2009年06月30日

「奇想の王国 だまし絵展」に行ってきました(その2)

東京・渋谷にある「Bunkamura(文化村)」で行われている「奇想の王国 だまし絵展」(開催:2009年6月13日[土]~8月16日[日])に行ってきました。

その1で「トロンプルイユの伝統」と「アメリカン・トロンプルイユ」の各コーナーの展示作品を紹介しています。



次が「イメージ詐術(トリック)の古典」のコーナー。
トロンプ・ルイユ(Trompe-l'œil)が「眼を騙す」という意味である事から、各種技法を採った作品を展示しています。


第一が「ダブルイメージ」で、1つの画像の中に、別の見えかたをする画像を潜ませたもの。

その代表が有名な「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)





豊かに実った果実や穀物をモチーフに「ウェルトゥムヌス(Vertumnus)」(古代ローマの豊穣、四季の神)に見立てることによってルドルフ2世(神聖ローマ皇帝)の栄誉を讃えたもの。



第二が「歪み絵:アナモルフォーズ(anamolphosis)」で、画像をゆがめて描き、長く引き伸ばされた図を斜めから見ることで短縮したり、円状に広げられた図の中の決まった位置に球、円筒、円錐形などの鏡を置くことによって、原像が浮かびあがるようにします。

ルーベンスの『十字架昇架』の場面のアナモルフォーズ」ドメニコ・ピオラ





展示作品自体は渦を巻いたような平面の絵ですが、鏡状の円筒を中央に置くことによって絵が分かるようになるというもの。上の写真は、原画を複製したものに鏡の円筒を置いて参考に供したもの。



第三が「遠近法(Perspective)」ですが、対象物の距離を無視して重ね合わせると、同じ位置にあるように感じてしまうことを逆用。
イタリアに観光旅行したとき、倒れそうな(?)ピサの斜塔を支えるポーズの写真を撮りますが、原理は同じ。





誤った遠近法ウィリアム・ホガース(William Hogarth)






また、キャンバスから三角に突き出た細い線を何本も作り、2辺の面に別々の絵を描いて、右斜めor左斜めから見た絵が違って見える、
「ルドルフ2世、マクシミリアン2世、フェルディナント1世の三重肖像画」パウルス・ロイ
などを展示。



次のコーナーが「日本のだまし絵」。19世紀・日本でのだまし絵。

幽霊図河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)





幽霊の絵は良く見慣れている(?)と思いますが、掛け軸そのものも描いて、幽霊が掛け軸をはみ出していたりするので、薄暗い床の間に飾られている時には、錯覚を起こすかも知れませんネ。



みかけはこはゐがとんだいゝ人だ歌川国芳(うたがわ くによし)







次のコーナーが「20世紀の巨匠たち-マグリット・ダリ・エッシャー」ですが、次回に。


 
ラベル:だまし絵
posted by 鎌倉太郎 at 16:59| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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