ヨーロッパ南天天文台(ESO)のホームページに時々大地と空が織りなす絶景を映像として掲載する事があります。今回紹介するのはこちら。
チリにある「ラ・シヤ天文台(La Silla Observatory)」の観測施設:
特に注目はこちらの直径65cm光学望遠鏡アレイ「BlackGEM」です。第1期は3つの望遠鏡を設置して運用を開始する予定(武漢肺炎の影響で遅延)で、最終的には十数台に拡大予定。設置の目的は、中性子星(Neutron star)やブラックホール(Black hole)などの合体で発生した重力波を、LIGOなどで重力波検出した概略方向を基に、光学的に観測する方向を正確に特定する事です。最終的に近くに設置している超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)などの大型望遠鏡で観測します。
複数の望遠鏡アレイなので視野角が広く、通常は南天の掃天望遠鏡の役割も果たします。