ローカルな作業とインターネットに向かった作業を、スルーに行おうとするとどうしても欲しい機能でした。これは「Google Gears」を利用しています。これまでは「Google Reader」のオフライン機能や、同じ「Zoho Writer」の参照モードでは、インターネット上のファイルの(インターネットに接続されていない状態での)ローカル処理が可能でした。
勿論、インターネット上の(形式の)ファイルをエクスポート(ダウンロード)して、編集・再インポート(アップロード)すれば編集できた訳ですが、この手間隙が大幅に軽減された事になります。
今回の機能追加で、インターネット上に置いているファイルを、直接にローカルで編集できますので、出張前にアクセスしてノートPCに置いておき、新幹線の中で編集してから、出張先で再度インターネットに接続して同期を取る事で、編集結果をインターネット上のファイルに反映できるようになります。
まず最初に「Google Gears」をインストールしておく必要があります。これは、「Zoho Writer」で最初に「Go Offline」をクリックすれば、インストール手順が起動されます(起動後はWindowsの再起動が必要です)。
ブラウザーは、Firefox 1.5以降、IE 6以降である必要があります。
実際には次の操作になります。
1.インターネットに接続された状態
(1)「Zoho Writer」でインターネット上のファイルにアクセス。
(2)「Go Offline」をクリックすると、PC内のデータベースにインターネット上のファイルがコピーされます。(コピー処理はシステム側が自動で実行)
左フレームに一覧になっているファイル(マイドキュメント、共有ドキュメント)が、各々15以内であれば問題ないですが、それよりも多くなった場合は、「Go Offline」の下向き三角をクリックして、対象ファイル数を増やしてください。
(3)ブラウザを立ち上げたまま、Windows「スタンバイ」とします。
2.インターネットに接続されていない状態
(4)Windowsの立ち上げ。
(5)ブラウザ上の「Zoho Writer」で編集作業、必要によってファイルセーブ。
(6)ブラウザを立ち上げたままの状態で、Windows「スタンバイ」とします。
3.再度インターネットに接続された状態
(7)Windowsの立ち上げ。
(8)ブラウザ上の「Zoho Writer」で「Go Online」をクリック、PC上にサーブされていたファイルとインターネット上のファイルの同期が自動的になされます。
ただこのブラウザを立ち上げたままでのWindows「スタンバイ」や「Go Online」の操作の手順を間違えると、折角編集したファイルが無効になってしまった(私の誤解なら良いが・・・・・・)ので、注意が必要そうです。
今回のZoho社は「Google Gears」をプラットフォームとしていますが、類似のインフラはマイクロソフトやアドビ社も用意しており、今後この分野でのディファクト競争が更に激しいものになると思います。
改訂:2007/11/29 一部表現を修正