アジャンター石窟群は、石窟を作る事自体が大変な作業であった訳ですが、有名にしているのは漆喰に描かれた壁画です。その代表が第1窟です。
アジャンター石窟群はこちらの様にワゴーラー川(Waghur)湾曲部を囲む断崖にあります。
第1窟はアジャンター石窟群では後期に対応するヴィハーラ窟(Vihara)であり(前回の投稿を参照)、奥に本尊・ブッダ像(こちら)を祀っています。
左の壁面には「蓮華手菩薩」が描かれています(こちら。パノラマ処理済み)。
法隆寺金堂に描かれた菩薩像のルーツと云われています。この写真の左半分は王宮で灌頂する王の図になっています。
右の壁面は「金剛手菩薩」を描いています(こちら)。
天井には草花・果物・動物などが極彩色で描かれ(こちら)、柱の上部は浮き彫りされています(こちら)。
その他の壁面にも美しい絵が描かれています(こちらやこちら)。
尚、アジャンター石窟では漆喰に描かれた絵を保護する為、フラッシュは禁止です。上掲の一部写真で局所的に明るくなっている所は、現地ガイドによる説明の為の懐中電灯の明かりです。