次世代検索エンジンのプレビューサイトは、英語環境がこちら、日本語環境がこちら。
そこで幾つかの組み合わせで検索をしてみて、結果の比較をして見ます。「Google検索の現行検索エンジン」→「Google検索の新世代プレビューエンジン」へは、大きな結果の違いがないというのがメディアの大方のコメントになっています。
- 検索エンジンの組合せ
- Google検索の現行検索エンジン
- Google検索の新世代プレビューエンジン
- Bing検索エンジン(英語版と日本語版で違いがあります)
- 言語環境
- 日本語環境
- 英語環境
- 検索テーマ
- 日本における事件
- 日本から見た米国の英語による項目
まず、日本における事件として「台風9号 被害」で検索します。優先的に(重要として)表示される1ページ目の項目だけに注目する事にします。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=ja&q=台風9号 被害
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=ja&gl=ja&q=台風9号 被害
http://www.google.co.jp/search?hl=en&gl=en&q=台風9号 被害
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=en&gl=en&q=台風9号 被害
http://www.bing.com/search?q=台風9号 被害&mkt=ja-JP&smkt=en-US
http://www.bing.com/search?q=台風9号 被害&mkt=en-US&smkt=ja-JP
現時点での検索結果から(新プレビューエンジンは頻繁に更新しているようです。ダウンしている事はないと思いますが・・・・・)、新世代プレビューエンジンでも結果として表示される項目に殆ど違いがありませんが、敢えて言えば、重要な情報源のサイト(このランク付けはどうしているのか・・・)の情報を出そうとしているのではないでしょうか。
実際に、「厚生労働省:台風9号による被害状況及び対応について(第1報)」と動画が入っているのが違いです。日本語環境で示される関連項目を示す「他のキーワード」も変わりません。
Bingの場合は、「赤い羽根共同募金 | 災害支援」や「台風9号被害で相談窓口=政府系金融機関」など、関連項目として幅広くキーワードを自動的に組込んでいるのではないでしょうか。その為に検索結果の項目はクール過ぎるように感じてしまいますが、日本語環境の場合には検索指定のキーワードがニュース対応であると判断して、左メニューに「ニュース」を見るようにサジェストしています。
「衆議院選挙」のキーワードのように、事前に分かっているような事項については殆ど差が見られません。Bingについても同様です。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=ja&q=衆議院選挙
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=ja&gl=ja&q=衆議院選挙
http://www.google.co.jp/search?hl=en&gl=en&q=衆議院選挙
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=en&gl=en&q=衆議院選挙
http://www.bing.com/search?q=衆議院選挙&mkt=ja-JP&smkt=en-US
http://www.bing.com/search?q=衆議院選挙&mkt=en-US&smkt=ja-JP
日本から見た米国の英語による項目として、「California sightseeing」で検索してみます。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=ja&q=California sightseeing
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=ja&gl=ja&q=California sightseeing
http://www.google.co.jp/search?hl=en&gl=en&q=California sightseeing
http://www2.sandbox.google.com/search?hl=en&gl=en&q=California sightseeing
http://www.bing.com/search?q=California sightseeing&mkt=ja-JP&smkt=en-US
http://www.bing.com/search?q=California sightseeing&mkt=en-US&smkt=ja-JP
結果としては何れの場合も大きな違いはありません。印象的に違っていたのは、「Google検索の現行検索エンジン」の場合だけ写真があり、新プレビューエンジンの場合は項目にない事。この事からGoogle画像検索(「Images」をクリック)に移行してみると、「California sightseeing」で検索した結果が表示されているのですが、観光地(スポット)の写真になっていました。ところが、Bingの場合は、(Bingのコンセプトが未だ反映できていないor範囲が違う?ので)記念写真的な画像になっていました。
だいそうな比較をしようと検索をしてみましたが、現状では目立った違いが感じられません。グーグルのブログ筆者の期待としては、個々の検索での違いが分かれば良いという段階なのでしょう。
新世代プレビューエンジンでの検索に掛かる時間も、(結果の表示時間によると)優位性はないと思います(同じ検索キーワードであれば、先に検索した方は時間が掛かる)。インデックスに反映されるまでの時間については評価できません。
今回のチェックで改めて確認する事になってしまったのは、検索サービスにメニューとして「ウェブ 画像 動画 地図 ニュース」などと並べられていますが、実際には各々のサービスがバラバラであるという事。確かにキーワードは引き継がれますが、別々に作られた製品・サービスがただ1つになっただけで、役割・機能の分担が整理できていないという事でしょうか。MSのOfficeソフトの初期と同じような状況ではないかと思いました。
検索サービスの改善の1つとして、各サービス機能間で検索の意図を引き継いでいくような仕組み・インターフェースの再構築が必要なようです。