2009年11月14日

「地球シミュレータ」を見学してきました

昨日(11月13日)、機会あって独立行政法人「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」横浜研究所(横浜市新杉田)を訪問しました。JAMSTECのHPはこちら

分かり易く言えば、かつて世界一高速だったスーパーコンピュータ「地球シミュレータ(ES)」が設置されている場所です。スーパーコンピュータについては、本日の民主党政府による「事業仕分け」では(別のスーパーコンピュータですが)問題になっていました・・・・



かつて世界一と言っていたのはES1(この模型を参照)で、2009年3月に実行性能でES1の2倍を目標とした新システム(ES2)を導入したとの事。今回は一般見学コースとは別に、このES2を見学させてもらいました。

ES1設置状況を示す模型図


ES2の現状の設置状況

http://9qcptw.bay.livefilestore.com/y1pUPIGxEh8-PgCOjKvxZelWLJ1YCOdHmQsX2r67-Pd5UF3_qi4jJYenQEy6o4tpKviP7mafzL7XoI1GkoCjhz9J8ZqX39yCDGV/JAMSTEC_ES2_SANY0015.jpg

正面に見えるのがES2で、設置面積は半分以下になっているようです。右奥で照明が若干暗くなっている空きスペースにこれまでのES1を保管しています(運用は停止)。


ES2を見学した後、研究活動の内容を熱心に説明してもらいました。研究テーマの3本柱である「地球環境変動」、「地球内部ダイナミックス」、「海洋・極限環境生物圏」の内、「地球環境変動」を研究している方からの説明でした。探査船や探査機(こちらを参照)が収集した膨大なデータをES2などで処理する事によって、色々な事がシミュレーションによって分かってくるようです。


大規模な処理をするとは、例えばメッシュを細かくする(観測地点の間隔を狭める)、対象範囲を広げる(地球全体などへの広域化)など。この処理の為に膨大なデータを同時に扱い、(或る程度の時間内で終了する為に)高速処理ができないといけないという訳です。これまで見えなかったものまで見えて来るようになる実例として、大阪湾のクロロフィル分布の流れのシミュレーションで、1kmメッシュでは存在だけしか分からないのですが、250mメッシュでは渦を巻いているのまで分かります。


過去の実データのシミュレーションだけでなく、未来への予測をシミュレーションで見せてくれます。その例が温暖化予測。



実データのシミュレーションですが少し衝撃的であったのが、「地球情報館」で一般見学者も見られる温室効果ガス(CO2、CH4、N2Oなど)の発生と流れを示すシミュレーション。欧州や中国で発生したものが、欧州から中国へ、中国から日本上空へ流れている様子が直径2mの地球儀に映像として映されていました。


地球情報館は一般見学が可能で、平日と毎月第3土曜日に開館しています。特に、第3土曜日は地球情報館の開館に加え、公開セミナーの開催や地球シミュレータの見学ツアーもあるとの事(11月は日程変更になっています)。詳しくはこちら


 
posted by 鎌倉太郎 at 01:26| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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