ロボットの研究・開発をしているボストン・ダイナミクス社(Boston Dynamics)がアップグレードした人型ロボット「アトラス(Atlas)」の映像を公開しました(こちら)。
元々厳しい環境条件でも働くロボット開発を目標にしている会社です(ビッグドッグ[BigDog]のこちらやこちらを参照)ですが、軍事用途だけでなく災害時の危険地域での対応などにも役立ちます。
漫画の世界では素晴らしい(軍事的な用途も含めて)ロボットが生み出されていますが、厳しい環境への対応というと軍事用途という意識が優先し、現実の日本でのロボット開発は安定した状況での利用を想定しているのが殆どで、2011年の東北地方太平洋沖地震の時の福島第一原子力発電所事故への対応で、ロボットの活用が上手くいっていない背景になっています。つい最近になって日本政府が災害現場などで活躍する人型ロボットの開発強化に乗り出し、産学官の研究チームを資金援助する事は良い事だと思いますが、それでもまだ規模が小さく開発人材の育成も含めて方向性を明確にする必要性があります。