2009年10月05日

オーストラリアの2009年砂嵐から、黄砂を考える・・・・

オーストラリアの東部を襲った砂嵐の報道が、9月下旬にありました。

砂嵐、NSW、QLD州を襲う - シドニー地域、前夜は雷嵐【2009/9/23】




NSW(ニューサウスウェールズ、New South Wales)州はこちら




QLD(クイーンズランド、Queensland)州はこちら


観光客が多いシドニーケアンズが入ります。



写真を見ている分には感じなかったのですが、SF映画に出てくる巨大津波のような砂嵐(?)の映像を見ると、自然現象の脅威であると震撼しました。

その動画がこれ(但し2007年の映像)。

Broken Hill Dust Storm Australia






フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「砂嵐(Dust storm)」は北アメリカのグレートプレーンズ、アラビア半島、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、サハラ砂漠など世界各地で発生しているようです。



春先のエジプト旅行でギザ・三大ピラミッドを見学している時の強風・砂塵について、現地ガイドから「こんな程度は砂嵐ではなく、砂嵐になれば1m先が見えなくなる」と言われても(本ブログのここを参照)、感覚として理解できませんでした(投稿をしている時点ではガイドから言われた言葉をそのまま書き残したというのが本音!)。

エジプト旅行から帰国しました!まずは全体行程から・・・【2009年02月20日】

今回の映像を見てその感覚としての理解ができました。



更に日本も他人事ではないという事も分かりました。日本では春に中国(本土)から黄砂(Asian Dust)が来るといって話題になり、(首都圏ではそれほどでもありませんが)九州では大きな問題になっています。

この黄砂こそ、世界各地で発生している砂嵐そのものであるという事・・・・・(台風とハリケーンの関係と同じ)

「黄砂」や「Asian Dust」では期待した(?)映像・写真が検索できなかったのですが、「sand storm china」で出てきました。それがこれ

sand storm in china




これはオーストラリアでの映像と同じ!


日本の環境省も何もしていない訳ではなく、「黄砂情報提供ホームページ」を作ったり、国際環境協力として黄砂問題検討会報告書を作ったりしています。



施策について調べた訳ではありませんので、これ以上の方向性は分かりません。CO2排出量削減での先進国と新興国の議論と同じで、砂漠化の要因(焼畑、農地化、過放牧)と生活向上対策とのせめぎあいになっていたり、砂嵐が悪い事ばかりではないという主張(下記参照)も出ていて複雑な問題になっています。


砂嵐による経済的損失は年に7,000億円と言われています。砂漠の拡大(東方への進行)と、中国の砂漠化への対応策が失敗しているとの話もあります(ここを参照)。

こう書いていても対策が進まない事に苛立ちを感じるのは、私だけではないはず・・・・・・


 
posted by 鎌倉太郎 at 18:09| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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