今回の綺麗な銀河・星雲は、オリオン座(Orion)にあるハービッグ・ハロー天体(Herbig–Haro object)が多数ある領域の、反射星雲(Reflection nebula)「NGC 1999」を中心とする部分です(こちら)。

これまで「NGC 1999」にある黒い斑点は、濃い塵やガスの雲などの光を遮る暗黒星雲(Dark nebula)と考えられていました。高密度の雲の物質を透過できる赤外線宇宙望遠鏡「ハーシェル宇宙天文台(Herschel Space Observatory)」で観測した所、雲物質の密度が非常に高いか、或いは原因不明の現象が検出されたのではないかと考えられています。
こちらでより広い領域の紹介をしていますが、こちらの解説図で左下から中央に当たります。