東京・上野公園にある東京藝術大学大学美術館で開催中(~9月29日、京都で2019年11月2日~12月15日)の「円山応挙から近代京都画壇へ」展に行ってきました。HPがこちら(マウスのスクロールホイールで正面襖が開いて解説文が見えてくる洒落た作りになっています・・・)。
特別展示「大乗寺障壁画」についてはこちらを見て頂き、その他の展示・見どころはこちらを参照。
「大乗寺障壁画」の「松に孔雀図」で、金箔地に墨の種類を変えて描く事で、松の枝に緑や孔雀の首筋に青を感じる事ができるような技法は素晴らしい。
展示会のタイトルから言いたいのは、「応挙の登場までは、絵画の基本はやまと絵か中国画だった。そこでは、自然を描くといっても、現実とは違った名所絵の世界か、見たこともない山水世界が描かれてきた。応挙は、まず実際の場所を好んで描き、さらにその場に立って観た時の臨場感までをも写し出そうと試みた」事に共感した円山派と、与謝蕪村に学んだ後応挙の写実性に影響されて友として迎えられた呉春を祖とする四条派の人々が、近代京都画壇で大きな影響を及ぼす系譜を作ったという所。