
最近の研究で、地球から約7,500万光年離れた場所にある「PHL 293B」にあった巨大な星が、明るい超新星爆発を起こさずに(例えばブラックホールなどになり)消滅した可能性があるというので話題になりました。2001年から2011年の間、「PHL 293B」の観測では一貫して「高光度青色変光星(Luminous blue variable)」を内包していたという証拠を示し、太陽の約250万倍明るい星を想定していました。2019年に超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope、VLT)で観測したらその痕跡が見つからなかったのです。巨大な星が寿命の最後を迎える時の新しい事例になるのか興味の沸くお話しです。