話題のドローン(drone)ですが、千葉県幕張で展示会を開催(期間：5月20日～22日)していたので行ってきました。
ドローンとは無人機の事で、無人航空機 (UAV) や無人車両、無人船舶など、遠隔操縦機または自律式な移動機械全般を指す広い範囲のものを言いますが、ここでは民間向け4ロータ以上付いた小型無人ヘリコプター(クアッドコプター)が中心でした。
第1回目という事もあり展示スペースは1つの展示ホールで4分の1ほどを占めているぐらいでした(こちらを参照)が、話題のテーマで目的が明確な事から盛況だったと思います。
勿論企業向けの展示会ですが、一部個人向けの商品も置いていました(こちらとこちら)。
ドローンそのものというより既に、写真専門家向けや災害支援・機器点検・農薬散布など目的志向の提案が多くみられました。その1つが写真専門家向けのこちら。
奥の右にいる人が持っているコントローラを傾けたりする事で、ドローン上の撮影機器を想いの方向に向けられます。ドローンの操作をする人は別に必要だし、安全性を考慮して別の人を含めた3人体制にする事を(及び保険加入も！)薦めているそうです。ドローンに自動コース設定もできますが、プロカメラマンの希望する位置付けをするのには向かないようです。
保守点検向けの例では、大規模ソーラパネルの予防保全にサーモカメラを取り付けて自動運転し不具合箇所を特定するという提案がありました。ソーラーパネル毎に故障検知の装置を取り付けると高価になるとの事で、リアルタイム性は無いにしてもドローンの活用はコストパフォーマンスが良いようです。
デモ飛行を見ると、業務用の4ロータ以上付いたドローンは停止および移動中も安定していましたが、やはり遠距離の場所を対象とするには不向きで、こんなやこんな試作機の展示をしていました。
尚、こちら(｢eBee｣)は欧米で販売しているそうです(翼・胴体は発泡スチロールです･･･)。
業務用のドローンに関してはフェイルセーフ機能を搭載している機種が多くみられました。バッテリーがある限度以下になった場合や制御ポイントから一定距離を離れたら、指定ポイントに着陸するなどの制御ができます。業務用のドローンは軽そうに見える機種でも3㎏程度にはなるので、公共の場所や他者(社)の土地で利用する場合は、航空機や自動車から類推される規制(例えば、登録制、最低限のフェイルセーフ機能義務化、何らかの点検制度、保険義務化など)があっても良いように思います。個人での利用に関しても公共の場所や他者(社)の土地で利用する範囲では同様に規制があっても良いでしょう。但し、プライバシーや飛行禁止エリアに関しては別問題。
バッテリーについて長時間飛行できない問題がありますが、構造物の点検や災害時の対応などエリアが限定される(狭い)場所では、有線での電力供給が多くで使われているんですね。
