2010年03月24日

文書を電子化してリアルタイムに複数者の同時レビューができる「Crocodoc」サービス

文書を電子化してコメントを付加しPDFファイルに出力できる「Crocodoc」サービスがあります。現状は未だ基本的な最小限の機能ですが、コンセプトとしては良いものを持っていると思われます。

ここからユーザ登録(機能限定では無料)します。





このサイトの機能リストはこちら。有償機能(Pro)と無料の差は、アップロードした文書のパスワード保護とSSL保護の2点。





ローカルPCからアップロードできる文書形式は、拡張子でpdf、doc、docx、ppt、pptx、png、jpg、jpegです。インターネット上のウェブページとしてアップロードした前記の拡張子のファイルも取り込めます(但し、pdfファイル内の日本語テキストは現状取り込めないようです。また、ウェブページを表示するhtmlはできませんので誤解のない様に! 私の環境では現状障害になっています)。例えば下のURLからpdfを取り込めます。
http://www.gradsch.ohio-state.edu/Depo/ETD_Tutorial/lesson2.pdf


doc文書をアップロードしてコメントなどを追加したのがこちら。(実際に各人でブラウザで試す時、表示幅をなるべく広く取る事を勧めます)





描画(Draw)機能で描画文字を書く時に若干使いづらさが出ますが、後は良くできている感じです。文章中のリンク関係も維持できています。

アップロードしたファイルもこのように管理できます。





さて、眼目はリアルタイムに複数者による同時レビューができる事。リアルタイムといっても2~3秒の遅れはありますが、同時に2つの画面を見ていると、一方のPCからコメントなどを付加すると、他方のPCでも即座に画面上で反映されます。

その為にはアップロードした文書を共有にします。共有といっても特別な仕掛けがある訳ではないようで、文書を保持しているランダムに生成したURLを共有者に教えるだけ。「Share」アイコンをクリックしてそのURLを取得します。


アップロードした文書のレビューとコメント付記が終わったら、その成果をpdfファイルなどに書き出したい訳ですが、「Save  as PDF」→「(Acrobatのマーク)Download file」としても、(障害で)現状は取り出せません。ただ、「Save as PDF」→「Send to Google Docs」は正常に動作していますので、成果を手元に持ってくる事はできます。

現状でのもう一つの問題はオンラインで追加したコメントの日本語テキストはGoogle Docsを通しても取り出せません。

という事で、このサイトには未だ日本語対応ができていないが故(?)に、日本語で(日本から)利用する事を前提にすると不具合が残っていると言わざるを得ません。


ただ今後のレビューの仕方として、リアルタイムでの方法が廉価に実現できそうになりました。今後日本語化もあるでしょうから、機能の更なる充実にも期待して注目したいサービスです。


 
ラベル:Crocodoc
posted by 鎌倉太郎 at 00:24| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 体験利用 | 更新情報をチェックする
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