2013年03月04日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(27) - カンボジア伝統工芸品の職業訓練所となっている工房
アンコール遺跡群の観光の最後は、木彫り、石彫り、シルク製品などのカンボジア伝統工芸品の職業訓練所となっている工房を見学しました(こちら)。NPOによって設立された会社が運営しています。
現地の若者たちが学んでいる現場がこちらやこちらやこちらやこちらやこちら。非常に精緻な工芸品で、丹念に取り組んでいる様子が分かりました。
この工房では扱っていませんでしたが、ホテルのフロントに飾られていたこんな伝統工芸品もあります。
観光最終日の夕食を頂き、こんな夕陽に見送られて帰国の途に就きました。
2013年03月02日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(26) - トンレサップ湖
観光の第5日目は最終日になりますが、トンレサップ(Tonlé Sap)湖クルーズとして水上生活をする村の訪問でした。Google地図でこちら。
訪問は1月上旬で乾季に当たる事を念頭にして写真を見てください。つまり普段は1mほどの水深しかないのに、夏季のモンスーンの時期には9mの水深になるといいます。その差をどう埋めるのかというと、水上の船にいればいいという訳です。
淡水魚など漁獲量も多いので生活には困らない。しかし陸との接点も必要となり、こちらやこちらやこちらのようになります。
観光バスが通っている道路(堤)近くまで水位が上がるという事。低い位置にある家はモンスーンの時期には船のように浮きます。船着き場も水位が上がってもいいようになっています。
水上生活村に訪れるには上掲の船着場から小舟に乗っていきます(こちら)。
学校や教会もこちらのように設けられていますし、こちらのように設備も水位対策がされています。
訪れたのは観光客用の土産物屋とレストランの2隻を繋いだ所(こちらとこちらとこちら)。
一般住民のエリアとは離れていますが、展望台から見るとこちらのように多くの住居用の船が並びます。
シェリムアップなどの市街は殆ど風もなく我々にはクーラーが効いていないと耐えられないのですが、トンレサップ湖上には絶えず風が吹いていて涼しかった。これも水上生活をする理由なのでしょうか・・・・
2013年02月28日
2013年02月26日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(24) - ニャック・ポアン寺院と東メボン寺院
アンコール遺跡での寺院巡りも最終段階になりました。今回はニャック・ポアン(Neak Pean)寺院と東メボン(East Mebon)寺院です。何れもバライ(baray、貯水池)に関わります。Google地図でこちら。
プリヤ・カーン寺院(こちらで投稿)のバライの中心にある人工島に設置された寺院という位置付けがニャック・ポアン寺院です。
ニャック・ポアン寺院の構成はこちらで、12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建立された仏教寺院です。
北側の入口から入って見た所がこちら。
手前が小池で、その奥が中央祠堂になります。上掲の写真ではよく分かりませんが、中央祠堂の(上掲写真で)左部分に神馬バラーハ像があります(参考にWikipediaからこちら)。
人食い鬼の住む島から商人たちを救った観音菩薩の化身である神馬バラーハの説話を表しているそうです。
東メボン寺院は東バライの中心にある人工島に設置された寺院(こちらやこちら)で、10世紀にラージェンドラヴァルマン2世が建立しました。現在、東バライは干上がっています。
西バライは今でも水を湛えています。シェリムアップ空港に着陸する際に撮った西バライのこちらの写真から、東メボンの大きさも想像できます。
建立時はヒンドゥー寺院でしたが、中央祠堂(こちら)には現在仏像が祀られていました(こちら。パノラマ処理しています)。
また、周壁の四隅には巨大なゾウの石像が立っていました(こちら)。
2013年02月15日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(23) - プリヤ・カーン寺院(3)
2013年02月13日
2013年02月12日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(21) - プリヤ・カーン寺院(1)
第4日目の午後一番は、プリヤ・カーン(Preah Khan)寺院です。12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって仏教寺院として建立。アンコール・トムの北東で、Google地図でこちら。
昼食後にホテルに戻って昼寝をしていますから、移動にシェムリアップからアンコール・トムの真ん中を小型バスで突っ切りました(南塔門から入って、バイヨン寺院の横を通り、北塔門)。
プリヤ・カーンの名は「聖なる剣」の意味で、境内で剣が発見されたので付けられましたが、石碑文によるとチャンパ王国軍との戦いに勝利した記念で父王の菩提寺としたとの事。
プリヤ・カーン寺院の伽藍の広さは東西800m 南北700mで、周りには堀が巡っています。両側にリンガを模した彫刻が並ぶ参道を通り(こちらを参照)、西塔門からから入りました。
西塔門の前にはアンコールトムのように、乳海攪拌の様子を彫った大蛇(ナーガ)を引く神々と阿修羅の欄干が見られます(こちら)。
西塔門の近くの周壁にはガルーダの巨大な彫刻がありました(こちら)。
こちらは西門正面と回廊。
前には(頭部の失われた)金剛力士像が立っています。
破風の浮彫はこちら。
東西方向は見通しが良く(こちら)、塔内の石積みの様子もよく分かりました(こちら)。
2013年02月09日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(20) - プラサット・クラヴァン寺院
プラサット・クラヴァン(Prasat Kravan)寺院は、10世紀にハルシャヴァルマン1世が建立したヒンドゥー教の寺院(こちら。パノラマ処理をしてある)。
全てがレンガ造りという点が特徴。ガイドブックにはこちら側の写真が掲載されますが、西側から見た裏側になります。
場所はGoogle地図のこちら。
5つの祠堂は東に向いていて、正面はこのようになっています。
この正面(写真の右)にはテラスがありますが、写真には写っていません。
中央祠堂がこちらですが、修復工事中のようです。
中央祠堂以外は屋根の部分が無くなっています・・・
しかし、最北側の祠堂内にはヴィシュヌ神の妻 ラクシュミーの浮彫りが綺麗に残っています(こちら)。
祠堂内に浮彫りがあるのを見たのはここだけです。
2013年02月08日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(19) - バンテアイ・クデイ寺院とスラ・スラン(2)
前回の続きで、今回は浮彫などの彫刻とスラ・スランについて。
バンテアイ・クデイ寺院の回廊などの壁面(こちらやこちら)や東塔門(こちら)には深い堀のデパター(女神)が残っていました。
この東塔門には4面の観音菩薩像が残ってます。
「踊り子のテラス(Hall of Dancers、[スペイン]Sala de Dansa)」といわれる場所の柱には、アプサラス(Apsara、水の精)のレリーフが綺麗に残っています(こちらとこちら)。
一方、仏教に係わる浮き彫りは削られていました(こちら)。
こちらの回廊やこちらのガジュマルの様子には、タ・プローム寺院と同じ雰囲気があります。
尚、西塔門から入ったのですが、東塔門を抜けた所(本来カンボジアの寺院では東から入るので、東塔門の正面という表現が正しい・・・)にはスラ・スラン(Srah Srang、王の沐浴池)があります(こちら)。
この沐浴池は東塔門の近くにテラスも設けられ、王の沐浴池とあってこのような大きさですが、ガイドによると非常に浅いそうです(手前足元がテラス)。
実は、スラ・スランは10世紀中頃には原型が出来上がっていて、バンテアイ・スレイ寺院の位置に、スラ・スランも含めたヒンドゥー教の僧院があり、後に仏教のバンテアイ・クデイ寺院として改修・造営されたという背景があります。
2013年02月07日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(18) - バンテアイ・クデイ寺院とスラ・スラン(1)
第4日目の午後はバンテアイ・クデイ(Banteay Kdei)寺院が2番目です。バンテアイ・クデイは「僧房の砦」という意味で、12世紀末にジャヤーヴァルマン7世によって建立された仏教寺院です。Google地図のこちらを参照。
この寺院は上智大学の調査団が調査研究の対象にしている事でも知られています。こちらが調査団によって多数の(頭部を切られた)仏像を見つけたという場所(埋め戻している)。こちらを参照。
首が綺麗に切り取られている事から、ヒンドゥー教を信ずる王からの指示で農民が泣く泣く作業したのだと云われています。
境内はこちらのようになっています(上が北方向。水色は囲む堀の一部)。
こちらが西から見た一番外側の門、こちらが西から見た回廊と塔門。
こちらのように通路は一直線に見通す事ができます(西側より)。
こちらが中央祠堂。
こちらは東から見たナーガの欄干と中央祠堂の方向の景色。
こちらは東から見た回廊と塔門