JAXAは無人月面探査機・着陸機「SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」の月面着陸について25日に記者会見を開き(こちらのpdf資料を参照)、誤差100m以内の「ピンポイント着陸」を達成したと発表しました(各種画像はこちらを参照)。
記者会見資料によると、、ピンポイント着陸の為の画像照合技術では着陸精度として10m以下(恐らく3-4m程度)が達成できたとしています。高度50m付近までは正常に着陸降下したものの、何らかの異常が発生してメインエンジン2基のうち1基を喪失、冗長設計のお陰で緩降下を続けて高度5m付近で小型プローブ(LEV-1及びSORA-Q)を放出しています。ただ、接地条件が仕様範囲を超えていた為、想定と異なる姿勢(着陸目標地点から東に55m程度の地点に着地、噴射口が上向け)で静定した状態になっています。
静定後の姿勢は太陽電池パネルが西を向いた姿勢と考えられ、太陽が西側に移動して(2月1日頃?)電力発生が回復すれば、運用再開が可能となると期待しているとの事。
放出した2つの小型プローブは正常に動作している事を確認しているようです。
雑ですが....
— EDVEGA🛰 (@EDVEGA8823) January 25, 2024
こうしてみるとやっぱり-X側(画面手前方向)エンジンが見当たらないですね... pic.twitter.com/BnM0zPmM0H
【改訂】 2024年01月25日 21:10 ツイートの追加
2024年01月25日 18:55 着陸シーケンス(CG)動画追加
2024年01月25日 18:55 着陸シーケンス(CG)動画追加
ラベル:月面探査