2012年06月23日
悠久 トルコの旅(21):イスタンブール - 旧市街(アヤソフィア) (2)
前回は「アヤソフィア(Hagia Sophia、[トルコ語]Ayasofya)博物館」のキリスト教サイドから投稿しましたが、今回はイスラム教サイドのポイント。
アヤソフィアは元来キリスト教の礼拝堂でしたが、イスラム教のモスクとして活用するに当たって、モザイク画を漆喰で塗りつぶしたり、ミナレット(Minaret、尖塔、[トルコ語]Minare)を設置しています。それ以外にも幾つか加えています。
まず内部は前回に掲載した通りこのようでしたが、各々の位置関係がわかると思います。
第1がメッカの方向を示すミフラーブ(Mihrab)でこちら。
第2はアッラーやムハンマドと4人のカリフなどの名が記された黒地に金文字のカリグラフィー(Calligraphy)の円板でこちら。
第3は階段状の説教壇(ミンバル、Minbar)でこちら。
第4はスルタンがモスク内で祈りをする場所でこちら。
モスクの外ですが、次に訪問したトプカプ宮殿の皇帝の門の前にある「アフメト3世の泉」(泉亭)でこちら。
別途アヤソフィア見学の入口脇にあった泉亭に比べるととても豪華です。名前の付けられたアフメト3世(Ahmed III)の世は、オスマン帝国の衰退の時代を迎えていましたが、ロシアやローマ帝国などとの戦争の後で領土喪失と引き替えに対外関係が安定し、繁栄した時期(1728年)に建てられました。
尚、これまで私が見てきた典型的なモスクでは中庭に泉亭がありました。アヤソフィアはキリスト教の礼拝堂を流用している訳ですから、礼拝の前に体を清める為の泉亭は形式に囚われずに造られたのでしょう・・・(これは想像ですが)
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