2008年01月29日

「フェムトセル」への関心が更に高まる


この所「フェムトセル」の話題がニュースになっています。

Vodafone、3Gフェムトセル技術を検討   (2008/01/28)

シスコ、フェムトセルメーカーに投資   (2008/01/24)

問題点を知っているからフェムトセルには消極的――KDDI   (2007/12/25)

【CES2008】韓国サムスン電子がフェムトセル「UbiCell」実機を展示   (2008/01/10)



これまでに次の本ブログ投稿でもまとめていますが、上の記事から更に目新しい所を拾ってみます。




1.KDDIが消極的な理由(問題点)

  • KDDIが採用しているCDMA2000方式も、ドコモとソフトバンクモバイルが採用するW-CDMAも、1つの端末で複数の基地局と通信ができる技術「レイク受信」を採用している。干渉に強かったり、ハンドオーバーがスムーズにできるといった利点がある。現在のレイク受信は3つまで。技術的には無限にできるが、端末の価格や処理能力を考えるとそれはできない。このような制限があるので、勝手にあちこちに置かれたフェムトセルではたくさんの電波を拾ってしまい干渉が出てくる。
    ==>ご尤も。影響範囲は数十メートルといえども、日本ではその範囲に(壁によって電波が弱まるでしょうが)お隣さんは10件ぐらいはあるでしょうね。

  • 日本国内において違法電波が発信できる機器は「製造も販売も罰せられない。使わなければ捕まらない」という状態。フェムトセルの機器を改造して出力を上げられれば、干渉の問題がさらに拡大することを危惧。



2.利用する目的・思惑

先のブログでは、ドコモは現行法制下では、マンションの高層階や地下など携帯電話の電波が届きにくい「不感地域」の解消に活用するのが目的としています。ソフトバンクは、自らの電波帯域の特性から、屋内のカバレッジを抜本的に改善したいとしていますが更に、宅内ブロードバンド回線の活用を足掛かりとして、ホームサーバ的な要素も持たせて新たな通信サービスを形作ろうとしています。

ところが、Vodafoneがフェムトセルについて調査をしているのは、モバイルインターネットの利用が広がるにつれて3Gネットワークの容量逼迫を懸念して、宅内や建物内で使う分については有線ネットワークに転送しようという思惑もありそう。(勿論、これで低価格になればいいですが・・・)

昔(?)は、通常の電話機で連絡が取れない場合に携帯電話へ掛けたと思いますが、最近は逆転してきていますからね。


ラベル:フェムトセル
posted by 鎌倉太郎 at 04:51| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | IT環境-製品・コンセプト | 更新情報をチェックする
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