恒星の中に原始星(Protostar)の星団(Star cluster)があり、その中心には太陽の30倍以上の質量をもつ原始星があります。やや緑みの明るい青色(シアン、Cyan)で示す領域は、若い大質量星によって放出される高エネルギーの光子に拠るイオン化水素ですが、針状の放射構造は今後の研究課題です。



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2023年11月21日

綺麗な銀河・星雲(1922) - おおぐま座(Ursa Major)にある不規則銀河「NGC 2814」【改訂】


今回の綺麗な銀河・星雲は、おおぐま座(Ursa Major)にある不規則銀河(Irregular galaxy)「NGC 2814」です(こちら)。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像



「NGC 2814」は、エッジオン(edge-on:横向き)渦巻銀河(Spiral galaxy)「NGC 2820」、不規則銀河「IC 2458」、フェイスオン(face-on:正面向き)渦巻銀河「NGC 2805」という、3つの(天文学的に)隣接する銀河を持ちます。4つを集合的に銀河群(Galaxy group)「Holmberg 124」と呼びます。



【改訂】 2024年10月03日 01:00 画像の差替え



posted by 鎌倉太郎 at 02:42| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-魅惑の銀河・星座 | 更新情報をチェックする