2009年12月25日

ジャンボ機を改造して「飛行天文台」に

NASAのニュース・リリースによると、「遠赤外線天文学成層圏天文台(The Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy: SOFIA)」と呼ぶ、遠赤外線観測用の2.5m反射望遠鏡を搭載できるように改造したジャンボ機を「飛行天文台」にしようとしています。



12月18日の発表では1時間19分の飛行の中で2分間だけ望遠鏡のドアを完全に開放して、望遠鏡近傍における空気の流れを計測したようです。実際の航空機事故や映画などの映像で、機体に穴が開いた時の状況をみると空恐ろしい事ですが、やはりこのような(これほど大きく開けた)実験は初めてだとか。

SOFIAは2010年春に2度の観測飛行試験を行い、最終的に高度12kmの成層圏で宇宙観測をするそうです。米国にはハッブルスピッツァーチャンドラという3つの宇宙望遠鏡もあり、更に大規模な観測体制をつくるという訳(今回はドイツ航空宇宙センターとの共同プロジェクト)。

今回の飛行時の写真はこちら(2枚。スライドで以前の写真もあり)。





尚、SOFIAのキャビンや望遠鏡などを示すアニメーション(YouTube動画)があります。

Animation Showing SOFIA's Cabin and Telescope





 
ラベル:sofia
posted by 鎌倉太郎 at 17:07| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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