2013年01月29日
カンボジア・アンコール遺跡群の観光(12) - ロリュオス遺跡群(1) ロレイ寺院
第3日目の午後の観光はロリュオス(Roluos)遺跡群で、ロレイ寺院・プリア・コー寺院とバコン寺院を巡りました(こちらのGoogle地図を参照)。
ロリュオスはホテルのあるシュリムアップから南東に国道6号線を13㎞行った所で、9世紀には都がありその時代に建てられたヒンドゥー寺院です。
まず、ヒンドゥー教 ロレイ(Lolei)寺院です。9世紀後半の建立当時は大貯水池の中央の小島に位置付けられましたが、現在は水が涸れて低い丘の上に立っている感じで、こちらのように船着き場のような登り口になっています。
寺院自体は小さく、こちらのように特に見るポイントも無いようですが、建物の素材・作り方がよく分かります。こちらのように煉瓦の枠の中に砂岩に彫られた彫刻をはめるようになっています。
よく見ると煉瓦の壁面に対して彫刻の砂岩が飛び出ています(こちらとこちらとこちらを参照)。実は煉瓦の上に漆喰を塗っていたのに剥がれてしまった為です。ロレイ寺院では漆喰がほとんど残っていない状態ですが、次に訪れたプリア・コー寺院では漆喰が残っていてる状態を示しています。これはアンコール期の比較的古い年代の建築法になっています。
祠堂は4基が残っています。その交差点にはシヴァ神を示すリンガが設置されていました(こちら)。
右奥の木の支柱で分かる通り、未だ修復が行われずに建物の倒壊を防ごうとしている様子(こちらも参照)は非常に残念に思います。
ガイドが言うには、煉瓦主体の建物は修復が大変で、(殆ど修復は日本など外国の支援により行われ)砂岩などが中心となる建物が順序として先に行われているとの事。
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