「マンガノベル」は、日本の漫画作品をインターネットで配信、ユーザーは専用ビューワーにマンガとせりふをダウンロードし(一部無料、視聴版あり)、せりふを翻訳して登録し、翻訳を販売する事もできるというサービスWeb。今(2007年11月末まで)、漫画翻訳コンテストをしています。
マンガ翻訳コンテスト:竹宮惠子の名作「ファラオの墓」が課題 賞品はiPod touch
近年、海外での日本のマンガの人気拡大とともに、マンガの自主翻訳による違法コンテンツが出回り始めていますが、海外のファンの中には、現地で翻訳出版される前にも早く日本の作品を読みたいというニーズもあるとの事。そこで、「マンガノベル」のサイトでは、クレジットカードの決済でマンガ作品のダウンロード販売とファンによる自主翻訳を組み合わせて販売するというサービスを開始しています。翻訳版については、出版社が定価でマンガ(オリジナル、翻訳版)を販売し、その翻訳作品に対応する販売金額の中から翻訳料が支払われるというもの。
その翻訳サービスの核となっているのが、「翻訳エディタ」で、次のURLからコンテンツや専用リーダ(エディタはこの一部)と共にダウンロードできます。
http://www.manganovel.com/store/?init_lang=2
漫画を購読するのも良いですが、今回は「翻訳エディタ」が面白いので紹介します。
まず会員登録(無料)が必要。コンテンツは上部「Explore」のプルダウンメニューから、専用リーダ「MangaReader」は「Translate」から各々可能です。
「MangaReader」は、PC上にインストールします。
「翻訳エディタ」は、簡単に言うとWindowsの「ペイント」のようなイメージ・エディタですが、オリジナルを直接編集するのではなく、別のレイヤ上にオリジナル原画の(せりふなどの)一部削除や(翻訳せりふの)テキスト追加ができるようになっています。
これは丁度ニコニコ動画や「字幕.in」のようにコメントや字幕を付けるのと、技術上は全く違うでしょうが考え方は同じ。インターネット上のGoogleMapのような地図サービスに付加情報をレイヤとしてマッシュアップで追加・表示するのも同じ。
これらは既にある情報への上書き技術が、Web表示技術のポイントになるのでしょうか。