今や地球を周回する数多くの地球観測衛星(Earth observation satellite)があります。そのデータは日々蓄積されると共に、容易に参照できるようになりつつありますし、課題となり得る映像は公開されます。ここでは各種形態での映像・データなどを採り上げていきたいと思います。
今回は欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)がコペルニクス計画 の一環として開発した「Sentinel-2」によるモルディブ(Maldives)のアリ環礁(Ari Atoll)です(こちら)。
画像のターコイズ色(■)は、深いインド洋の暗い色の海と対照的な透明で浅い海を意味しています。
モルディブは海抜の最高が2.4mという平坦な地形であり、近年の海面上昇と珊瑚礁の死滅により、国土が消滅すると懸念されています。海面が1メートル上昇すると国土の80%が失われると言われます。
衛星データによると、世界の海洋は過去25年間で年平均3mm上昇していますが、ここ数年は年間約5mmで上昇しています。