マイクロソフト社のBuilding Windows 8公式ブログ(抄訳はこちら)によると、Windowsデスクトップ用SkyDrive(現時点ではプレビュー版)の提供やSkyDriveストレージのアップデートなどで、SkyDriveの大幅な強化をしました。
- Making personal cloud storage for Windows available anywhere, with the new SkyDrive【2012/04/24】
- 新しい SkyDrive が可能にする、場所を選ばず使える Windows 用パーソナル クラウド ストレージ【2012/04/27】
4月25日にグーグル社から「Google Drive」が発表されましたが、マイクロソフト社は先立って公開しました。これらサービスと同じファイル共有・同期サービスの既存「Dropbox」サービスも新機能を先行発表しています。
何れも今後使用体験を投稿します。
まず、「SkyDrive」の新規・更新機能を使ってみます。
最初に注意する必要があるのが、今回の改訂によるSkyDrive有料化の開始に伴って、新規登録ユーザの無料容量の範囲が25GBから7GBに縮小されます。しかし、期間限定で、4月22日時点でSkyDriveに登録済み(何らかのファイルがアップロードされている場合)であれば、25GBの無料ストレージを維持できます。
実際にログインしたこちらから、またはSkyDriveの左メニュー「容量管理」から拡大する事ができます(こちらを参照)。
期間限定が何時までなのか分かりませんので、既にアカウントを持っている人は早めに操作しておく事をオススメします。
有料サービスメニューには、有料追加ストレージの20GBがUS$10(800円)/年、50GBがUS$25(2,000円)/年、100GBがUS$50(4,000円)/年となっています。
一方、「Google Drive」では25GBが$2.49/月、100GBが$4.99/月、1TBが$49.99/月です。
マイクロソフト社によるとこれまでのSkyDrive利用者の99.94%が7GB以内といい、7GBならOfficeドキュメントが20,000個以上あるいは写真が7,000枚以上保存できます。Officeドキュメントの20,000個については7GB の範囲内で十分といえますが、写真で7,000枚というのは保存用として十分であるとはいえません。写真1枚で1MBとして計算していますが、スマートフォンだけで使う画像ならともかく、デジカメ撮影でサービスサイズ印画できる500万画素は約1.7MBになります。見る時はデバイス毎に縮小表示しますが、ワザワザ画像処理ソフトでサイズ調整した上で保存する事もないでしょう・・・短期的保存・共有するには十分な容量ですが、長期保存には不十分と思われます(ローカルPC用の拡張HDDであれば1TBで1万円ぐらいですから、3~4年使うとして現在でもクラウドサービス1TBで3,000円/年程度まで下がって欲しい。将来はもっとHDDが安くなる・・・)。
このように考えるとクラウドのサービスは未だ高いといえます。全てクラウドに保存するのではなく、目的を考えコンテンツを選択して使う必要がありそう。