それでも未だ明るいのですが、今後の為にも疲れが溜まらないようにホテルに帰る事にしました。そうは言っても単純に帰るのでは勿体ないので、フィッシャーマンズ・ワーフから宿泊ホテルのある市中心部マーケット通り(Market Street)まで、ケーブルカーを使ってみました。ケーブルカー(Cable Car)は時代の流れのなかで色々な経緯があって、現在は下記の3路線になっています。
- パウエル・ハイド線 (Powell-Hyde)
- パウエル・メイソン線 (Powell-Mason)
- カリフォルニア・ストリート線 (California Street)
フィッシャーマンズ・ワーフとマーケット通りを結んでいるのは、パウエル・ハイド線とパウエル・メイソン線ですが、ギラデリ・スクエアなどフィッシャーマンズ・ワーフの西端まで行った場合には、パウエル・ハイド線が便利。ミュニ・メトロF線を使って海沿いにフィッシャーマンズ・ワーフへ行き、パウエル・ハイド線で戻ってくる観光の半周ルートができているようです(その逆もありでしょう・・・)。
サンフランシスコ市内(Google Maps)
パウエル・メイソン線は、フィッシャーマンズ・ワーフでホテルが集まっているエリアとマーケット通りを結んでいるという考え方のようです。パウエル・メイソン線は、丘の上でパウエル・ハイド線と同じ路線になって、パウエル・ハイド線と同じマーケット通りのBART(とミュニ・メトロ)のパウエル通り駅近くの停車場に着きます。
パウエル通り駅近くの停車場の様子:(クリックで拡大)
パウエル・ハイド線のフィッシャーマンズ・ワーフの停車場の様子:(クリックで拡大)
残念な事に、パウエル・メイソン線のフィッシャーマンズ・ワーフの停車場には、2度も行った(そして2度乗車した)のに写真が撮れていませんでした。
カリフォルニア・ストリート線は、名前の通りカリフォルニア通りを走ります。一方はマーケット通りにあるBART(とミュニ・メトロ)のエンバーカデロ(Embarcadero)駅の近く、一方は丘の上の住宅街。こちらは通勤・生活路線という事なのでしょうか。
エンバーカデロ駅の近くの停車場の様子:
(クリックで拡大。この路線にはターンテーブルはありません。必要の無い方式)
パウエル・ハイド線とパウエル・メイソン線は観光客が多い為か、ターン・テーブルのある始発停車場は何時も長蛇の列。数台は待たないと乗れない状況でした。発車間隔は凡そ10分間隔というところでしょうか(時間表はあるのかなと感じましたが、正確には判りません)。ですから、30分から50分ぐらいは待っている事になります。終点までの乗車時間は15分ぐらいでしょうか。チョッと計算に合わないところですが、観光名物のケーブルカーという事で効率が基準ではありません・・・・・
ケーブルカーの仕組みですが、路面の3本の溝の内2本は線路で、真中の1本は内部でケーブルが常に動いています。運転席にはそのケーブルを掴んで引張って貰う仕組み(上り坂)とブレーキ(下り坂)しかありません。運転手はこの2つを上手く使っていました。
乗客は運転席(エリア?)の左右にある外向きの座席に座りたがります(心地よい風が当たります)。運転席の後部には、通常のガラス窓の着いた席がありますが、(観光客には)希望順位は低いようです。もう一つの場所が外向き座席の前にある足掛けに乗って、手すりに掴まる乗り方(特に注意はされていませんでした)。
何度か乗って様子を見た限り、幾ら乗車待ちで並んでいるからといって、始発停車場では日本で言う満員というほどには乗車しません。
そこで更に様子を見ていると、1つ通りをおいた停車場(始発停車場と200~300m程しか離れていない)から乗ってくる人が数人づついます。勿論、特に混んでいるという時には断られていました。
観光といえども少し急いでいる時は、始発停車場から1つ2つ先の通り(停車場)から乗るのが効率的のようです。
カリフォルニア・ストリート線は乗ろうとした時間帯が混まないのか、こちらは空いている事が多いようです。
さて、初日は兎に角無事にホテルに着きましたが、別の日にケーブルカーとタクシーの接触事故の現場をみました。パウエル・ハイド線のパウエル通りにある停車場での事故現場の写真がこれ。
写真のエリアは車が進入禁止になっている所なので、事故の経緯は判りません(地元新聞でニュースになっていないようでした)。特にケガ人は無かったようですが、手すりに掴まる乗り方をしている人がいる時であれば、大きな事故となったかもしれません。