縦書きアウトラインエディタ「TATEditor」の最新バージョンが公開されました。開発者は、「小説等の執筆に重点を置く」としています。私は普段は横書きのエディターを使っていますが、(何時になるか分かりませんが・・・)詩や随想などを書く時にはやはり縦書きの方が雰囲気が出ます。マイクロソフトのWordで縦書などができますが、縦書きの(小説サイトがあるので)ブログサイトがあっても良いと思う程です。
そう思いつつ日本語特有の文字書式を知るという意味で、兎に角ベーシックな「TATEditor」を使ってみました。
ダウンロードはこちらからできます。
圧縮ファイル形式でダウンロードになりますので、解凍して適切なフォルダに保存しますが、システムファイルに保存しない事を推奨します。起動すると最初だけ簡易設定ウィザードを表示します(こちら)。これは最初だけですが、「表示」→「簡易設定ウィザード」で再表示できます。
当面既定値で進めます。最初の起動時に表示しているテキストはreadmeですので、別途メモ帳で表示してその差から指定方法が分かります。今回はルビ・傍点・上/下付き文字などの基本的な文字表示に対する書式を確認します。
先ず、上部メニュー「ファイル」→「現在のテキストをクリア」として、山本周五郎の「樅ノ木は残った」を題材に入力をしてみました(こちら)。
ここまではカナ漢字変換だけの問題ですが、変換語を選択する矢印の方向は縦横の違いがあるので少し迷います。しかし、基本的には同じ操作方法で入力を進められます。
早速、ルビ機能から確認します。ルビとして付加したい文字は"《"と"》"で囲んで、付加したい漢字の下に指定します。
- 伊達《だて》陸奥守《むつのかみ》の一族伊達兵部少輔《ひょうぶしょうゆう》
と入力した所がこちら。
3つ目のルビについては一連の漢字全てを対象にルビ化されます。そこで次の様に"|"を入れてルビの開始位置を指定します。
一族伊達|兵部少輔《ひょうぶしょうゆう》
とした所がこちら。
注目したい部分に付ける傍点は、付けたい文字列の前後に"*"を指定します。
とした所がこちら。
尚、ルビと傍点が重なる場合は、外側の指定が無視されます。
今回の最後として上/下付き文字を確認します。ルビと同様ですが、上付き文字の場合は"^"を、下付き文字の場合は"_"を追加します。
とした所がこちら。
一族伊達|兵部少輔《ひょうぶしょうゆう》
とした所がこちら。
注目したい部分に付ける傍点は、付けたい文字列の前後に"*"を指定します。
- *上聞に達し、不届きにおぼしめさる*
とした所がこちら。
尚、ルビと傍点が重なる場合は、外側の指定が無視されます。
今回の最後として上/下付き文字を確認します。ルビと同様ですが、上付き文字の場合は"^"を、下付き文字の場合は"_"を追加します。
- 伊達^《だて》陸奥守^《むつのかみ》の一族伊達兵部少輔_《ひょうぶしょうゆう》
とした所がこちら。