2019年06月11日

地球に大接近の二重小惑星を撮影


こちらの記事によると、超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)の観測装置「SPHERE(Spectro-Polarimetric High-Contrast Exoplanet Research)」で、先月25日に時速7万km以上で地球まで518万km(月までの距離の約14倍)と最接近した小惑星「(66391)1999 KW4」を撮影しました(こちらの左)。


高速で動くので大分苦労したようです。右はアーティストによるイメージ画像ですが、珍しい二重小惑星(binary near-Earth asteroid)になっています。



こちらのイメージ画像の様に相互に回転しています。




またこちらの様な軌道になっています(白線が地球の軌道、黄線が小惑星「(66391)1999 KW4」の軌道)。




大きい方の直径は1.6㎞もあり、もし地球と衝突すれば大災害になりますが、かなり先まで危険が無いようです。この小惑星を発見したのは1999年5月ですが、こちらの「Close approachs」タブの様に次の大接近は2034年5月です。

小惑星1999 KW4_CloseCloseApproach_s.jpg
(クリックで拡大します)

単位(au)は天文単位ですが、地球と太陽の距離の近似値は約1 auです。



posted by 鎌倉太郎 at 12:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | 日記-惑星探査 | 更新情報をチェックする
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