次の名所はグレイシャー・ポイント(Glacier Point)です。グレイシャー・ポイントとVisitor Centerとの地図上の単純な距離は2.5km程しかないように思われますが、標高差が1,000mぐらいあり、切立った崖になっています。グレーシャー・ポイントの標高は2,199m(7,214ft)、ヨセミテ渓谷の標高が約1,000mほどといいますから、その差が約1,000mという訳です。その為にグレーシャー・ポイントへ行く為に遠回りすることになります。途中、もう一つの見所トンネル・ビュー(Tunnel View)に寄ります。
ヨセミテ国立公園(Google Maps)
Visitor Centerから20分ほどでトンネル・ビューに着きます。トンネル・ビューの名前の由来は、細長いヨセミテ渓谷をトンネルと看做して、端(出入り口)で横から見るような形であるからと思っていたら、実はトンネル・ビューの直ぐ後(ヨセミテ渓谷の反対側)に、自動車道路用のトンネルがありました(小説のフレーズではないですが、「トンネルを抜けたら素晴しいヨセミテ渓谷が見えた!」といった所でしょうか。確かな名前の謂れは聴き損ねました)。
(今回は行っていませんが)トンネル・ビューの近くに「インスピレーション・ポイント(Inspiration Point)」と呼ばれるビュー・ポイントがあります。名前の由来は、ヨセミテに入り込んだ軍隊があまりの美しさに見とれてしまったポイントであるからなのだそうです。こんな洒落た名付け方だと思っていたのですが・・・・・・
さて、トンネル・ビューからヨセミテ渓谷を見た写真がこれですが、観光ガイドブックや写真サイトを見ると必ず出てくる(この方向にしかシャッターを切らない)同じ景色。しかし、この眼で見たその迫力は写真などと比べられません。
トンネル・ビューからはヨセミテ渓谷の殆どの見所が一望できます。名前を入れたのがこれ。
トンネル・ビューからVisitor Centerまでの距離は約9kmですが、上掲のGoogle Maps地図に載せていない「Clouds Rest」は、Visitor Centerよりも更に6kmほど奥にあり、標高3,025m(9,926ft)です。
この写真と同じ位置で記念写真を撮りましたが、人と背後の景色との距離が大きい(カメラの照準が人になっている)為か、出来上がった写真を見て一瞬合成写真かと疑ったものです。こんな感じを持ったのは、観光地でよくある名所の景色の前で撮る記念写真のときぐらいでした。
絶壁、滝、空と樹林だけしか見えない景色には、恐竜が出てきても可笑しくないような、太古の時代を感じさせる雰囲気があります。
記念写真を十分に撮った後に行くグレイシャー・ポイントの場所ですが、トンネル・ビューからの写真でいうと、行きたい方向はSentinel Dome(Rock、標高2,476m 8,122ft)の奥(ハーフドームの手前)になります(Visitor Centerは、エル・キャピタンの奥)。しかし、とても遠回りしてグレイシャー・ポイントに向かいます。40分ぐらい掛けて、グレイシャー・ポイントの少し手前にある「Washburn Point」という所に到着。ここはハーフドームを中心とした景色で、ヨセミテ渓谷とは違った景色も見せてくれます。バーナル滝(Vernal Fall)やネバダ滝(Nevada Fall)も良く見られます。
ハーフ・ドーム
ネバダ滝とバーナル滝
ここで昼食を頂いた後、グレイシャー・ポイントへ。駐車場から少し歩きますが、展望台から観るヨセミテ渓谷の河床方向、約1,000mの真下を見るようです。ヨセミテ滝やホテル・Visitor Center・駐車場などが1,000m上からハッキリと見えます。
ヨセミテ滝
ヨセミテ渓谷の中核地点とマーセド川
グレイシャー・ポイントからの一望をYouTube動画としましたので見てください。
ヨセミテ国立公園のグレイシャー・ポイントからの展望
映像について:撮影地点からヨセミテ渓谷のマーセド川河床までの高低差は約1,000m。最初の滝はヨセミテ滝、途中の滝はネバダ滝とバーナル滝。奥に続く緑地(Mirror Lake方向)の右にハーフ・ドーム、左にノース・ドーム(North Dome、標高2,299m)も見られる。最後はヨセミテ渓谷の観光の中心点でVisitor Centerやホテルなどが見えます。川はマーセド川。