2007年12月06日

NECホームサーバPCで映像データの一元管理


NEC主催の「iEXPO2007」を見てきました。(12月5日~7日、東京ビッグサイト)

法人向けの展示が殆どで、個人向け用途という事では、携帯電話(これもシステムの中のコンポーネントとして)、PC単体と「ホームサーバPC」ぐらい。企業招待者に対する1企業体主催の展示会はよくある事ですが、インターネットでも簡単に申込めるというのは(IT関連では)珍しい。

今、月周回衛星「かぐや」が話題になっている事もあって、実物大の模型も展示していました。

さて、個人的な興味としては「ホームサーバPC」なるもの。つい先日も日経産業新聞(12月5日版)で、「Lui(ルイ)」というブランド製品として2008年前半に発売すると報道していました。
映像データをこの「ホームサーバPC」に集めて、家庭内のTVやPCから聴取できるようにすると共に、専用端末で外出先でも遠隔操作できるようにするというもの。
今日(12月6日)入手したカタログは、展示会用に用意したコンセプト説明を目的としたもので、詳しい事は良く分かりませんが、10月のCEATEC Japan 2007(幕張メッセ)で参考出品していたものの製品化であるとの説明でした(下記記事も参照)。
NECのホームサーバーはハイビジョンを2番組同時配信【CEATEC2007】


カタログによると、「Lui」とは「ホームサーバ・クライアントソリューション」を指すものです。その構成製品は、①ホームサーバPC  ②PCリモーター ノートタイプ  ③PCリモーター ポケットタイプ(手のひらサイズとの事)です。日経産業新聞の記事では、「①と専用端末のセットで40万円ぐらい(予定)」との事でしたが、②と③の両方がセットになっているかは聞き損ねました。
何故に専用端末が必要かはカタログからの推測として、外出先からホームサーバPCをリモートコントロールする簡単なインターフェースを実現する上で、技術的な仕組みを組込んでいるからで、「データを保存せず、紛失時の情報流出防止」で専用端末によってシンクライアント化する目的もあると思います。
企業内の情報を扱う上で、「情報漏洩」とか「セキュリティ管理」とかのキーワードが課題となっています。「データを社外に持ち出さなければ、情報漏洩もあり得ない」という事を実現する為に、シンクライアントPC導入という事を進める企業もありますが、いよいよ一般家庭でも個人情報の漏洩という事が問題になるのでしょうか。寧ろ、個人用途では著作権問題からの要請による方が強いと思われます。著作権に関わる映像データそのものをインターネットなどのネットワークに(コピーとして)流す事はできません。この点はNECも強く意識していて、盛んに強調していました。その為に画面データにして流そうと考えたようです。この画面データを流そうという事が、即ちシンクライアント化する事(厳密には、シンクライアント化する1つの技法)なのです。NECは画面データをネットワーク上で効率よく流す為の技術開発もしています。

家庭内のTVやPCも「DLNA」(Digital Living Network Alliance)対応にする必要がありそうです。未だ不明な点が多くありますので、購入して使ってみると多くの問題・課題が出てきそう。著作権の問題も国レベルで議論が復活していますが、我家でのディジタルTV化、ハイビジョン化なども考慮しながら、既に似たような利用方法を取っている我家のIT環境も製品寿命もあって再構築(NEC製のホームサーバPCとするとは限りません)しなければならないようです。(しかし、それを考えるのは楽しみでもあります・・・・)

posted by 鎌倉太郎 at 23:30| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | IT環境-AVサーバ | 更新情報をチェックする
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