第4日はクスコ(Cusco)の世界遺産になっている旧市街見学でした。
この日のスケジュールも強行軍で、モーニングコールがam 2:30でホテル出発 4:00でした。リマからクスコまで約80分の飛行でしたが、8:00にはクスコの空港に到着して直ぐに観光スタートといった所。
標高:3,399 mですから、添乗員は頻りに高山病に掛からない様に注意をしていて、普通に歩く場合でもゆっくりと誘導し、頻繁に深呼吸する様に言っていました。実際に飛行機から降りた直後は(手荷物を持って)歩くだけで少し息苦しさを覚えましたし、少し慣れた後でも(写真を撮っていて)遅れた挽回で急ぐと息苦しくなりました。
幸いにも同じパッケージツアーの人からは高山病にかかる人は出ませんでしたが、他の日本人ツアーでは対応の必要な人が出たそうです。
先ず、クスコの街はこんな感じです。山の上の方まで家を建てていますが、上の方には水道水が届いていないそうです。
空気が綺麗な町と思っていたら、乗ったバスが登坂で真っ黒な排気ガスを出していたのには参りました。ここには未だ日本のような規制はないようです。
さて、空港からのバスで降りた所がサント・ドミンゴ教会(こちら)です。
手前はサグラド庭園ですが、この地点から観光が始まったのは歴史的な石積みの多層状況を見る為。中程の黒い石積みがインカ帝国時代の太陽神殿で、上がスペインの時代、インカ帝国時代の下が1100年頃のキルケ文化の要塞です。
反対側のこちらが入口で、このような広い内庭を持ちます。
インカ帝国時代の建造物はほとんど破壊されて礎石部分だけが残っている状況ですが、一部残っている個所があります(こちら)。
右のアーチ状の部分がスペイン時代のもの。
石積みの様子は、古代エジプトのピラミッドに関わる門の石積みの様に(こちらを参照)、隙間のないものになっています。しかも、頻繁に起こる地震対策として、緩い台形の積み石或は空間造りになっています(こちら)。入口のような大きな空間についても緩い台形を適用しています(こちら)。
但し、緩い台形の石積みがなぜ地震対策に良いのか、私には科学的根拠が分かりませんが・・・
更に石の加工技術として、ガイドはこちらを例示していました。
上部から撮った写真ですが、左側に曲がっている筒状の空間を造っています。
別の場所でもインカ帝国における高度な石積みや加工技術の様子を見る事もできますが、それは別途投稿。
サント・ドミンゴ教会の位置はこちらのGoogle地図を参照。
第4日のスケジュール概略はこちらに投稿していますが、クスコ旧市街については次回も続きます。