先日、上野の東京国立博物館で開催している「日本国宝展」(開催期間:2014年10月15日~12月7日)に行ってきました。大変な混雑で入場制限をしていた為、20分ほど建物エントランス前で待つ事になりました。
入場すると国宝だけを120点ほど集めていて(一部入替えあり)、流石に迫力満点。法隆寺所蔵の「玉虫厨子」・「(四天王の内)広目天立像」や薬師寺の「仏足石」、元興寺の「五重小塔」など、既に拝見したものもありますが、展示の仕方などの違いから改めて新鮮に感じる事もありました。
予め特に見たいものとしていたのが、期間限定(11月18日~11月30日)で展示した「金印(漢委奴国王印)」。
近くで印文の刻まれた面を見たかったのですが、ここでも長い行列になっていて、時間の都合もあったのでグルリと巡る1列の直ぐ後ろで、人の間から外形だけを見る事ができました。
銅鐸・三角縁神獣鏡・絵巻物など多くの展示物があって何れも感心する事が多かったのですが、私が特に注目したのが5体の土偶でした。国宝の土偶は5体だけですから、全て一カ所で展示している事になり極めて貴重な機会でした。
その内の1っ体「縄文のビーナス」は、古代人の願いを素朴に直接表現していますネ。
もう一つ、最近国宝指定されたもので、案内パンフレットを飾っていた安倍文殊院所蔵の「国宝 渡海文殊」の1体「善財童子立像」が、動作の一瞬をリアルに捉えている様子に感動しました。
今年は「高野山の名宝」展(サントリー美術館、開催期間:2014年10月11日~12月7日)と
「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」(上野の森美術館、開催期間:2014年9月13日~11月9日、終了しました)
にも訪れ、”芸術の秋”(?)を楽しめました。