岐阜県飛騨市神岡町にある「スーパーカミオカンデ」を見学してきました。GSA [GEO SPACE ADVENTURE]と名付けられた神岡鉱山の坑内を巡るツアーイベントで、毎年夏に開催しています。今年は7月14日(土)と15日(日)に開催され、私は抽選で14日の第1便に当りました。去年も申込んだのですが実現しませんでした。今年は2000人以上の申込みで約半数が参加する事になったそうです。
朝が早いので前日から神岡町に泊りました。1日11便で、30分ほどの間隔で各便に50名ほどが参加。受付開始15分前には到着したのですが、既に集合場所には多数の人が待っていました。小中学生を入れた家族連れから年配者まで、興味を持っている人は幅広いようです。
神岡町からは大型バスで坑道の入口まで行き、鉱山事業として掘削された坑道は1000kmに及ぶとの事で迷子にならないよう・・・・、坑内における注意事項の説明をシッカリと受けヘルメットを着用して早速坑内へ。
まず「神岡鉱山」の歴史を映像と寸劇で紹介がありました。寸劇では実際にふんどし一丁(と危険防止のヘルメットを着けて・・・)で機械化前の掘削作業を再現したのには、頑張っている・・・と感激。
近代化された重機のデモもあり迫力満点。その後は重機に寄っての説明。こちらで小さな穴を開け(こちらを参照)ダイナマイトを仕掛けて粉砕した後、ブルドーザーを大きくしたような重機(こちら)で運ぶとの説明。低い天井でも活動できるように改良しているとの事でした。
次が「スーパーカミオカンデ」の見学。山頂の下約1000m、坑道入口から約1000mとの事で、入口がこちら。
この中には更にもう1つの扉があり、空気の浄化をしているようでした。
「スーパーカミオカンデ」はこちらのように光センサーの取り付けられた巨大水槽とその天井部分の機器、コントロール室・水質保守装置などからなっています。
見学は水槽の天井上部の空間でこちら。
入口と見学空間の間の通路には光センサーの1つ(こちら)が置かれていました。
通路ではその他、こちらのパネル(パノラマ処理しています)で示す超純水製造装置の一部も見られました。
パネルの並びには寄書きがあったり(こちら)、小中学生向けに易しく説明する紙芝居の実演があったりと、色々と工夫している事が分かりました。
ただ、説明自体は中途半端な感じがして、少し勉強してきて新しい情報を欲しい人には少し物足りなさがありました。成果はまだ少ないという事もあるでしょうが、(説明する人には専門外の)超純水を製造する装置の話しや情報を分析する手法・コンピュータ等も説明対象にして欲しかった。
ここでは「スーパーカミオカンデ」自体の説明はしていませんので、興味のある人はこちらのYouTube動画(4本の再生リスト)を参照してください。
今回はここまでとして、次回はもう一つの設備である「カムランド(KamLAND)」というプロジェクトの話しを中心とします。
ラベル:スーパーカミオカンデ