via kwout
2009年春のDiscovery Channelで「エジプト王朝滅亡の謎」という番組がありました。内容は、エジプト古王朝の末期にナイル川に何らかの異変が生じて、滅亡したのではないかとの仮説を検証するもの。しかも、メソポタミアでも同じ時期に王朝が滅亡している原因も同じではないかというもの。
ナイル川はエジプト(文明)の母と言われる通り、ナイル川が定期的に惹き起こす氾濫は農業・畜産に重要なものであったはず。この氾濫は、ナイル川の上流にあるエチオピア高原に降る雨によるものですが、これが降らなかったら・・・・
エジプト古王朝は長期間にわたって安定した統治を続けていたのに突然に崩壊します。原因はナイル川に異変があったからではないか? この仮説を検証する為にギザ近くの(氾濫時に水を貯めて、退いた後で利用する為の)湖(又はピラミッド建設用の港湾)の地層サンプルを採取・分析した結果、約4000年前の地層から細砂(風成砂)層が見つかったといいます。数十年にもわたる旱魃があったようです
同じ頃、メソポタミアの南部にあったアッカド帝国も旱魃で壊滅。これは地中海東部の広域の異常気象による事が立証されたのです。