2024年01月05日

綺麗な銀河・星雲(1939) - 大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud、LMC)のタランチュラ星雲の中にある超新星残骸「NGC 2060(かじき座30B)」


今回の綺麗な銀河・星雲は、大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud、LMC)のタランチュラ星雲(Tarantula Nebula、かじき座30、30 Doradus、NGC 2070)の中にある超新星残骸(Supernova remnant)「NGC 2060(N157B、LHA 120-N 157B、かじき座30B、30 Dorado B)」です(こちら)。


チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory、紫色)、可視光(オレンジ色とシアン)、スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope、赤色)、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope、可視光、白色と黒色)によるデータの合成画像



今回の観測から「NGC 2060(かじき座30B)」では少なくとも2回の超新星爆発があったと見られています。タランチュラ星雲における「NGC 2060」の位置はこちらを参照。

「NGC 2060(かじき座30B)」はこちらでも紹介しています。




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2024年01月02日

綺麗な銀河・星雲(1938) - とけい座(Horologium)の方向にある渦巻銀河の集まり


今回の綺麗な銀河・星雲は、とけい座(Horologium)の方向にある渦巻銀河(Spiral galaxy)の集まりです(こちら)。右の大きく見える銀河が「NGC 1356」、その上が「LEDA 467699」で直ぐ左は「LEDA 95415」です。さらに離れた左側は「IC 1947」です。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像



しかし、これらが相互作用銀河(Interacting galaxy)であるとは限りません。例えば右側の「NGC 1356」とその直ぐ左で一部重なって見える「LEDA 95415」ですが、「NGC 1356」は地球から約5億5,000万光年、「LEDA 95415」は約8億4,000万光年の距離があります。

一方、右側の「NGC 1356」と左端の「IC 1947」ですが、「IC 1947」の地球との距離は約5億光年で、2つの銀河の距離は40万光年未満と考えられています。

このように3次元的な視点で銀河の相互関係を確認する必要があります。



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2023年12月27日

綺麗な銀河・星雲(1937) - 太陽系の第6惑星 土星の環で土星の季節により出現する「Ring spokes」【改訂】


今回の綺麗な銀河・星雲は、太陽系の第6惑星 土星(Saturn)の(Rings of Saturn)で土星の季節により出現する「Ring spokes」です(こちら)。


2023 年10月22日にハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)で撮影した画像



解説図がこちらにあります。

「Ring spokes」は土星の環と一緒に回転する一時的な現象ですが、理由は良く分かっていません。



【改訂】 2024年01月12日 02:45 リンク先の改訂



ラベル:土星 Ring spokes
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2023年12月25日

綺麗な銀河・星雲(1936) - いっかくじゅう座(Monoceros)にある天体「NGC 2264」


今回の綺麗な銀河・星雲は、いっかくじゅう座(Monoceros)にある天体(Astronomical object)「NGC 2264」です(こちら)。


チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory、青色と白色)とキットピーク国立天文台(Kitt Peak National Observatory、緑色)、その他赤外線データ(赤色>による画像



クリスマスツリーを模しているのが分かるように回転させています。また、こちらで点滅しているのはチャンドラX線観測衛星のデータ部分です。

「NGC 2264」はこちらでも紹介しています。



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2023年12月22日

綺麗な銀河・星雲(1935) - おとめ座(Virgo)にあるガスが豊富な矮小不規則銀河「UGC 8091」


今回の綺麗な銀河・星雲は、おとめ座(Virgo)にあるガスが豊富な矮小(Dwarf galaxy)不規則銀河(Irregular galaxy)「UGC 8091(GR 8)」です(こちら)。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像




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2023年12月20日

綺麗な銀河・星雲(1934) - かみのけ座(Coma Berenices)にある巨大な銀河団「SDSS J1226+2152」


今回の綺麗な銀河・星雲は、かみのけ座(Coma Berenices)にある巨大な銀河団(Galaxy cluster)「SDSS J1226+2152」です(こちら)。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)の赤外線画像



重力レンズ(Gravitational lens)効果による銀河像が見えています。特にハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)によるこちらの画像で、拡大表示している銀河はビッグバン(Big Bang)から約20億年後の背景銀河で「SGAS J122651.3+215220」と名付けられていますが、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による同じ領域の画像の鮮明さが良く分かります。



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2023年12月19日

綺麗な銀河・星雲(1933) - うみへび座(Hydra)にある渦巻銀河で活動銀河「MCG-01-24-014」


今回の綺麗な銀河・星雲は、うみへび座(Hydra)にある渦巻銀河(Spiral galaxy)で活動銀河(Active galactic nucleus、AGN)「MCG-01-24-014」です(こちら)。実際に2型のセイファート銀河(Seyfert galaxy)に分類されます。


ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)による画像



青色と赤色の明るい恒星は前景です。



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2023年12月17日

大地と空が織りなす絶景(864) - ノルウェーの「ロフォーテン諸島」上空に広がる天の川銀河とオーロラ


米国NASAのホームページに時々大地と空が織りなす絶景を映像として掲載する事があります。今回紹介するのはこちら


2022年11月に撮影されたノルウェーの「ロフォーテン諸島(Lofoten Islands)」上空に広がる天の川銀河(銀河系、Milky Way)とオーロラ:



天の川銀河の弧には火星(Mars)・アンドロメダ銀河(Andromeda Galax)・プレアデス星団(Pleiades star cluster)が見え、オーロラの弧には北斗七星(Big Dipper)があります。こちらに解説図があります。





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2023年12月15日

綺麗な銀河・星雲(1932) - きょしちょう座(Tucana)の方向で小マゼラン雲の中にあるHII領域


今回の綺麗な銀河・星雲は、きょしちょう座(Tucana)の方向で小マゼラン雲(Small Magellanic Cloud)の中にある電離された水素が光を放つHII領域(H II region)です(こちら)。


セロ・トロロ汎米天文台(Cerro Tololo Inter-American Observatory)による画像




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2023年12月14日

綺麗な銀河・星雲(1931) - エリダヌス座(Eridanus)にある銀河団「MACS J0416.1-2403(MACS0416)」


今回の綺麗な銀河・星雲は、エリダヌス座(Eridanus)にある銀河団(Galaxy cluster)「MACS J0416.1-2403(MACS0416)」です(こちら)。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)の赤外線データとハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)の可視光データを合成した画像



「MACS J0416.1-2403」は地球から約43億光年離れています。青色は比較的地球に近くにありハッブル宇宙望遠鏡のフィルタからの天体で、赤色はジェイムズ・ウェッブのフィルタからのデータでより遠距離にある or 精密に把握できた事を反映しています。

こちらにハッブル宇宙望遠鏡からの画像(左側)とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの画像を並べて見る事ができます。



「MACS J0416.1-2403」の重力レンズ(Gravitational lens)効果により、弧状になっている幾つかの背後銀河も見えています。こちらビッグバン(Big Bang)から約30億年後に存在した背景銀河を浮き彫りにしています。



その銀河には時間の経過に伴って観察される明るさが変化する天体があり、"モスラ(Mothra)"という愛称が名付けられました。"モスラ"は重力レンズで少なくとも4000倍に拡大された星とみられていて、「MACS J0416.1-2403」の重力レンズだけでなく別の天体による重力レンズでもさらに拡大されていると考えられています。



「MACS J0416.1-2403」はこちらでの紹介しています。



posted by 鎌倉太郎 at 02:12| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-魅惑の銀河・星座 | 更新情報をチェックする