今回はクリップボードに登録したデータを履歴として管理・再利用可能なフリーソフト「Clibor」で、タスクトレイの右クリックメニューにある「FIFOモード」を使ってみます。FIFOは「First In, First Out(先入れ先出し)」ですが、複数のクリックボード履歴を設定した順番にCtrl+Vで吐き出していく機能です。通常のクリックボード履歴の出力と違うのは、その都度履歴のテキストを選択しないで済む事です。
先ず、タスクトレイの右クリックメニューで「FIFOモード」とします。表示ボードのタイトルが「FIFO」に代わりますので、実際にこちらの様に囲ったテキストを上から順にクリックボード履歴として設定します。
蓄積した「FIFO」履歴を使う例は次の通りです。テキストエディタで最初にCtrl+Vでこちらの様にHTMLソースを入力します。
次に"ページのタイトル"を入力してCtrl+Vとする事でこちらの様になります。
同様に"ページの内容"と"キーワード1,キーワード2,キーワード3"を入力した所がこちらになります。
「FIFO」の履歴管理で通常のクリックボード履歴に保存したテキストが混ざる事はありません。蓄積していた「FIFO」の履歴を全て吐き出すと、通常のクリップボード履歴管理に自動で戻ります。
類似で「LIFO」モードがあります。LIFOは「Last In, First Out(後入れ先出し)」です。
階層構造をタグで示すような例で便利に使えると思います。しかし、初期状態では同じテキストは蓄積されませんので(「FIFO」モードも同じ)、HTMLの階層的なタグ操作には使えません。この場合はタスクトレイの右クリックメニュー「設定」の「FIFO/LIFO」で「FIFO/LIFOモード時に重複データも格納する」にチェックを入れて操作する事ができます(こちら)。