観光第2日の3番目の訪問地はウェールズ(Wales)北東部のレクサム郡(Wrexham County)にあるポントカサステ水路橋と運河(Pontcysyllte Aqueduct)です。チェスターからのGoogle地図によるルートはこちらです。
水路橋はこちら。
水路橋は長さ:307m・幅:3.7m・高さ:約38mで、橋脚は内部が空洞の石造りで19本あり、橋脚間:16mを跨ぐ様に鋳鉄製のトラフ(溝形の部材)とアーチリブ(アーチ形の構造部材)が載っています。完成は1805年です(江戸時代後期)。英国・産業革命(Industrial Revolution、1760年代から1830年代)の産物です。
下を流れるディー川(River Dee)まで降りて撮ったのがこちら。
水路橋は人も歩いて渡れます。中間ぐらいから両サイドの景色を撮ったのがこちらとこちら。
最初は運河船(ナロウボート、Narrowboat)の航行は見られないかも知れないと思っていました。毎年10,000艘以上が行き来するそうですが、単純に日割りにすると27艘/日ですから・・・幸い2艘が渡って来たら(こちら)、入れ替わりで2艘が渡って行く(こちら)というタイミングにあいました。
ポントカサステ水路橋は現在も使われるランゴレン運河(Llangollen Canal)の一部になっています。貶す訳ではないのですが、10年程前に訪れたフランスにあるローマ時代の水道橋「ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)」(こちら)を思い出すと、今更ながらローマの技術力には驚嘆します。導水路という目的は限定しますが、ほぼ同じ役割をする構造物(高さ:[下層]22 m+[中層]22m+[導水路がある上層]7m、合計51m)を含めて、導水路として全長約 50kmを作り上げたのですから。