「トリノ・エジプト展」の公式サイトはこちら。
展示品は撮影できませんが、公式サイトの「展示構成」からのリンク先に、
第1章 トリノ・エジプト博物館という内容で解説の付いた写真(勿論、展示品の一部。全体で約130点の展示)が掲載されています。
第2章 彫像ギャラリー
第3章 祈りの軌跡
第4章 死者の旅立ち
第5章 再生への扉
しかし、「アメン神とツタンカーメン王の像」のように2mにもなる彫像は、実際に見てみると写真と違ってその迫力は驚きです。3300年も前に作られたとは思えません。
アメン神とツタンカーメン王の像
イビの石製人型棺の蓋
一方で、展示品の左横から見ると、ツタンカーメン王の右手がアメン神の右肩に添えられている(彫像としては、壁から手がヒョコッと出ている感じ)のを見ると、王が神と親密である事を民衆に知らしめる為との事ですが、思わずニコッとしてしまう程の和やかさ(子供っぽさ?)を醸し出しています。
今年の春先には実際にエジプトに旅行して神殿やカイロ博物館を見学しました(本ブログのここを参照)。また、先般は横浜で開催の「海のエジプト展」も見ました(本ブログのここを参照)。
エジプト旅行は、古代エジプト3000年の歴史をたどるような日程で、初めて訪れる神殿の雄大さに触れて、如何に優れた文明であったかを実感し圧倒されました。「海のエジプト展」では、突如海面に没した都市の遺品だけあって、当時の経済活動の状況や優雅さも持った生活感が分かり、アレキサンドリアでは幅広く交易をし民衆も神殿詣で(?)と行楽を併せて楽しんでいた事を知りました。
そして今回の「トリノ・エジプト展」では、死後の世界(来世)に対する再生の願いを神に表現したり祈ったりする行動が、支配階級だけでなく民衆(といっても今回展示の範囲では中産階級でしょうが・・・)までも浸透しているのが分かりました。猫のミイラまでも作る信仰心・愛情には、現代に通じるものがありますネ。
アメン・ラー神に牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像
子供のミイラ
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