今回の綺麗な銀河・星雲は、うみへび座(Hydra)にある金属量(Metallicity)が極めて少ない矮小銀河(Dwarf galaxy)「HIPASS J1131–31("Peekaboo")」です(こちら)。
ハッブル宇宙望遠鏡で約60個の恒星を観測し、これらが全て数十億歳以下の比較的若い事が分かりました。また、宇宙の最初期に生まれた古い恒星は金属量が非常に小さいと考えられており、「HIPASS J1131–31」はその特徴を備えていて、ビッグバンから間もない時期の銀河形成過程の研究に適しています。(天文学的に・・・)地球から2000万光年しか離れていないので、詳細な研究が可能なのも研究者にとって魅力的といえます。
これまでは輝く恒星(TYC 7215-199-1)の背後になっていたのですが、恒星が高速で移動している為に数十年から100年前に出現したと考えられ、「Peekaboo("いないいないばー"の意味)」という愛称を持つ所以です。