これまでは1人の健康管理で血圧・脈拍や歩数を管理する状況でしたが、今回以降は家族の健康管理まで拡大して血圧・脈拍や歩数を管理すると共に、将来的に血糖値や尿酸値などのデータも管理できるような事前の配慮をしたい場合を想定します。
その為には家族一人ひとりの名前を認識すると共に、食事の好みなど(場合によっては、注意すべき食事内容など)も項目に含める必要があります。しかし、毎回の血圧計測と違って、食事の好みなどはほとんど変わりません。それを毎日入力する事は面倒なので、個人毎のデータを別のものとしてその中に好みなどの状況を入力しておけば、計測データが誰のものなのかを分る様にする事で解決できます。
データベースとして扱うに当たって、今回は計測データと個人に関するデータは別のものとし、それを繋げる情報を付加します。具体的に「LibreOffice」のデーターベース機能「Base」で2つのテーブルを用意します。
既に1つのテーブルがあるのですが(実際にも今後使う事はありませんので、削除しても構いませんが・・・)、直接関係のないテーブルも1つのファイル内で管理できる事を強調する為に残しておきます。
特にテーブルの各データを識別できるように「データID」項目をプライマリキーとして付加し、自動入力の指定をしておきます。
2つのテーブルを関連付ける為、メニュー「ツール」→「リレーションシップ」を選択します。「リレーションデザイン」ウィンドウで「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルと「家族一覧」テーブルを追加し、メニュー「挿入」→「新しいリレーション」で「個人識別ID」を関連付けます(こちらを参照)。
関連付けた項目は直ちに線で結ばれます(下の「ビューを作成」の部分を参照)。
さて実際にデータを投入します。テーブル一覧にある「家族一覧」テーブルと「家族用血圧・脈拍・歩数データ」テーブルを別々に選択して入力します。
データIDが0から順次+1されながら設定されているのが分かります。
データ入力の状況を確認する為に、血圧の情報だけを表示してみます。
特に注意して欲しいのは、データIDを先頭に移している事、「個人識別ID」の代わりに名前を表示している事、そして全ての項目を指定している訳ではない事です。
このビューに名前「家族の血圧データ」を付けて保存します。
項目の表示幅はドラッグで広くできます。