2014年02月27日
台湾ツアー(5) - 故宮博物院、そして帰国
第5日目は台北市内ですが、故宮博物院の見学をしました。
故宮博物院(National Palace Museum)には90分しか居られなかったのですが、非常に中身の濃い作品鑑賞になりました。故宮博物院の正面から撮った写真がこちら。
博物院内の収蔵品は撮影できませんので、今回の美術工芸品の写真は借用です。
90分の内の殆どをガイドが同行で説明していましたので、その範囲での作品見学ですが、一応古代の青銅器から陶磁器・書画・彫刻まで代表作品を網羅していました。
芸術品を評価する能力は持ち合わせていませんが、感心したのは、作品における極めて(神業というべき)精細な創り、展示方法で年代毎の体系的な展示、など。
極めて精細な創りという事では、こちらのようなオリーブの実への彫り物「雕橄欖核舟」。
写真では随分拡大していますが、大きさは2cm程しかない所に(屋形船のような)屋根のある船に透かし彫りで8人の人(仙人)を彫っています。
もう一つが清代の象牙の透かし彫り「象牙鏤彫提食盒」(こちら)。
高さ50㎝ぐらいですが、1つの枠はこちらの様になっていて、背景が線状の透かし彫り。3代かけて制作したそうです。
体系的という意味では、陶磁器の展示で「白瓷(磁)北方」・「白瓷(磁)南方」・「黒紬瓷(磁)」・「青瓷(磁)北方」・「青瓷(磁)南方」に分けて展示・解説(内容はよく分からない・・・)していました。これも膨大な所蔵品に中から選べるからでしょう・・・
「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」(こちら)が有名で、土産物店で故宮博物院のものを真似たという「白菜」を商品として展示しているのを今回の旅行中に見ました。商品となっているものは、生野菜の白菜と同じかそれ以上(数十㎝)の大きさですが、実物は20cmほどの大きさでした。
そこに虫も彫られているのだから凄い(土産物屋の「白菜」に虫は彫られていない・・・)。
日本で創られた美術品にも精細な作品が多くあります。条件が違うので優劣の議論にはなりませんが、何れにしても掛替えがないものである事は変わりません。
このように午前中は故宮博物院で鑑賞した後帰国。次回から台湾入国時に戻って旅行記をもう少し詳しく投稿したいと思います。
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