善光寺は、4月5日(日)から5月31日(日)まで七年ぶり(御開帳の年を1年目と数える為、実際には6年に1度の丑年と未年)の御開帳を開催中。
善光寺御開帳は、正式には「善光寺前立本尊(まえだちほんぞん)御開帳」と言うのだそうですが、善光寺本堂に安置される本尊が654年以来誰も見た事がないという秘仏の為、鎌倉時代に本尊の身代わりとして造られた前立本尊を、七年に一度公開するというもの。詳しくはこちらを参照。
「長野善光寺は一生に一度お参りをすれば極楽浄土に行ける」と伝えられているので、是非ともというつもりでした(宗教観については議論をしないという事にしましょう・・・・・?!)が、実際は、「牛に引かれて善光寺参り」という代わりに、現代風に「良い天気に惹かれて善光寺参り」という所です。
さて、長野までは自動車を使いましたが、少し離れた所に大きな自家用車用の臨時駐車場が用意されていて、そこから善光寺近くまでシャトルバスが運行されています。駐車場・シャトルバスについては、こちらを参照(土、日、祝日のみ。詳細を確認の事)。
臨時駐車場は利用無料で、シャトルバスの料金が往復・大人300円のみ。15分に1本ぐらいの割りで運行されているようでした。
善光寺ではやはり混みました!
「回向柱」→「前立本尊参拝(内陣参拝)」→「お戒壇(かいだん)巡り」としましたが、まず(時間帯によって違うでしょうが)、「回向柱」に触れるまでが30分の列待ち、「前立本尊参拝」するまでの列が60分、「お戒壇巡り」の列待ちが70分。
「堪忍信濃の善光寺」というのは、こんな所から来ているのでしょうか。皆さん、静かに順番待ちをしていました。
「回向柱」の待ち列は、参道から入って仁王門を超えた辺りから並んでいました。善光寺境内の地図で④が仁王門で、そこからの写真がこれ。正面が山門で、その先に回向柱、善光寺本堂があります。

【信州善光寺】 境内のご案内 via kwout
回向柱の上部の字は梵字で、「宇宙の構成要素である五大(空・風・火・水・地)が円満に備わっている姿を表している」とか。詳しくはこちら(善光寺での解説掲示)。
「前立本尊(内陣)参拝」や「お戒壇巡り」などができる特別参拝券(500円)と一緒にもらった「参拝のつぼ」によると、「・・・・・この柱には、本堂内々陣に安置された前立本尊、中尊阿弥陀如来右手へとつながる善の綱が結ばれ・・・・・・」、この柱に触れる事で前立本尊と縁が結ばれるのだとか。確かに、白い綱が本堂内々陣までつながっていました。
本堂内での参拝経路は、通常はこうなっているのでしょうが、この日は大変混雑していた事もあって、「前立本尊(内陣)参拝」をしてから、一旦本堂の外に出て本堂背後を半周し「お戒壇巡り」をしました。

【信州善光寺】 本堂のご案内 via kwout
前出の「参拝のつぼ」によると、「お戒壇めぐりは、ご本尊真下の真っ暗な回廊を巡って『極楽の錠前』を探り当て、秘仏の御本尊と結縁する道場・・・」で、それに触れると極楽往生が約束されるといわれているようです。
本尊の下を一周するようになっていますが、方向が判るような光は入ってきません。右手で壁を触りながら(腰辺りの高さにある)錠前を手探りします。度胸試し的なところから「道場」と付けられているのでしょう。
尚、このような日程で法要や儀式・祭礼があるので、日を選んで参拝する手もありますネ。